遺伝のお話「こな耳」と「あめ耳」
結婚したばかりの頃、主人が耳掃除をしていてなんだかぐちゅぐちゅしているので「水でもはいったん?」と聞いたことがあります。そういう状態はワタシの経験からすると小学生の時にプールに入った後とか、中耳炎になった場合とかしか考えられなかったからです。しかし、主人に尋ねるといつもそうらしい。耳かきでぽろっと取れてすっきり!という経験はないという。とても不思議に思ったんですけど、その後そういうタイプの耳もあるらしいということを知りました。さて、先日から読み始めた本「暮らしと健康の遺伝学」(児玉浩憲)の中でこのことについての章がありました。ワタシのようなドライな耳を「こな耳」と呼び、主人のようなウェットな耳を「あめ耳」と呼ぶそうですが、これって遺伝なんですって!今は優性、劣性という言葉は使わずに「表出性」「潜行性」と呼ぶらしい。「あめ耳」が表出性で「こな耳」は潜行性ということです。つまり、血液型で例えると「こな耳」はO型(OO)で「あめ耳」はA型やB型みたいなものです。A型やB型にはAO,AA,BO,BBというふたつの場合があっても現れるのがA型かB型になりますよね。つまり、「こな耳」同士の夫婦からは「こな耳」の子供しか生まれないそうなんです。だからもし、このふたりの間に「あめ耳」の子供が生まれたら妻に別に「あめ耳」の愛人がいた可能性が大いにあるそうです。耳のタイプだけで不倫発覚!!ということにもなるんですね~。ちなみに、日本では「こな耳」の人の方が多くて、「あめ耳」は20%ほど、逆に欧米では95%と圧倒的に多いらしい。しかし、遺伝とはいえ血液型でも法則が100%正しいとも言い切れないとか。数万人にひとりは例外もあるそうです。実は、以前勤めていた職場にいらした夫婦がそうだったんですよ。奥さんは0型、ご主人はA型、その子供はB型でした。学校の先生からも不思議がられたそうですが、ふたりともゼンゼン気にしてませんでしたね!だって子供さんの顔は全くお父さんのコピーでしたから。もし、ちっとも似てなかったりしたら、夫婦喧嘩になっていたかも?いや~何事につけても完璧はないってことですかね。