直木賞作家×芥川賞作家
昨日は「東京国際ブックフェア@東京ビッグサイト」へ出かけてきました。西加奈子と柴崎友香の対談に事前申し込みをしていたので、これも聴講。どちらも大阪人(生まれはどちらも大阪ではないけれど)なので、サービス精神旺盛で話は面白いです。対談のテーマの真面目な部分をあえて一言でまとめると、『私たち作家の活動は、作家たち全体の多様性に担保されて成り立っている』というような話だったのですが、それよりも、柴崎さんは事象を細かにみるのが得意で、西さんは人を見るのがとにかく好き、っていうお互いを評する部分が面白かったですね。柴崎さんが大阪から東京に出てきて最初に感じたことの一つが、「東京にはクマゼミがいない」って事らしい。まあ、それって結構多くの人が感じていることではあるんですが、それだけでなくて、とにかく目の前に存在するけど普通の人は気に留めてない事を、やたらとみつけちゃう人らしい。西さん評によれば、「子供の頃って、地面の蟻の動きをじーっといつまでも見続けられたけど、柴崎さんはそんな感覚を今も持ってる人」とのこと。柴崎さんによれば、「西さんは、どこへ行っても、外国でさえ、相手に『何されたら一番腹立ちます?』って聞きますよね?」って。なるほど、それって人の本質が一番わかるところかもねぇ・・・たぶんそれほど綿密な前打ち合わせはしてないと思うんだけれど、1時間ちょうどできっちりまとめるのは、さすが話慣れてるなぁって感じでした。とりあえず、対談中繰り返し出てきたケリー・リンクは、探して読んでみなければなぁって思ってます。***ブックフェアの方はとにかく人が多くて、面白そうな本があってもレジが長蛇の列。早々に買う事はあきらめて、物色ONLY(ようするに立ち読み)に徹しておりました。そもそも行く前から、「こうゆう○○フェアーとかは、周りの熱に浮かされ、さらにせっかく来たのだからという気持ちに押されて、後で考えると『なんでこんなの買ったんだろう』ってものを買いがち。自制しよう。」と決意して臨みましたのでね、こんなの見つけて衝動的に購入するのをすんでのところでこらえました。でも、フェア価格で1000円ってなってて、今調べたらネット価格で2500円する本だったのね。【楽天ブックスならいつでも送料無料】ドラゴン学入門 [ ドゥガルド・ステアー ]価格:2,484円(税込、送料込)実は買いだったのかな?シャッツ・キステにはきっと置いてあるっぽい、素敵な本でした。***そいでもって、今日、柴崎友香の「春の庭」をブックオフで買いましたとさw***2022.8.24修正: 作家名が間違っていたので本文修正しました。(誤)ケニー・リンク(正)ケリー・リンク