19番の独り言

[あ行の作家さん] カテゴリの記事

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  「ONとOFF」 出井伸之著

  9月5日(金)「ONとOFF」 出井伸之著この本を読んでみたいと思った理由：藤井孝一さんの「成功するためのビジネス書100冊」にて紹介されていたから。ご存知SONYの元会長出井さんの本。出井さんが社員向けに送ったコラムをまとめたものだそうな。タイトルどおり前半のONの部分と後半のOFFの部分に分かれている。と言うかそのようにまとめられている。ONの部分は丁度SONYの業績が悪くなった頃の話なのでかなり手厳しい内容もある。また、各界著名人との華麗なるお付きあいも凄い。ビル・ゲイツ、ジャック・ウェルチ等など。OFFの部分ではただの酒、ゴルフ好きのオッサンか？(笑)なんて思うこともなきにしもあらずだけれど仕事だけでなく遊びに大しても真摯に向き合う姿勢には参考になる部分が多々ある。出井さんに関しては昔何かの雑誌かなにかで以下のような記事を読んで印象に残っていたことがあり好感をもっていたのだけれどやはりあれだけの会社のトップを張っていた人は半端ではないと言うのが正直なところ。うろ覚えだけど、「新しい仕事がアサインされたら青山ブックセンターに行き、　その仕事の関連の本を棚の端から端まで買う。そうでなけれ　ば仕事なんてできない」なーんて内容だった気がします。トップに立つにはそういうことをしないとならないのね？なんて思って実際に本を買いに行ったことを思い出します。勿論、安月給の身ですので端から端まで買うなんて致しませんでしたが(爆)↓押して頂けると励みになります。

  2008.09.05

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  「Ｇボーイズ冬戦争　池袋ウエストゲートパーク7」　石田衣良著

  8月31日(日)「Ｇボーイズ冬戦争　池袋ウエストゲートパーク7」Gボーイズ冬戦争もう残りが少ないなぁ(涙)シリーズものは読むのが残っているうちが華。読んじゃうのは寂しい、でも読みたいというジレンマがあるのだよね。だんだん読んでいる自分とシリーズの間の時間差がなくなってくるので、事件の背景となる出来事も身近なものとなってくる。特に印象に残ったのは表題作のＧボーイズ冬戦争は勿論だけれど、「詐欺師のヴィーナス」今もいるのかなぁ？昔は渋谷の道玄坂あたりを登っていくとよくいたよね。「絵の展示をしていまーす」なんて配っている人たちが。「何かな？」とか思いつつ入ったことはなかったけれど、入らなくて正解だったね。大人になった今ならわかるけれどようは「カモ」をみつけて高額な商品(往々にして二束三文の価値しかない)を売りつける手口。それに騙されちゃった青年の依頼を受けたマコト。詐欺師のヴィーナスを逆にやり込める手口は必見。そして意外な最後も。どうということのない作品ですが、妙に印象に残りました。↓押して頂けると励みになります。

  2008.08.31

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  「灰色のピーターパン　池袋ウエストゲートパーク6」　石田衣良著

  8月20日(水)「灰色のピーターパン　池袋ウエストゲートパーク6」　石田衣良著灰色のピーターパン遂にこのシリーズも6まで来たねぇ。すっかり池袋のトラブルシューターとして有名になったマコトがいつものように事件に巻き込まれていく。Amazonの書評を見ると「マンネリ化」なんていわれているけれど私はあえていいます。これは良い「マンネリ化」ですと！！どういうことかというとこのシリーズは安心して読めるのが良いと思うわけなのです。事件があってマコトが知恵と人脈と行動力を駆使して解決する。その過程に我々読者はひかれるわけであり、そのお約束がある限りはマンネリ化も致し方なし。そういった条件の中でこれだけ面白い話を続けて出すところが作者の凄いところなのです。そこに颯爽と現れるわれらがヒーローがマコトなわけであって我々ファンとしてはそのマコトの格好良さに素直に関心すれば良い。だからちょっときれいにまとまり過ぎているなぁくらいが良いのです。時代背景を組み込みながら池袋と言う街で起こりうる事件をこれだけのクオリティで描くことが出来る石田さんにLoveなわけですよ(笑)ところで私は街と不可分のヒーローと言うことで新宿鮫と合い通じるものがあるんじゃないかなぁなんて勝手に思っております。ただ新宿鮫と違うところはマコトが話の舞台となる街に暮らしているのに対し、新宿鮫はあくまで職場であるというところ。そこに暮らしているからこその義理人情の世界があり、それが少なくともこのIWGPシリーズに深みを与えている。四作あるうちの中では表題作の「灰色のピーターパン」と最後の「池袋フェニックス計画」が面白かったかな。まだまだ彼の活躍が続くのが楽しみです！！↓ポチっとお願いします。

  2008.08.20

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  「ザ・プロフィット」　エイドリアン・J・スライウォツキー著

  8月19日(火)「ザ・プロフィット」　エイドリアン・J・スライウォツキー著ザ・プロフィット読んでみたいと思った理由：鈴木貴博さんのブログにて紹介されていたため。内容は鈴木さんが紹介されている通り(笑)仙人のような所謂老子との対話を通じて、利益の出る23の仕組みについて学んでいくもの。ここに出てくるスティーブほど頭のよくない私は理解するのが大変でした。スティーブの成長に対して私はどうなの？？？と言う感じです。ただ筆者も言っているように１週間に１章を読んで考えて欲しいとのことなので折に触れて読んでいきたいと思います。↓ポチっとお願いします。

  2008.08.19

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  すごい「実行力」　石田淳著

  7月24日(木)すごい「実行力」　石田淳著すごい「実行力」恐らく大方の人が1日で読み終えてしまうくらいの分量だけれど内容は非常に深く、素晴らしい。タイトルの通り実行力についての本ですが、「人が行動するのはなぜなのか？」と言う視点を貫いているので非常に納得できます。即ち、「動機づけの条件があるから人は行動する」気になった点は以下の点。・実行力カレンダー・早起きするには早起きの「ライバル行動」を探せ・行動科学的リラクゼーション訓練　1全身に力を入れて硬直させる。十秒間。　2ゆっくりと力を抜き、全身の筋肉を弛緩させる。三十秒。　3、1と2を五セット繰り返す。・実行力の維持には、　1自分へのごほうびを用意すること　2成果をビジュアル化すること↓ポチッとお願いします。

  2008.07.24

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  「疾走」　東直己著

  7月13日(日)「疾走」　東直己著久々の小説だなぁ。まあ東さんの榊原シリーズならば読まずにはいられないでしょう！！「フリージア」「残光」に続く殺人マシーン榊原シリーズの第三段です。そしてススキノ便利屋シリーズの「俺」も畝原シリーズの畝原も出てきてファンとしてはたまらない展開。しかしながらちょっと話が荒唐無稽かなぁ。最初は着いていくのがやっとでした。途中からの榊原が出てきて活躍するシーンはさすがですが、話がちょっと大味だったのは残念だったかもです。まあ時を忘れてページをめくったのは事実なんですけどね。東さんにはやっぱり高いレベルを求めてしまいがちなもので・・・↓ポチッとお願いします。

  2008.07.13

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  「マーケティング22の法則」　アル・ライズ、ジャック・トラウト著

  7月12日(土)「マーケティング22の法則」　アル・ライズ、ジャック・トラウト著サブタイトル「売れるもマーケ当たるもマーケ」・・・ふざけたタイトルだ(笑)でも内容は充実している。マーケティングの本質とは何か？マーケティングに本質なんてあるの？と言う問いが発生しそうだけれど読んでいくうちにふむふむと思えることばかりである。マーケティングに従事している人には勿論、私のように従事していないものにも楽しく読んで勉強になります。いつものように気になった点は以下の通り。・ベストの商品などありっこないのだ。マーケティングの世界に存在　するのは、ただ、顧客や見込客の心の中にある知覚だけである。・麻薬追放の勢力も同じように、ただ一個の強力な言葉に焦点を　合わせるべきである。「敗残者」↓ポチっとお願いします。

  2008.07.12

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  成功する「投資力」の伸ばし方　泉正人著

  7月5日(土)成功する「投資力」の伸ばし方　泉正人著タイトルを見ると仰々しくてちょっと手を伸ばすのをためらうような本であるけれど内容は非常にまとも。渋谷の美容院で一流の美容師になると言う目標を持ちながらも悶々と過ごしていた青年が「メンター」と出会い、会社を起こし、投資方法を学んで段々と資産を増やしていく方法についてを語っている。成功本にありがちな「自分はこんなに凄いんだぜ！！」的な所は全くなく、フリーターをしながら夢も希望も無い自分を赤裸々に描いたり、謙虚に勉強をしていくことが何よりも大切と言うことをしっかりと描いてくれている。著者のやってきた手法は至極まっとうなものだ。しかしながらその手法を行うには必死に勉強してリスクを軽減させなければ危険である。いつものように気になった点は以下の通り。・「人をうらやんでいるだけでは、何も始まらない。昔は、　　うらやむは、心病む、と書いたんだ」・「お金の入る仕組みを持っている人たちは、習慣の力を利用して、　　若いころから考えるクセを身につけているんだよ。」・「物を売る側にとって重要なのは、買う人にとってのメリット　　を教えてあげられるかどうかだよ」・お金を生むものが資産で、生まないものが負債　(資産にはローンを組んでもいいが、負債にはローンを組んでは　 いけない)・人生の成功者は必ず知識と時間にレバレッジをかけている。・自分の身の回りにある数字に、「ゼロを一つつけて考える」　↓読んでみたいと思った方はポチっとお願いします。

  2008.07.05

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  「愛がいない部屋」　石田衣良著

  7月4日(金)「愛がいない部屋」　石田衣良著愛がいない部屋舞台は神楽坂の高層マンション。そこに関係する人たちの恋愛をまとめた短編集。石田さんの短編集は大好きなんだけれど彼の作品の中で好き、嫌いをあえて言うとすればそれほど好きではない部類に入る。なんだろう短編と言うよりはもう少し長い中篇(この本の厚さで４話くらい)だったら面白かったのかなぁなどと偉そうなことを考えております(笑)ただ読者のその「もう少し読みたいなぁ」と言う気持ちを逆手にとってあの程度の話にしたと言うのであれば恐るべしは石田衣良と言う感じである。あとがきにも書いてあるように今までの短編は年代別であったのに今回は神楽坂の高層マンションと言う定点での話になっていることに関しては面白かったと思う。出来れば同じ舞台で伊坂幸太郎さんに書いてもらいたかったりして。そうすると複雑に絡み合って面白いんだろうなぁ(笑)まあ冗談はさておきこの話の中で好きだったのは以下の作品でした。「ホームシアター」お互い心に傷を持った父と子の関係に泣けます。↓ポチッとお願いします。

  2008.07.04

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  「地方発信型ビジネスモデルの作り方」　上野真歳著

  6月28日(土)「地方発信型ビジネスモデルの作り方」　上野真歳著地元にいながら都会に負けない、地方発信型ビジネスモデルの作り方楽天でもショップをだしておられる著者が地方でも仕組みを整えれば首都圏にも負けないような商売が出来るということを教えてくれている本。地方には売れる物。その土地でしか食べられないものがたくさんある。しかしながら今まではそれを販売する機会が限られていた。それがインターネットと物流網の発展により、大きなチャンスが出てきている。そうした地方の企業やショップがどうすれば売れるようになるのか？地方なりのメリットデメリットに応じて丁寧に解説してくれている。ふむふむなるほどと参考になること間違いなし。いつものように気になった点。・テーマパーク内の園芸屋さんの話。暇な平日にネットショップ　の政策、運営を行うことにより時間のロスが少なくなる。・幹線道路沿いの看板。今は皆が携帯から電話をするのに市外　局番が書いていない。これではチャンスをロスする。・不特定多数のお客さんをマーケットにする場合には　「欲しがっているお客さんを集めるか」　「お客さんを集めてから欲しがらせるか」　の２つがある。勿論後者の方が効果は大きい。いやいや面白かったですよ～。誰もが欲しがるような強烈な売るものがあればネットショップで成功するのは工夫次第でかなり確率が高くなるのではないでしょうか？もし私がネットショップをするなら扱う商品は・・・「ウド？」※ウドは私の出身地の立川の名産品です。↓ポチッとお願いします。

  2008.06.28

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  「40 翼ふたたび」　石田衣良著

  6月25日(水)「40 翼ふたたび」　石田衣良著タイトルの「40」とはそのものずばり年齢。即ち40歳の男性が主人公の話です。連作短編ね。正直、石田さんの作品としては好き嫌いが分かれる本じゃないかなと思います。本の紹介を読んで頂ければわかるように人生の半分を、しかも良い方の半分を生きてしまったと思う主人公が始めたプロデュース業で自分を取り戻していくと言う内容です。それぞれの章で出てくる人々の設定が面白くて笑えました。例としてヒルズ族の社長とアダルト○デオ女優、就職経験なしのフリーター、ひきこもり等など。ちょっと予定調和すぎるかなぁと言うところがあるのが好き嫌いの分かれるところだと思った点です。ちなみに私は明日への希望を持ちたい40代への応援だと考えればこういう内容もありだと思います。特にラストの章はちょっと出来すぎですが、最後の最後で正直泣いてしまいました。結婚、仕事、病気、子供などなど様々な要因が出てくる年代。だからこそそうした世代を主人公とした御伽噺があっても良いのじゃない？そんな気持ちにさせてくれる良い作品でした。↓ポチっとお願いします。

  2008.06.25

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  「チーム　ハックス」　大橋悦夫、佐々木正悟著

  6月21日(土)「チーム　ハックス」　大橋悦夫、佐々木正悟著チームハックス雨とは言え運動できないとストレスが溜まるぅぅぅ。なので今日は図書館に行ったり買物に言ったりとしたくらいで殆ど子育てタイムでした。あーしんど。さて、この本ですが、チームで仕事をする上で効率化をはかるにはどうすれば良いかと言う観点で書かれている。主にネットワークを通じて情報を共有化し、進めていく手法についてに多く費やされている。正直1章から5章に関しては方法と言うよりはそこに至る考え方と言ったあまり具体的でないような内容だったので正直読み流しました。しかしながら第6章は具体的なツールが紹介されていてこれは正直役立ちそうです。・Googleカレンダー・リメンバー・ザ・ミルク(オンラインタスクツール)・Senduit等などです。特にGoogleカレンダーはプライベートとか仕事とかそれぞれのカレンダーを作って別々に表示できたりするのは便利なので早速利用しています。↓ポチッとお願いします。

  2008.06.21

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  「お金の脳トレ」　泉正人著

  6月21日(土)「お金の脳トレ」　泉正人著お金の脳トレ副題に「あなたも億万長者になれる！」とありますが、この本を読んだからと言って億万長者には絶対なれません(笑)まあ日本人が敬遠しがちなお金に関する知識を持つことの重要さをわかりやすい表現でまとめた本と言うのが全てだな。お金の知性を身につけることは本当に必要な事だと思う。その過程においてまずは「投資」と「消費」と「浪費」の違いを意識し、出来るだけ浪費を減らし、投資を増やす事をまずは心がけようと思います。今日は雨なので朝走りにいけずにちょっとブルー↓ポチッとお願いします。

  2008.06.21

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  「シリコンバレーは私をどう変えたか」　梅田望夫著

  6月6日(金)「シリコンバレーは私をどう変えたか」　梅田望夫著シリコンバレーに飛び込んで行った著者が日々思ったことなどを「シリコンバレーからの手紙」と言う形で書いていたものをまとめた者。ページの都合上、もう少し読みたいなぁと思うものもあったけれどどれもシリコンバレーと言う一種特殊な世界を良く表現してくれている。これを読むとああいう世界での闘いと言うのは野球選手やサッカー選手などと同様、早いうちに稼いでリタイアすると言う物だということが良くわかる。著者の原点が見えてなかなか楽しめました。↓ポチッとお願いします。

  2008.06.06

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  「実戦！問題解決法」　大前研一、斎藤顕一著

  5月28日(水)「実戦！問題解決法」　大前研一、斎藤顕一著この本はわたしには珍しく買いました。絶対に素晴らしい内容のはずだし手元に置いて、何度も何度も読み返したいと思ったからです。問題解決法の入門として最適。まずはこういう思考法を身につけ、発展させる為の礎となる大切な知識となるでしょう。わたしは鞄に入れていつでも読めるようにしています。偉そうな言い方で申し訳ないですが、こういった本に投資をしないとこれからの時代は生き抜いていけないと思います。↓ポチッとお願いします。

  2008.05.28

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  「ウェブ人間論」　梅田望夫　平野啓一郎著

  5月22日(木)「ウェブ人間論」　梅田望夫　平野啓一郎著ウェブ人間論梅田さんが芥川賞作家の平野さんとウェブに関しての対談をまとめた者。お互いがお互いの作品のファンと言うことで非常に盛り上がっている。気になった点は以下の通り。・海外にいたとしても今はネットを通じてリアルタイムで日本の　ことを知ることができるので海外への同化と言う点では以前に　比べて程度が低いと言える。・スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチは　上手な翻訳がアップされたことにより爆発的に日本人の間に　広まった。・梅田さんは本のタイトルを決める際に、検索を行ってヒット　しない名前をつけている。それにより読者が検索した際に　梅田さんの作品のみ出てくる。→よー考えるわ。あっという間に読了ですが、楽しめました。↓ポチッとお願いします。

  2008.05.22

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  「アキハバラ＠DEEP」　石田衣良著

  5月21日(水)「アキハバラ＠DEEP」　石田衣良著アキハバラ＠deep前から読みたかったこの本、やっと読み終わりました。本題に入る前に皆さんは秋葉原に関してどんなイメージを持ってますか？・パソコン・電気街・オタク・電車男・メイド喫茶等など色々な言葉が浮かぶでしょう。あの街はそれだけ様々なイメージを喚起するくらいその時代、時代において形を変えて街が進化し続けている。実際に買い物に行ってみるとわかるけど、その街の醸し出すパワーと言うのは本当に独特のものがあり刺激を受ける街です。ただ歩いて店を冷やかすだけでも楽しいもんね。あの魅力ってなんなんだろうなぁ。少なくとも東京で、いや日本で、いやいや世界でもあんな街ってないんじゃないだろうか？？？そんなアキハバラの街でネットを通じて出あった5人がメイド喫茶のアイドルと共に、世界でも画期的な発明を行う。その発明とは？と言うことに言及しちゃうとつまらなくなるので書かないけれど、実際にあったら凄いだろうなと思わせるもの。実際にあんな○○があったらネット環境も変わるだろうなぁ。。。そして今回はIWGPシリーズのマコトと違い、ビジネスとして進んで行くのだけれどそこら辺にもビジネスとしてのリアリティがあり、石田衣良さんの才能のきらめきをがんがん味わっちゃえる。主人公のそれぞれがそれぞれ欠点を抱えているのだけれど、その欠点を補って余りある才能で巨大な悪に挑む。そしてその動機は大げさなものではないけれど共感が持てる。そしてこの物語の語り手。謎と言えばそれが謎なのだけれど、そこも無理なく面白かった。こういう小説を読まずにいることは人生にとって大きな損失です。今度「オタ芸」を見に行きたい・・・↓ポチっとお願いします。

  2008.05.21

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  「ブルータワー」　石田衣良著

  5月17日(土)「ブルータワー」　石田衣良著ブルータワーこの話は全て新宿区内で完結します。が、しかし200年の時空を超えます。そう、即ちＳＦです。石田衣良さんがＳＦを書くとこんなに凄いんだぜ！！と言う気分を満喫しました。手術不可の脳腫瘍で余命わずかの主人公周司はある日、あまりの頭痛に耐えかねて失神した。起きた時、周司は200年後の世界に意識だけが飛んでいた。そこは高さ2000メートルの超々高層ビルの中でしか人が生きることが出来ない環境だった。そこではわずかなスペースを奪い合う為に恐ろしい抗争が起こっていた。周司は塔の運命を握る人物に入り込んでしまった。なぜ塔の中でしか生きられないような世界になったのか？後は読んでのお楽しみ！！はあ石田さんは短編もこのような長編も面白くて本当に大好きです。たまにはＳＦも良いなぁ♪↓ポチッとお願いします。

  2008.05.17

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  「フィッシュストーリー」　伊坂幸太郎著

  4月22日(火)「フィッシュストーリー」　伊坂幸太郎著フィッシュストーリー久々の伊坂作品堪能しました～。以前の作品に出てきた登場人物が様々に出てくると言われていますが、おバカな私には忘れてしまいました(笑)なので普通に中編集として楽しく読ませて頂きました。特に表題作の「フィッシュストーリー」は秀逸でした。ある歌の一部分、全く音が入っていない部分があると言うことを中心として二十数年間前、現在、三十数年前、十年後と話が繋がっていく。その伏線の張り方と話の展開の仕方はやはり伊坂さん！！はあ堪能しました！！↓ポチッとお願いします。

  2008.04.22

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  「終末のフール」　伊坂幸太郎著

  4月7日(月)「終末のフール」　伊坂幸太郎著終末のフールこの本も回ってくるのに時間かかったなぁ。皆さん、予約がたくさん入っている本は次の人の為にも早く返しましょうね！！と言う余計なことは置いといて、「今から8年後に地球に小惑星がぶつかって滅亡する」と言う発表がされてから5年後、つまり地球滅亡まで3年と言う時代の仙台が舞台。この設定が非常に微妙なものでその5年の間には、色々なパニックが当然のごとく起こり所謂小康状態である。連作短編集なので様々な主人公がいるのだけれどどれも面白かったなぁ。「所詮みんな死んでしまうんじゃん」と言う達観が作品中の全てにおいて流れているのだけれど、でももしかするとぶつからないのかも？って言う気持ちにもなる時期なのだろうね。中では「冬眠のガール」が結構好きだったかな。↓ポチッとお願いします。

  2008.04.07

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  「東京DOLL」　石田衣良著

  3月20日(木)「東京DOLL」　石田衣良著東京dollゲームクリエーターのＭＧが次のゲームのモデルとなる少女ヨリと出会った時に運命の大きなうねりに乗った。タイトルの通り、最初は彼にとっての人形だったヨリは段々とＭＧにとって大きな存在になっていく。その過程で東京の様々な名所を二人で巡るんだけれどそれが凄く街の雰囲気とかを感じる事が出来て良いのだよねぇ。どんな芸術作品でもそうだけれど優れた作品を作るには自分の命を削って作らなければならない。(例えばゴッホの絵なんか見るとそれを感じることができるよね)本来、全てをかけてゲーム作りに打ち込まなければならない状況でヨリに夢中になって行く主人公。そこで読者は破滅を感じるんだけれど、まあラストは予想以上でしたね。凄く感想が書きづらいのですが、この世界観大好きです。素敵な作品でした♪↓ポチッとお願いします。

  2008.03.20

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  「経営学」　小倉昌男著

  3月20日(木)「経営学」　小倉昌男著ビジネス書を読んでいてわくわくドキドキしてページを捲るのってあんまり無いことだけど、この本は別でした。余りの面白さに夢中で読んじゃいました。ヤマト運輸の2代目社長にして宅急便の創設者である著者が経営について語ったもの。今、当たり前のようにある宅急便への転換がどんな勝算や戦略に基づいて行われたのかが当時の状況とともに丁寧に語られている。インターネット通販を滅茶苦茶利用しているものとしては宅急便を初めとする宅配便はもう無くてはならないものなのでこういう経営者の人には感謝の念すら覚えるね。間違いなく名作。勇気もらえる素晴らしい本でした。↓ポチッとお願いします。

  2008.03.20

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  「企業参謀」　大前研一著

  3月17日(月)「企業参謀」　大前研一著企業参謀新装版何年越しの読了だろう？？確かこれプレジデントか何かの年間購読を行なうと漏れなくついてくるって言うキャンペーンで貰った記憶があります。あの頃は独身だったからお小遣いたくさんだったのだよね(笑)贅沢しとりました。まあそれは置いておいて、何度も読もう読もうと思っていたのですが、ちょっと読んでは挫折。ちょっと読んでは挫折でここまで読めずにきておりました。しかしながらこの名作を読まずにはいられん！！と言う気合の元に毎日少しずつ読みましたよ。内容は散々書かれていると思うのでオイラごときが書くこともないと思うけれど、30年以上の前ではあるが、内容的には全くもって現在に通用すると思います。て言うか今も昔も論理的に思考する為の方法なんてそうは変わらないのだからこういう基本(にしては難しいけど)をしっかりと把握することは必ず必要となってくるだろうね。でも一度では絶対理解できない内容なので今後も毎日少しずつ再読して行こうと思っています。↓読んでみたいと思った方はぽちっとお願いします。

  2008.03.17

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  「反自殺クラブ　池袋ウエストゲートパーク5」　石田衣良著

  3月12日(水)「反自殺クラブ　池袋ウエストゲートパーク5」　石田衣良著反自殺クラブ結構読むの早いでしょ！！通勤時間を一気読みに使っているのです。それなので下らない話を大声で話す輩や、自己陶酔しているとしか思えない車掌のアナウンスにはかなり腹を立ててしまうオイラです。さて各感想に入る前にパート４の感想で書き忘れたけれど最近は結構マコトも有名になってきていてわざわざ向こうからマコトに依頼を持ってくるケースが増えてきている。今作も第1章以外はそんな事件ばかりだったね。「スカウトマンズ・ブルーズ」コラムのネタを探していて街をぶらついていたマコトは物凄く高い勝率を誇っているタイチと知り合う。彼は男をもとろかす笑顔と女の子の話を最後まで聞くと言う能力によって天才的なスカウトマンである。ちなみに年収2000万！！彼と付き合ううちにトラブルに巻き込まれるのだけれどタイチの魅力にマコトの母までとろけているのには非常に笑わせてもらった。ちなみにオイラはこのシリーズで一番強いのはKINGではなくマコトの母であると思っているのでああいうシーンは面白いなぁ。「伝説の星」以前に一曲だけ100万ヒットを飛ばした歌手からの依頼。彼は池袋の空き地にロックミュージアムを作ろうと計画をしている。マコトはKINGの力を借りて成功に導こうとするが。なかなかのオチだったね。ちょっと簡単にいきすぎかなぁと思ったらそういうことだったのね。「死に至る玩具」うーん正直微妙な作品だったなぁ。日本人の大好きな人形は中国で作られていて、そこは非常に劣悪な環境だった。そのことを知ったマコトは・・・終わりはかなり救いのあるものだったけれども話の内容も、解決方法も正直？？？な展開だったなぁ。「反自殺クラブ」色々考えさせられる作品だった。年間3万人以上が自殺する日本。つまり約100人が自ら命を絶っている。これって物凄いことだよね。一人が自殺をすると彼らには多くの場合家族がいる訳だし職場や学校などの人間関係がある。今回は子供の頃に親に自殺をされた人たちからの依頼である。彼らは反自殺クラブを作っており、集団自殺をかなり強引な手法で止めると言うもの。これも悲しい結末だった。でもマコトの人や物全てに対する愛情に救われる気がするよ。

  2008.03.12

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  「電子の星」　池袋ウエストゲートパーク４ 石田衣良著

  3月11日(火)「電子の星」　池袋ウエストゲートパーク４ 石田衣良著電子の星作品集も４作目ともなると段々マコトと一体化していく自分がいる(笑)今後の自分への備忘録の為にも今回は各作品について感想を。「東口ラーメンライン」この作品を帰りの電車の中で読むのは危険です。だって死ぬほどラーメンが食べたくなる～。特に縮れ麺の鶏がら主体の東京ラーメンね。KINGの親衛隊だった巨人双子の二人がラーメン屋を開業した。池袋はまさにラーメン戦争。そんな中検討していたけれど、ネットでの中傷などで売上はがた落ち、さーどうするか？と言うことでマコトに依頼。明日もこのまかない食が食べられる幸せって言う実に自分に似たマコトにLOVE(笑)「ワルツ・フォー・ベビー」ちょっと悲しい話だったねぇ。上野のストリートギャングが池袋で死んだ。彼の父親と偶然知り合いになったマコトは事件の真相を追うけれどそこには実に悲しい現実が。ジャズタクシーを運転するおっちゃんが凄く魅力的。「黒いフードの夜」豊島区の住民の１０分の１は外国人だ！！マコトの店の腐りかけの果物を貰いにくる少年。彼はミャンマー人でお辞儀が素敵な少年だ。実は彼には秘密があってと言う作品。日本人でさえ暮らすことが難しいこの時代、当然彼らは貧しいわけで、でもそんな中にも彼の礼儀正しさとか家族を愛する気持ちにひかれるマコトは彼を助けることに。「電子の星」これ確か漫画化されたよね？マガジンだったっけかなぁ？なんて気持ち悪い世界なんだって戦慄を感じていたのだけれど小説だとより一層怖いね。まずハードなSMの世界でのショー。自分の体を自らの意思で切り取ると言うショーに友人が参加していることを知った山形のボーイテルとともにマコトはそのショーの主催者をぶっつぶすことを画策する。どれも素晴らしい！！最後の電子の星は特に好みかなぁ。特に最後のシーン。山形に帰るテルのセリフは泣かされたなぁ。ますます快調のこのシリーズ。実はもう５作目も読んでいるのだけどね(笑)

  2008.03.11

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  「約束」　石田衣良著

  ３月７日(金)「約束」　石田衣良著これ泣けるよ。短編の面白さ。素晴らしさ。そんなものを全て味わえる作品じゃないかな。ふー素晴らしかった～

  2008.03.07

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  「旅の極意、人生の極意」　大前研一著

  3月1日(土)「旅の極意、人生の極意」　大前研一著旅の極意、人生の極意スーパーコンサルタントとして知られている著者だけど、物凄い遊び人(良い意味で)である。特に旅が好きで旅に関するエッセイなんかもあるけれどこの本ではそんな大前さんが絶対にお勧めの旅を15紹介してくれている。どれも素晴らしいツアーばかりで本当に行きたくなるところばかり。いつかは行きたい！！ではなくて行く為にはどうするか？そんなことから考えないといけないと強く思う今日この頃である。

  2008.03.01

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  「赤（ルージュ）・黒（ノワール）池袋ウエストゲートパーク外伝」　石田衣良著

  2月27日(水)「赤（ルージュ）・黒（ノワール）池袋ウエストゲートパーク外伝」　石田衣良著IWGPの外伝と言うことだけれど、それほど本編とのからみはない。マコトは話に出るだけだし、KINGはチョイ役で出ているだけ。この作品でいつものメンバーで一番活躍しているのはなんとサル君。かなーりの大活躍でやんすよ。ギャンブルで身を持ち崩して狂言強盗の一味に参加した主人公。そしてそのお目付役兼補佐役としてつくサル君。話はいきなり池袋の街で起こる狂言強盗から始まる。上手く行ったと思ったのにメンバーの一人に全ての金を奪われ、そしてこの強盗を計画したメンバーは撃たれて死んでしまう。しかしそれだけでは終わらず家に戻った主人公の前にはヤクザ達が・・・境遇とか悪事のばれ方とかから言うと馳星周さんの小説の主人公のようにどんどん堕ちていくと思いきやそうでもないのよね。それどころか本当の悪を嵌めようとする時の生き生きとした所なんかには格好よささえ感じてしまった。まあ言うなればちょっと大人の池袋ウエストゲートパークって感じかな？(笑)タイトルの赤と黒はルーレットの色。どっちの目が出るのかな？

  2008.02.27

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  「ララピポ」　奥田英朗著

  ２月２４日(日)「ララピポ」　奥田英朗著ララピポがっはっはっは。笑った笑った。久々の奥田作品は「最悪」のような段々と追い込まれていく所謂負け組みたちを扱っている。(各主人公に関しては上記から作品紹介を見てね。)それぞれの章で主人公が異なる仕立てになっていて、各章で彼らが重なりあうのが楽しい。正直好き嫌い分かれるような描写もあるので万人受けはしないだろうけど、奥田作品ＬＯＶＥな人にはたまらないんじゃないかな？いやあ面白かった～。

  2008.02.24

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  「波の上の魔術師」　石田衣良著

  2月23日(土)「波のうえの魔術師」　石田衣良著この場合の「波」とは市場すなわち金融市場のこと。株価だとかの上下動を波と表現している。大学を卒業して半パチプロとして怠惰な日常を過ごしていた主人公がある日怪しい爺さんに会って、その爺さんに波乗りの方法を教えてもらい一人前に成長していく過程が描かれている。ちょこっとだけ恋愛の要素もあるけど市場に獲り付かれた男の一直線に進んでいく姿に共感を覚える。今よりも10年くらい前の話だけれど経済の読み物としても面白いので凄く満足でした。

  2008.02.23

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  「娼年」　石田衣良著

  2月16日(土)「娼年」　石田衣良著娼年「娼夫となった男性の話である。」紹介分なんかを見ていて上の内容については知っていた。しかしながら何となく勝手なイメージで体を売る相手は男性だと思っていたのだよね。でも普通に女性相手の娼夫でした。勝手な思い込みがあったのでなかなか話しに入っていくのが難しかったのは仕方がないところ。大学生の主人公は殆ど学校にも通わずに夜の下北沢でバーテンをしている。そこで知り合った女性は女性相手のクラブを運営する経営者だった。戸惑いながらも自分の仕事にまい進していくうちにいつしか彼は女性達が抱える隠された性の世界に耽溺していく。しかしながらそんな娼夫としての生活が・・・テーマがテーマだけになかなか入り込むのが難しい面があった。けれども筆達者の石田さんだからこそ難しいテーマを面白い作品として仕上げている。特に(勝手な意見ですが)村上春樹の主人公風の世間とは線を引いて暮らしている主人公の心境の変化は興味深いものがあった。世間に対する構えとか態度とかの面でね。しかし懐の深い作家さんだね。ただ感想が書きづらい(笑)

  2008.02.16

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  「骨音　池袋ウエストゲートパーク3」　石田衣良著

  2月11日(月)「骨音　池袋ウエストゲートパーク3」　石田衣良著骨音このシリーズも3冊目となるとすっかり落ち着いて読めると言うかなじんでおりますな(笑)前2作品に比べてマコトが事件に対して1人で対峙するのが特徴かなと思いました。勿論あのKINGは健在なんだけどね。一番長い「西口ミッドサマー狂乱(レイブ)」が好みだったかなぁ。

  2008.02.11

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  「スローグッドバイ」　石田衣良著

  2月1日(金)「スローグッドバイ」　石田衣良著スローグッドバイいやいやなんとも心に染み入る恋愛小説達だなぁ。なんともほんわかした気持ちになりました。石平さん、もとい石田衣良さんの懐の深さを思いしったような。SEXがかなり重要なテーマになっている短編が多かった。ひと夏の猿のような交わりだったり、コールガールとの恋愛だったり、出会って行き成り彼女の家に行ってしまう展開だったり。ありえねーと思いつつ、あるかもと思っている自分がいる(笑)でもそんなテーマながら爽やかな感じは消えることがない。それでいて一昔前のトレンディドラマのような現実感に乏しいって言う訳でもないんだよね。勿論、全然異なったテーマの短編も面白い。短編はシンプルな方が良い。小説から余分なものを削って削って恋愛と言うピュアな部分だけを残したらこういう形になるんではないかな？予断だけれど予備校時代に物凄く影響を受けた代ゼミの西谷先生は「ピュアに憧れることが大事」なんて言っていたな。西谷先生の言葉は深かったなぁ。今でも元気で代ゼミでやっているみたいだから会いたいなぁ。すごく幸せな気分になれる短編小説でした。

  2008.02.01

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  「エンジェル」　石田衣良著

  1月13日(日)「エンジェル」　石田衣良著うん、これファンタジー。何故なら主人公は所謂「幽霊」だから。いきなり自分が殺されるシーンから始まる。そして今までの人生をフラッシュバックしていく。ろくでもない人生だった。さーてやり直すのかな？と思いきや幽霊のままでいる。設定を見ると幽霊になってまで愛される人の元にって言うロマンティックなものを想像するが、石田衣良さんがそんな陳腐な小説を書くわけがない。幽霊になったのだけれど自分が殺されるまでの2年間の記憶がない。その記憶を探っていくうちに・・・ふー切ない物語だった。悲しい物語だった。でもまあ、ああいう終わり方もありなのかな？そんな事を考えさせられました。

  2008.01.13

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  「少年計数機　池袋ウエストゲートパーク2」　石田衣良著

  1月9日(水)「少年計数機　池袋ウエストゲートパーク2」　石田衣良著少年計数機勢いに駆られて第2弾も読んでしまいました。面白い本を読んでいると行き帰りの電車が楽しくてねぇ。普段は「早くつかねーかなぁ」なんて思っているのだけど「このタイミングで駅に着くなよー」なんて思っちまうのだよね。ま、予断だけどこの作品も勿論そんな気持ちにさせてくれる作品。前作同様、短編～中編くらいの小説を集めたものでオイラとしては4作目の「水の中の目」が凄かった。だって人が死にまくりなんだもん(笑)殺し屋の皆川が良い味出していて良かったなぁ。すっかり石田衣良さんに夢中なオイラですが、新しい作家さんも開拓中。そちらも凄く面白そうで期待大。

  2008.01.09

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  「池袋ウエストゲートパーク」　石田衣良著

  1月7日(月)「池袋ウエストゲートパーク」　石田衣良著池袋ウエストゲートパークちょっと恋に落ちかけた著者のデビュー作をやっと読むことが出来た。期待通りの面白さで著者の力量をまざまざと見せつけられた気がする。とんでもなく面白くてあっと言う間に読了しちゃったよ。そう言えばドラマ化されてたんだよね。ドラマは見ていないけれど良いできだったのかしら？さてやっぱりこの小説の魅力は池袋を舞台に選んだことにあるでしょう。池袋って不思議な街だよね。学生から社会人にかけて色々な街で遊んだけど池袋はそんな中では結構ご無沙汰な街だったんだよね。それでもたまーに遊ぶとちょっと他の街とは違うなと言うように感じたんだよね。うまく言えないけれどちょっとした猥雑さと言うか、ダサさと言うか。正直ぱっとしないと言うか(ゴメンナサイ・笑)ただこの小説はその池袋と言う街の雰囲気に恐ろしいくらいマッチしている。いや寧ろ池袋だからこそ成り立つ小説かなと。だってねぇ。サンシャイン通りの路地を一歩入ったらナンだこりゃって言う店並みがあるしね。池袋は不思議な街なんですよ。その他にも、主人公の真島誠の魅力は勿論なんだけれどその周りを固める登場人物がどんな風に動いていくかが凄く楽しみ。読まないでいてちょっと後悔。でもこれから何冊も読めると思うとそれが嬉しくて嬉しくて。

  2008.01.08

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  「うつくしい子ども」　石田衣良著

  1月2日(水)「うつくしい子ども」　石田衣良著少年Ａの家族を描いた物語である。と書くにあたって少年Ａって凄く便利に使われる言葉だなと実感。家族にとって最も恐ろしいことの一つ、身内が犯罪者になったら？と言うシチュエーションが描かれたものだ。発行は1999年。そうあの酒鬼薔薇事件からまだ日が経っていないことを考えると勿論、あの事件の影響を受けていることは想像に難くない。主人公は中学2年生の少年。弟と妹がいる。1歳下の弟がある日、妹と同い年の少女の殺害容疑で逮捕される。平穏な日常からは程遠い事件に相対する中で、少年は事件の真相、即ち弟がなぜそんな事件を起こしたのかを知りたく思い、調査に乗り出す。事件の真相にたどりついた少年に・・・ものすご～く重いテーマを扱った作品なのでどうしても陰気になりがちなところがあるはずだ。なのにそうしたネガティブな要素は限りなく排除されていて読んでいてそれほど辛くはない。その辺りが作者の力量だとも言えるし、そう言った絶望的な状況の中で、くじけそうになりながらも必死で生きるジャガイモ顔の主人公のキャラクターのせいだとも言える。ただ一つ言えるのは、「少年犯罪を生み出したのは○○のせいだ」なーんて言うヒステリックな論調からは一線を画していて、かつエンターテイメントとして仕上がっている。恐るべし石田衣良って感じ。※○○には、教育、学校、親、家庭環境、ゲームetcが入ります。深い、深いよ石田衣良！！

  2008.01.02

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  「ウェブ進化論」　梅田望夫著

  12月26日(水)「ウェブ進化論」　梅田望夫著「ウェブ進化論」いやはや面白かった～2日であっという間に読了。ちなみに何でこの本を読もうと思ったのかは不明？！？恐らく何らかの本をＡｍａｚｏｎでチェックしている時に、「この本を買った人は～」で見たような。最近、面白そうと思ったらすぐに予約しちゃうからその辺の記憶があいまいなんだよね。でもＡｍａｚｏｎでチェックしたのは間違いないと思う。ま、面白いからいいや(笑)さて偶然にもＡｍａｚｏｎでチェックした本だけどこの本ではそのＡｍａｚｏｎなんかも取り扱いしていてちょっと笑えた。その他、・グーグル・ブログ・Ｗｅｂ２．０などそれぞれについて面白い話の数々には素直に驚かされるなるほどねぇ。普段何気に使っているブログもそんなに便利に使えるのね？と納得。ただやはり全くそうした用語に精通していない人が読むとわからない部分もあるかなぁ。その点はある程度読者を選ぶのかも。でも自分でブログをやっている人ならぜんぜん問題なし。ああ、あれねと納得すること間違いなしですよん。

  2007.12.26

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  「探偵、暁に走る」　東直己著

  12月25日(火)「探偵は、暁に走る」　東直己著探偵、暁に走るうほ～ススキノ探偵シリーズの最新作だ。なんと「俺」も50歳。うーん、ここ2年ほどで一気に読み進めているのでその変化にはおどろかされるねぇ。とひとしきり感慨に耽った後は一気に読み進めちまいましたよ。今回、「俺」は札幌では有名なイラストレーターとひょんなことから知り合いになる。彼との出会いは何と電車内でマナー違反の若者にいきなり因縁をつけぶっ叩くと言う物。もうどひゃーな男なんだけどこれがもういいキャラなのよ。「電車内で恥ずかしい振る舞いをしてそれを恥とも思わないのは田舎者だからだ。」なーんて言う妙に心に触れることを言ったりする。このオヤジ滅茶苦茶言っていると思いつつ、それに妙に納得したりするんだよね。まあ言うなれば「俺」も完璧にオヤジの世界に入っているわけであって、そのオヤジからの視点で今の世の中を見ると、それはそれは酷いものだと思う。でもその酷さを酷さとして変わらないところが彼の魅力。ただ変わる部分は妙に変わっているんだよね。だって「俺」がインターネットで情報収集したり、PCを使いこなしているなんて昔から考えると驚き。ただ相変わらず携帯電話は使っていないのだけれど。さて話の方だけどその友人が殺されて、その犯人探しを進めるうちにって言う展開。当然いつもの松尾や高田、桐原、相田なんかが出てきて話を彩る。オイラとしては高田の活躍が少なかったのが寂しかったかなぁ。後は、「俺」シリーズの最大の弱点である女性キャラが登場。それも今後の楽しみだね。榊原シリーズや畝原シリーズと思われるエピソードや関わりあいなんかがあって東ワールド全快。あっという間に読了でした。

  2007.12.25

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  「4TEEN」　石田衣良著

  12月21日(金)「4TEEN」石田衣良著ヤバイ恋の予感かも(笑)ってなんだよそれ！！と言う一人突っ込みはなしにして何故か今まで未読だった石田さんなのだけど図書館の冊数調整で借りたこの本。ぶっ飛びました。文句なしの名作です。タイトルどおり14歳が主人公。それがもう何と言うか我らオヤジ心をくすぐるんです。もう言葉はいらない。この本を読まないのは人生の損。絶対お勧めです。・・・垣根作品が残り少なくなってきたこの状況で新たな作家さんの発掘はうれしいなぁ♪

  2007.12.21

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  「グッドバイ　叔父殺人事件」　折原一著

  12月18日(火)「グッドバイ　叔父殺人事件」　折原一著久々の折原作品と言うことで期待して読んだのですが、正直オイラにはイマイチ分かりませんでした。恐らくあのトリックを使いたいが為の作品だったと思うしかないかなぁ。折原作品ははまるものは本当に嵌るんだけどそうでないものはちょっと・・・と言うのがあるのが何点なんだよね。ま、それも含めて読書だなと。

  2007.12.18

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  「Ｋの日々」　大沢在昌著

  12月11日(火)「Ｋの日々」　大沢在昌著Kの日々うほ、面白かった。探偵と言うか便利屋と言うかの主人公。とある女性の調査を始めるに連れてだんだんその女性に惹かれて行き・・・って言うと陳腐な感じがするけど大沢さんがそんなわけなくてやっぱり面白いのよこれが。読んでみてわかるからって感じかな。

  2007.12.11

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  「「逆説」で斬る！義経」　井沢元彦著

  12月7日(金)「「逆説」で斬る！義経」　井沢元彦著「逆説」で斬る！義経の謎何故か突然井沢さんの本が読みたくなって未読の本を探してみた。(逆説の日本史シリーズも含めて殆ど読んでいるので・・・)何となく義経かなと言うことで読んでみた。日本史において最初に出現したアイドル源義経について書いた本だ。義経については色々な本で紹介されているので知っている方も多いだろう。でも彼は日本史上において疑いなく1000年に一人の戦争の天才。そしてその兄で鎌倉幕府を開いた頼朝は日本史上においてもっとも不利な状況から天下を取った男である。彼に比べたら家康なんかも有利だったと言えるのではないだろうか。それくらい信じられない状況からの天下統一だからねぇ。ってなことを気軽に読むことが出来る本です。義経についてちょこっとでも興味がある人は読んで見るのがお勧めです。しかしながらオイラのように手塚治虫さんの火の鳥乱世編での印象が強すぎるのでどうしても・・・な印象が消せ切れないのは内緒の方向で(笑)

  2007.12.07

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  「博士の愛した数式」　小川洋子著

  11月5日(月)「博士の愛した数式」　小川洋子著「博士の愛した数式」　読まず嫌いじゃないんだけど何となく読みそびれていた本。やっと読むことができましたが、あっという間に読了。「ぼくの記憶は８０分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた―記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の１０歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第１回本屋大賞受賞。 」あ、書き始めて気付いた。この話は「愛した」なので勿論過去のことを書いている。現在のことなら「愛する」だよね。そんな所にも終わり方と言うか博士との暮らしの終わりを暗示しているんだねぇ。と余談はさておき、やっぱり素晴らしかったです。事故で80分しか記憶がもたなくなった博士。80分しか記憶がもたないってどういうことだ？と読む前は思っていたけど読んでみて納得。昨日、帰った家政婦が翌日出勤して来る時は全くの初対面ということ。博士の毎日は新しい出来事で満ち満ちている。これって本当に大変なことなのだと思うけど博士はそんな大変さを見せずに大事なことは体中にメモをして凌いでいる。そんな博士のもとで働くことになったシングルマザーの主人公。息子の√(ルート)と共に博士との奇妙な生活の日々を語った小説だ。博士の生活にはさまざまな苦労がある。ただその中に数学の式などを扱ったやり取りがちりばめられている。これが凄く面白い。オイラも「勿論」数学は苦手だった。高校時代は追試も受けたりしたものだ。えへ。でもここで扱われる数学はなんとも言えず美しく非常に興味深いものだった。この小説を書くにあたり「国家の品格」の作者である藤原正彦さんに取材をしたらしいけどそんなところが伺えるね。そして冒頭に書いたように「愛した」と言うことなのでその生活にも終わりが来る。結局のところどういう終わり方をするのかと言うのが最大の興味だったと言えると思う。その点から言うとまさに文句の付け所のない終わり方だった。実はオイラは読んでいるうちから「死」の影を感じていた。まあそれがどういう終わり方なのかはこれから読む人の楽しみとして欲しい所だけどこういった過去の事を扱った小説はどんな終わり方をするのかが非常に大事な所なんだねと思います。この本には対したエピソードはない。そして激しい感動と言うのもない。寧ろその感動は染み入ってくるようなものであり、読んだ後本を閉じてほっと一息つくときの幸せを噛み締める。そんな本だと思います。いやあ面白かったです。

  2007.11.05

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  「魔女の笑窪」　大沢在昌

  10月26日(金)「魔女の笑窪」　大沢在昌魔女の笑窪すっげーよ。この本。主人公は女性。と書くと女性を主人公にしたハードボイルドと一くくりにしたくなるのが人情だけどこの本はそんなに簡単には括れない。凄い長い年月をかけて短編として発表されていた作品をまとめたもの。でも所謂連作短編で話は繋がっている。主人公には何やら過去がありそう。そしてその過去を段々と提示していくと言う基本線があり、あとは一話完結の短編となっている。その章その章で勿論事件に巻き込まれていく主人公。脇を固める脇役もピリッと効いていて物凄く質が高い。ただ余りにも壮絶な主人公の過去に関しては男性のオイラからは何も言えない。女性がこれを読んでどんな風に感じるのかはなんとも気になるところ。ま、そんなところは気になるんだけど極上のエンターテイメントであることは全く持って間違いないので是非手にとって欲しい。そうしたらこの世界に夢中になること間違いなし。またまた良い本にめぐり合えて幸せでした。

  2007.10.26

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  「抹殺」　東直己著

  10月15日(月)「抹殺」　東直己著車椅子の殺し屋を主人公にした連作短編だ。もうその一言に尽きるかなぁ。病気により車椅子生活を送る宮崎。その病気はだんだん進行していっていつかは動けなくなる病気。愛人兼ヘルパーの篤子との関係も面白い。車椅子での殺し屋？どうやるんだ？と言う謎解きではないけど意外なメリットに驚愕するうちにいつしか世界に夢中になってしまうでしょう。さ、あなたも東ワールドにレッツゴー！！

  2007.10.15

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  「そして名探偵は生まれた」　歌野晶午著

  10月4日(木)「そして名探偵は生まれた」　歌野晶午著何気なくなんの予備知識もなく手に取った本。中篇を３つ集めたものです。どれも本格とは言いがたいちょっと発想の転換を行なった感じの中篇で楽しめました。ただインパクトと言う点ではもう一つだったかなぁ。

  2007.10.04

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  「港町食堂」　奥田英朗著

  9月20日(木)「港町食堂」　奥田英朗著奥田英朗が日本の船旅を満喫する企画。考えた方も考えた方ならやる方もやる方(笑)食べてばっかりやんか！！奥田さんてあれだけ面白い小説を書く人なのでどんなに凄い人なのかと思えばただのおっさん。食い意地が張っていて変わり者である自分を全く隠すことなく描いている。その姿勢に脱帽！！かるーい気持ちでにやにやしながら読むのがオススメ。

  2007.09.20

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  「ザ・ジョーカー」　大沢在著

  9月17日(月)「ザ・ジョーカー」　大沢在昌著先日読んだ「亡命者」の前の短編集。街のトラブル解決屋ジョーカーが主人公の短編集だ。て言うかこれ読んだことあるよな(爆)多作の作家さんだと未読と思ったら手当たり次第に読むのでそういうこともあるのさ。時間をかけて書かれた作品だけあってどれも質が高い。特に最後の「ジョーカーの伝説」は切ない話だよなぁ。

  2007.09.17

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  「屍鬼　5巻」　小野不由美著

  9月16日(日)「屍鬼　5巻」　小野不由美著凄い小説だった。文庫解説を宮部みゆきさんが担当していて絶賛しているのも無理がない。以下、若干ネタばれです。人間の敵である屍鬼、人を襲わなければ生きていけない。でも襲われる人間が反撃する時に強大と思っていた屍鬼がそれほどでもないと言う事がわかる。さて、段々と内情を出していく手法は絶品。そして登場人物ごとに色々な事情を抱え、そこに屍鬼になる者、ならない者、なった時の状況の違いなどが絡んで来て非常に面白い。善悪と言う単純な構図では測れない凄さがそこにはある。日本の閉ざされた村世界。何事も村の中で完結する特殊な状況下でこそ成立する話だったのかなと思う。はあ凄い小説だった。

  2007.09.16

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