HOUSE 1 #5 Damned If You Do
『疑惑』ゲストがLOSTのエリザベス・ミッチェル。なるほど、疑惑のある?シスター姿も彼女らしいですね。初見時にはきっと気づかなかったんだろうなあ。でも、病因については覚えていました。クリスマスエピソードなので、聖痕(Stigma)だとか、ダンテの神曲だとかかなり狙った感じがします。クリニックに手湿疹が酷いシスター・オーガスティンが診察を受けに現れ、ハウスは石けんアレルギーだろうと、抗ヒスタミン剤を処方する。しかし、薬を飲んだ直後にシスターは呼吸困難になり、ぜんそく発作だと判断したハウスがエピネフリンの注射をしたところ、さらに心臓発作を起こしてしまう。ハウスは抗ヒスタミン剤を辞めてステロイドを与える。カディはハウスが注射を間違えたのではないかと疑い、心停止の理由を24時間以内に突き止めるように言う。ハウスはアレルギー性肉芽腫性血管炎 (AGA) (Churg-Strauss症候群)を疑い、まず胸部CTを取らせる。その途中で、シスターは臭いを感じ、イエスの幻覚を見てしまう。フォアマンはシスターの足に新たな発疹が出ているのを発見する。患者がヘルペス脳炎を起こしていることから、免疫システムが激しく低下していることを意味する。これはハウスは与えた薬の影響かもしれない。ハウスは混合結合組織病を疑い、シスターを高圧酸素室に入れることにする。これに対して、フォアマンは異議を唱えカディに通告し、ハウスを信頼しないカディはついにハウスを担当から外し、自ら診断に当たる。納得のいかないハウスはシスター・オーガスティンの病歴や過去を知るために、修道院を訪問し、彼女が子供の頃教会の養護施設から逃げ出して、15歳まで路上生活をしていたという話を聞く。その時に妊娠して中絶したらしい。ハウスは修道院で飲まれているハーブティーに注目、これとエピネフリンの相性が悪かったようだが、アレルギー症状は更に進む。無菌室に入れて治療を進めていたが、患者がアナフィラキーショックを起こしたことから、アレルゲンは患者の体内にあると見たハウスは、シスターの子宮内に15歳のころに入れて残された避妊リングを発見する。これに使われていた銅が金属アレルギーを引き起こしていたのだった。ハウスはカディの信頼を取り戻し、ウィルソンとクリスマスを共に過ごす。今回、チェイスの掘り下げエピソードでもありましたね。修道女が苦手だという彼の秘密とは、神学校にいたこと、母親が10年前に死んだこと等々。彼はまだ信仰を捨てたわけではなさそうで、結局シスターと信仰について語り合っておりました。クリスマスなのに天の邪鬼ハウスは、教会でもソープを見ていて、付き添いのシスターから信仰はないのかと指摘され、逆にチョコレートでシスターを誘惑。「あなたは色欲を犯した」注射については絶対に自分が正しいと言い張りましたが、それでも気になるのかエピペンの引き出しをごそごそしておりました。(笑)フォアマンは自分が正しいと思ったらそれを貫いて、ハウスのやり方が「ヒポクラテスの誓い」に背くとカディに密告し、キャメロンは「あなたは正しい」とハウスを慰め、クリスマスプレゼントを渡すなど、何やら怪しい動きです。タイトルはハウスとフォアマンの正しいと信じたことを貫け、ということを意味しているのでしょうね。(エレノア・ルーズベルトの"Do what you feel in your heart to be right-for you'll be criticized anyway. You'll be damned if you do, and damned if you don't." より)ラストのピアノはヒュー・ローリーの魅力が一杯ですね。ところで、クリニックのサンタさんに「タバコを吸え」といったのは、どうやら彼の昔のネタのオマージュらしいですね。(TV.com)ヒュー・ローリーとスティーブン・フライのコメディ"A Bit of Fry and Laurie"に、同じようなコントがあるそうです。BBC A Bit of Fry and Laurie