The Blacklist 3 #58 Lady Ambrosia (No. 77)
今回は、リズのパーソナル・ストーリーと事件がマッチしていて、なかなか良かったと思います。ママの秘密にもどんどん、踏み込んで行っていますしね。バズって、今回初めて名前を知りましたけど、役者さんもバズ?スタントの人か何かかしら。数年前に失踪し、死亡したと思われていた子供たちが相次いで見つかった。顔に何かのペイントが施されているが、いずれも障がいや特別なケアが必要な子供たちで、クーパーは顔のペイントから指紋を検出するようにいう。リズとレスラーは口を開かないイーサンの病室を訪ねる。虐待の痕跡はないという。調べたところ、イーサンが失踪する2週間前に両親が養子に出すため、斡旋所を訪問していたことがわかった。両親のリンリー夫妻はイーサンの療育に金がかかるため、仕事を増やしたり負担になっていたと思われる。FBIは、両親が何か隠しているのではないかと考える。レッドは人捜しのグレンに元KGBのヴァシリア・パティンカを探してくれと依頼する。トムは強盗事件で金を手にし、リズにレッドから自由になれるので養子に出さないでくれと連絡してくる。相棒のジーナは、トムに2人で組んでチューリッヒへ行こうと誘う。リンリー夫妻が最後に相談した斡旋所の担当ノア・シュースターは、イーサンが失踪した後にリンリー氏から25,000ドルを振り込まれていた。リンリー氏は、そのことについては何も知らないと言い、妻が出て行ったまま戻ってこないという。FBIはリンリー氏を連行し、リズはイーサンを自宅に連れ帰る事にする。しかし、イーサンに食事を作ろうとしてリズがぼやを出すと、隣で監視していたバズが銃を持って飛び込んできた。リズは監視は必要ないとレッドに怒る。レッドはリズに子供を手放さないようにいう。ノア・シュースターが担当した案件で、養子縁組を断念したケース93件のうち、その後子供が失踪したのが16件あった。明らかにノアと子供の失踪には関係がある。イーサンから検出された指紋は、失踪届の出ている子供たちのものであることも判った。ノアの妻は、望まれない子供たちを集めて育てる「レディ・アンブロジア」として、息子のセオドアと暮らしていた。ノアはリンリーの妻を捕らえて殺すと、もうこのようなことは辞めるべきだという。セオドアがイーサンらを逃がした張本人だった。しかし、アンブロジアは、事情を知っているイーサンを殺せとノアに命令する。アラムは、ノアがリズの住まいを知ったと気づき、今すぐイーサンを連れて逃げるようにいう。すぐにノアとセオドアが到着してリズを襲うが、隣に控えていたバズがリズを救い、ノアを捕らえる。レッドはグレンが探し出したヴァシリアに会いに行く。ヴァシリアは名前を変え、聾唖学校の教師として働いていた。レッドは彼女の行方不明になった娘を探し出す約束で、グラスノスチのファイルを渡してくれと頼む。児童福祉局は度々トラブルを起こすリズの元にイーサンを置いておけないというが、イーサンは少しずつリズに心を開きかけていた。レッドはノアを締め上げ、子供たちの居場所を聞き出す。リズは自分の母が自分を手放す時はどうだったのかと、レッドに尋ねる。冷戦の終結とソ連の崩壊で、リズの父親はリズを連れて去った。母親は娘を取り戻そうとして、あの火事の夜に言い合いとなった。母親はまだ夫を愛していて、家族をやり直すつもりだった。しかし幼いリズは誤って父を撃ち殺し、最愛の娘に最愛の夫を殺された母親は、2ヶ月後海に身を投げた。リズは自分が両親を殺したと落ち込む。ノアがリズの家に残した蝶の絵を調べると、肉食のシジミチョウの絵だという。アラムは蝶の幼虫を購入した人物を捜す。ノアは、ヴァシリアの娘アーニャの居場所を聞き出すが、手遅れだと言われる。アンブロジアは、12歳の誕生日を迎えた子供たちを「蝶」となって永遠に生きていくため、さなぎにして空井戸に投げ込んでいた。レッドはアンブロジアの子供の家に急ぎ、アーニャを救い出す。セオドアには兄がいたが、事故で兄を失った。できの良い息子が死んで落胆したアンブロジアは、セオドアにお前が兄を殺したと言い続けた。アンブロジアはセオドアのような、社会からのけ者にされ、受け入れられない子供たちを救ったのだというが、レッドはセオドアに、醜いのはお前ではなく母親だと話す。セオドアは母を空井戸に投げ込んだ後、自分もそこに身を投げる。イーサンは父親の元に戻される。トムはジーナのチューリッヒ行きの誘いを断り、ジーナは仕事仲間ごとトムを殺そうとする。かろうじて生き延びたトムは、民家に逃げ込んでそのまま倒れERに運ばれる。レッドはヴァシリアに娘を帰してやり、「ロストヴァ」のファイルを手に入れる。リズは子供を手放す事をトムと話し合おうと考える。リズの両親の話は、レッドが言うことが「本当」だとしたら、悲劇ですね。なんて、救いがないのだ。でも、服を脱いで海に入っていった母親が生きているという噂もあるのですよね。グラスノスチで、隠されていたKGBエージェントの記録が明らかになったのでしょうか。レッドはリズをもうどこにもやりたくないので、監視し、生まれてくる子供ために信託預金を準備してやり、至れり尽くせり。予想通りだな。そして、危険な要素をはらむトムとは縁を切って欲しい。でも、リズは親子の絆の良さを実感し始めている。イーサン親子を見つめるリズと、目配せするレスラーのシーンが良かったですね。何も言わなくても判るんだな、この2人は。しかし、トムに危機が!こうして、このカップルはリズの気持ちが現実とすれ違うのでしょうね。やっぱり悲劇のカップル。。ちなみに、制作側はトムを主人公にしたスピンオフを考えているらしい。そのエピソードを今シーズンでやって、もしピックアップされなければ、トムは来シーズン、レギュラーに戻ってくるとか。何でもスピンオフすればよい、というものじゃないでしょうに。ちょくちょく顔を出す人捜し屋のグレンに、吐かせ屋のブリムリー。今回はラマ?アルパカ?を連れて、一体どういう拷問をしたんだろう。(笑)本国でもまだ最終話は放送されていませんが、来シーズンへむけて、気になりますね。