夫婦は同じ
3時の面会開始時間を目指して、病室へ行く。
ベッドの位置が変わっていて、父もいない。
「あれ?」と思っていると、そこに看護婦さんが来てくれた。
吸入が嫌で午前中暴れたらしく、ナースステーションにいるとのこと。
今は落ち着いているからと、しばらくして父を連れてきてくれた。
車椅子を押しながら、病棟の通路を散歩する。
意志疎通が少し、難しくなっているように感じた。
父が話してくれた内容は、わかることもあるし、わからないこともあった。
そのうちに午後の吸入時間になって、ベッドに戻る。
大丈夫かな?と心配していたら案の定、やっぱり始まった。
同室の患者さんには文句を言われるし、本当に困ったもんだ。
今後のこと、早く考えないといけないだろう。
母も生前、看護婦さんの手を煩わせたことがあったっけ。
おとうさん、そういうところは、真似しなくていいからね。