語り聞かせの大切さ
去年の下の子へのサンタさんからのプレゼントは、「親と子の心をつなぐ日本名作昔ばなし」「親と子の心をつなぐ 世界「名作」おはなし玉手箱―語り聞かせお話集」にしました。 おもちゃはすでにお兄ちゃんの小さい頃のが充分あるし、欲しかった「木製のキッチン」はおばあちゃんに買ってもらったので、まだ早いと思いつつも、本がとても大好きなようなので、兄妹一緒に、寝る前に楽しめるものを、と探しに探して吟味した本です。 子どもの成長にはもちろん絵本の「読み聞かせ」もとても素晴らしいけれど、私は耳から、そして全神経を集中して想像力を膨らませながら聞く、「語り聞かせ」もとても大切だと考えています。 絵本を読み聞かせることと「おはなし」を語り聞かせることの違いについて,私の大好きな「松井るり子」さんは、著書「七歳までは夢の中―親だからできる幼児期のシュタイナー教育」の中で,次のように書かれています. 「 子供達がお話の中の場面を好きなように心の中に描いているところに, 画家による強烈な完成品を与えてしまうのは大変乱暴なことと 考えられている。絵本はお話のイメージをふくらませてくれるが, イメージを限定する面があることも見落としてはならない」 と。 テレビなどを見ると、その与えられる映像を受け入れるしかないけれど、読み聞かせだと、絵やイメージがないので、耳から聞いた言葉を、場面を、自分の頭の中で好きなように想像する事が出来、それが子どもの感性や想像力を豊かにしてくれるのではないか、そしてその力が伸びるようサポートをするのが、親の役目なのでは、と思っています。 この2冊は、シュタイナー教育を実践する幼稚園の園長さんの著書で、原作の持つ素晴らしさやニュアンスはそのままに、子どもが飽きない程度の長さと口語文で書かれています。 また、語り方のポイント付き、目次も内容別と季節ごとにわけられており、語る私も結構楽しい☆ たくさん読み聞かせの本は出ているけれど、本当にこの2冊は買ってよかったと毎晩実感しています。 また、シュタイナー学校では、同じ話を数週間かけて何度も何度もするそうで、次々と新しい物語を語り聞かせるのではなく,一つのおはなしをする目的は,たくさんの筋書きを知識として与えるためでも、ハラハラドキドキの娯楽を与えるためでもなく,子供の心を癒すためであり,だからこそ、子供が安心して聞けるように,同じ話を何度でも繰り返すのだそうです。 だからなのか、毎晩息子のほうが「今日はどれにしようかな~♪♪」ととっても楽しみにしているわりに、結局いつも同じ話を飽きる程何度も何度も聞いて、ほのぼのした温かい気分で眠りにつく理由も納得。 更にいえば、みつろうキャンドルをつけ、チベタンベルをちりんとならして(怪しい?!)今から寝る前のお話始まるよ~とお話のムード作りをすると、子どもたちは更にワクワク☆☆ 子どもの「想像(創造)力」を育むこと、大切にすることは、私の育児観やおもちゃ選びの中でかなりのポイントです。