悲しい男の性
「本当にすいませんでした・・・」Aが40分遅れで到着。みんなははやる気持ちのまま、車に乗り込み、いざ白馬。今日が今シーズン最後のスノーボード(以下「ボード」)になるだろう。この冬「社外同期」と名づけられたコミュニティーが誕生し、その中で、Sがスキー・ボード旅行を企画してくれた。総勢13人はバス班とレンタカー班に分かれ、私たち8人はレンタカーに乗り込んだ。車は中央道を快走。渋滞もなく、気持ちよい。気持ちがよくなると眠くなる。しかし私は1時間半しか寝ていなかったにもかかわらず、なかなか寝付けないでいた。車内の状況を確認。みんな寝ている。さらに状況を確認。やはり車で寝ると首の居所が一番の難題のようだ。さらに状況を確認。隣にはおなご。状況を整理してみる。・隣にはおなご・寝てる・首の居所が悪いもう少し状況を整理する。・私の肩が空いている・私は少し、座高が高いこれは!!!いや、分かる。分かっていながらも肩はおなごの方ににじり・・・にじり・・・。しかし、この状況にはまだ、続きがある。おなごの隣は勿論、私。しかしその逆隣にはライバルが居たのだ。ライバルは私よりも肉付きがよく、その肩はさしもの低反発枕。。。相対する私は兼ねてより言っているが、長距離ランナー体質。言わば、中世の枕。ゴツゴツしているが、良い仕事を保証しよう。寝ているおなご。疲れたのか、首をもたげた。ついに!雌と雄を決する時がきたのだ。本能で選ぶ、その先、それは。。。低反発だった。私は時代に負けた。中世は、現代最先端の科学技術に負けたのだ。時代の遺物はその後、数度にわたり、にじり寄るも、ついにリバイバルブームを迎えることはなかった。以上