散文的思考 -その1-
実はもう、プロポーズはこうしようと決めている。センチュリーハイアットのワインバー。実は2度、行ったことがある、ある社長さんに連れられて。そこのお酒は一杯2,500円する。グラスに小指の第一関節くらいまでしか入ってないのに。名前は「ナポレオン」と言うのだそうな。もちろん「下町」のモノではない。その社長さんはひとしきり我々の質問・相談を聞いてから、帰り際に、「北に行く人!南に行く人!」と高額紙幣を各人に配り、本人はいつの間にか消えていた。時計を見れば午前2時半だったが、私はその紙幣を使うでもなく、ぺらぺらと団扇代わりにして(風は起きない)ただただ家まで歩いた。結局、帰宅したのは5時半だったが、それまでの間、ずっと考えていた「大物」の理屈が少し分かった気もした。そんな社長の居るセンチュリーハイアットに私。明らかに見栄を張っているように映るだろう。しかしそれでいいのだ。むしろそれが武器。「正直、この店は僕には不釣合いだ。でも、いつかこれを普通にしてあげるよ」・・・うむ。カッコつけてみたが、つくづくロマンチックと行き過ぎた妄想は紙一重だ。待てよ、例えば、こういうキザったらしい店が嫌いなおなごもいるよな?そうしたら別パターンも考えておかなきゃ。。。・・・まあ、ベタだけど海とか?・・・。<以下略>そのまま、僕はスターバックスに向かった。会議には、1時間遅れている。その2へ