『YOSSYの心』
今日の1枚はケイト・ブッシュ『ライオン・ハート』に決まり!彼女の、セカンドアルバムです。ライオンの姿に扮しても、彼女が、キュートである事に変わりはありません。 『YOSSYの心』スイスの水辺の町ルッツェルン。息子の頭にリンゴを載せて、弓で射落とした話で有名な、あのウイリアム・テルが活躍した街という事になっているのが、何を隠そう、このルッツェルンである。ロイス川にかかった屋根つきのカペラ橋をテクテク歩くわらしべYOSSYの姿は颯爽としていて、行き交う女性が、チラっと振り向くのも無理もない事であった。「写真撮っていただけますか?」20代らしき3人の女性のうちの眼鏡をかけた女性が、英語で、こう言いながらカメラをYOSSYに手渡す。彼は、愛用のキャノンT90を肩にかけ、こう言った。"No,problem!"(よっしゃー、まかせとかんかい!)余裕の表情で、コンパクトカメラを構えた時である。"You're kidding!"(うっそぉー、やだー、ぷぷぷぷ!)あまりのカッコよさに見とれてるのかと、勘違いしてる様子のYOSSYは慌てている。なんとレンズキャップがついたままである。彼は、すぐさま頭をかいて、日本語で「ジョーク!」と言って笑っているが、果たしてそれが伝わったかどうかは不明だ。笑顔は万国共通で、事なきを得たようではあるが・・。さて、何処に向うのか、我らがわらしべYOSSY。だんだんと急ぎ足になりつつ、どうやらホーフ教会を目指している様子。なに~、見破られたか? 彼はレーヴェン通りをダッシュして、右に曲がった。そして、何とそこの小さい公園へと消えて、逝ってしまった!じゃなくて、行ってしまった!(笑)何処だ?YOSSYは。かわいこちゃんでも、発見したか?おお、いたいた!彼はジ~ット、腕を組み、そのものに釘付けで微動だにしない様子!な、なぜだ~!彼の視線の先にあったもの、それは・・・1頭のライオンであった!!なるほど、そういう事か!! photo by YOSSY「ライオン記念碑」これは、フランス革命の際に、ルイ16世と王妃マリー・アントワネットを守って戦死した、スイス傭兵の慰霊碑なのである。この瀕死のライオンは、その王家を守るために、自らの命を賭して戦い抜いた、スイス兵士たちを象徴している。 瀕死のライオンが、しっかりと抱きかかえているのは、ユリの花である。ユリの花は、権勢を誇ったブルボン家の紋章であった。ところで、わらしべYOSSYはスイス人だったのか?そんなはずはない。もしかすると、彼が見ていたものは、ライオンではなく、別のものだったのではないだろうか?ここは誰かとの、待ち合わせの場所?思い出の場所?それは、本人のみぞ知る事である!