そこに、笹団子があったから。。。
久方ぶりに筆を取る。青墨の香りを楽しみつつ、墨をする。硯を愛で、香りを楽しみ、時間をかけて墨をする。そうしていると、心が和む、集中力が湧く。書道は精神安定に向いている趣味のひとつだと思う。いや、誤解を受けてはいけないので言っておくが、書道なぞ、小学生の時に授業でやったくらいであって、本格的になぞ全く勉強していない。顔彩で絵を描くようになったのも、使うアテも無いのに、硯を買うてしまったのをキッカケに、道具を揃えたくらいのもんで、全て自己流であるので、どこにハンコ押したらいいのかすら知らなかった。しかし、物事には凝るタイプであるので、道具は携帯できるようにしてある。一式背負って、ロードで走るのだ。筆を開き、顔彩を出し、水を汲む。息を吸って吐いて、頭の中にある図柄を写し取る。顔彩を梅皿に置いて、色を見る。無の境地、ゴーン。無にしては、部屋が異様に、とっ散らかっておるではないか。これは、オイラのズボラな人間性の成せる技なので気にせんで頂きたい。その昔、理路整然と片付いた家であったが、壊れてからこっち、お片付けが出来なくなってしまった。(よくある症状らしい)どんなに疲れていても、引き出しの中まできっちりかっちり整理整頓されているのを見た友人が、「てらちん、この片付け様は異常^^;」「部屋が散らかっていても人は死なないよ」と宣って以来、お片付けをやめてしまった。頑張らないで生きていこう、それは大きい。そして書き上がる。印を押す時が一番、緊張するね。なぜこの題材?そこに、笹団子があったから。。。オイオイ、春の題材なら、庭にたくさんあるであろう。外で書くの面倒くさいだけだろ、お前...。