今朝、ベン・ケノービのセリフの意味が分かりました。
1977年、ジョージルーカス監督のスターウォーズが公開されました。これはエピソード4となりますが、スターウォーズシリーズの映画で最初に公開され大ヒットした作品となります。この映画の中で、ベン・ケノービがダースベーダーから切られる前に言ったセリフがIf you strike me down, I should becomemore powerful than you can possibly imagine.となります。日本語では「たとえお前が私を倒しても、私はお前の想像を超えるほど強力になるのだ」というような意味になります。 死ぬことで更に強力になる・・・スターウォーズでは、ベンがフォースを伝授したルークがダースベーダを倒すことによりこのセリフが現実になったのですが、今朝このセリフの持つもっと深いものを感じました。多くの方がご存知に通り11月10に日本が誇る俳優の高倉健さんが亡くなりました。私も中学生の頃から大ファンの俳優さんでした。高倉さんが亡くなったニュースは私が台湾出張に出かける前日の11月18日に発表されました。それからYoutubeで毎日「高倉健 または Ken takakura」で検索して色々な追悼に関連する動画を見ました。生前から色々な芸能人が讃えていた通りに立派で、誰に対しても礼儀正しく、仕事に対しても役作りのために、想像を絶する準備や努力をしてきた方ということが紹介されていました。高倉さんが亡くなったということで、生前は口止めされていた高倉さんからの真心の贈り物や手紙、心遣いも紹介されています。撮影で関わった一般の人々との交流やお手紙も紹介されここまでする人がいるのかと驚かされた人も多いことと思います。芸能人はプライベートが無いと言われるほど露出されます。一時期活躍しても、ちょっとしたことからブログ炎上など生涯を通じて、自分の生き方を通じて人々のお手本となるためには、想像を超える根気、努力、使命感、自身への厳しさが必要になることと思います。高倉健さんは、それを成し遂げた方だと思います。芸能人は少なからず影響力を持つ存在です。ある歌の歌詞ではないですが「芸のためなら女房も泣かす、それがどうした文句があるか・・・」など時には破天荒なやんちゃな生き方が格好良いなどのイメージを与えて、男はこんなものみたいなサンプルをテレビを通じて与える場合もあります。格好良い、憧れるという対象は色々なものがなり得ます。しかし、誰も傷つけず、苦しい環境の人に心からの真心を尽くしたり仕事に対する姿勢のお手本となる「最高の格好よさ」を教えてくれるのは高倉健さんだけではないでしょうか?高倉健さんの伝説がこれから広く知られていくことになると思います。実際に贈り物を頂いた人だけでなく、その人の話を聞いた人まで、健さんの伝説は広がっていくことでしょう。そしてその伝説を聞いた人は、健さんの映画を見たりすることで健さんのお姿から、更にその根底の思いを痛感し、日々の生活に戻ることでしょう。中国などの海外からも追悼の言葉がたくさん届いている高倉健さんです。文化を通じて人や国が交流する力の凄さを証明してくれました。この力は健さんが亡くなることで更に強力となり色々な人々の心に根付くことで、人や社会を良くする推進力として永遠に生き続けることでしょう。冒頭紹介したベン・ケノービのセリフに手を加えるとEven if he dies, he should become more powerful thanwe can possibly imagine.というような感じになるでしょうか高倉健さん、本当にありがとうございました。