「国際4月23日子供の祭典」@ホスト都市アンタルヤ
*昨年の4月23日の日記(1)(2)(3)来る4月23日は、トルコでは「国民主権と子供の祭典(Ulusal Egemenlik ve Cocuk Bayrami)」という国民の祭日にあたる。歴史を遡れば、1920年4月23日トルコ大国民議会(TBMM)の第1回会議を記念する日であり、トルコ国内に限ったお祭りの日のはずなのだが、アタテュルクによってこの日が「トルコのすべての子供たちへの、世界中の、子供の祭典を持たない国の子供たちへの贈り物」と位置づけられたため、「世界子供の祭典(Dunya Cocuk Bayrami)」とも呼ばれている。この祭日に合わせ、TRT(トルコ・ラジオテレビ協会/トルコのNHKのような存在)主催、コチ財団の後援で、毎年、世界数十カ国から多数の子供たちがトルコに招待され、その年のホスト都市となった町では、さまざまな催しが繰り返され、その様子はテレビを通じて全国に放映される。民族衣装を身に着けてのパレード。民族舞踊をはじめとした自国の文化が披露され、国境・国籍を超えた子供たち同士の文化交流・民間交流が行われる。そのホスト都市に、今年はアンタルヤが選ばれた。今日17日に開幕する「第28回、国際4月23日子供の祭典(Uluslararasi 23 Nisan Cocuk Senligi)」参加のため、今年は世界38カ国から、合わせて約1800人の子供たちが昨日までにアンタルヤ入りした。各国の子供たちにはそれぞれ、アンタルヤ市内にある合わせて40校の学校がパートナーシップを務め、子供たちは4月23日のフィナーレまでの約10日間、学校の生徒たちの家にホームステイするのだという。****今日の午後、アタテュルク大通りに面した銀行に出掛け、約1時間ほど順番を待った後、ようやく用事を終えて通りに出ると、道路はガランと空っぽ。車の進入禁止となっているらしかった。来る時にミニビュスの中から見えたジュムフリイェット広場では、大きなスクリーンや音響装置などが設置されていたので、何かのトレン(式典)が開催されるだろうことは察しがついていた。さらにジュムフリイェット大通りには、空気を入れて膨らまされた大きなゲートが設置されており、「子供の祭典」の文字が見えたので、4月23日の子供の祭典に関連する催しの準備だろうとは思っていた。アタテュルク大通りから、労働銀行交差点までやってきた時、後方からパレードの近づく音が聞こえてき、初めて事の次第を察した私。「国際4月23日子供の祭典(Uluslararasi 23 Nisan Cocuk Senligi)」の本日が開催日であり、カラアリオール公園を出発地点とするパレードがつい先ほど始まったところだったのだ。時刻を見ると、まだ10分ほど余裕があった。私は迷わず、絶好の観察ポイントと思われる労働銀行の角で足を留め、パレードの様子を見守ることにした。 アゼルバイジャンの子供たち ボスニア・ヘルツェゴビナの子供たち, 中国の子供たちクロアチアの子供たちわあっ!日本からも!剣道着に身を包んだ東京錬武会の子供たちリトアニアの子供たちメキシコの子供たちモンゴルの子供たち****アンタルヤ市内数箇所、および近郊のシデ古代遺跡などを舞台に行われる催し、アンカラへの表敬訪問などのプログラムをこなした子供たちは、アスペンドス古代劇場で行われる4月23日のガラ・プログラムを終え、ピクニックで緊張をほぐした後、いよいよアンタルヤを離れ、帰国の途に着く。風光明媚なアンタルヤと、ここで出会った世界中の子供たち、トルコの子供たち、トルコの素晴らしい思い出を胸に。なおガラ・プログラムは、23日午後4時からTRTにて全国に生中継される。*TRT/23 NISAN 公式サイト