The Blacklist 9 #182 Dr. Razmik Maier (No. 168)
後ろ向きだなあ。過去の遺産で食べている印象、今シーズンはこの調子で終わるのか。最後のスパドラさんの役者紹介コーナーで、ちょっとしか出ていなかったゲストが「Homeland」に出ていたと知って、どの人だっけと調べて昔に浸ってしまいました。プロテニスプレーヤーのサム・ロードがドーピング薬の過剰摂取で死亡した。スポーツの世界では、ラズミック・マイヤーというドーピングで有名な薬学者がいて、サムはその薬を打っていたと見られる。レッドはマイヤーの最大の顧客があえてマイヤーにサムを殺させたという。ボズウェル家による違法な世界的なスポーツ賭博があり、彼らはマイヤーに大金を払って誰がドーピングをしているのかなど、内部情報を得ているらしい。しかし、世の中は時代が変わりオンラインや合法化のギャンブルが増え、ボズウェル家は存続の危機に瀕した。ボズウェル家はよりマイヤーの内部情報を重視しているが、自分たちを脅かす成績のサムをマイヤーのミスで死なせたことにしたのではないか。レッドはボズウェル家を訪問するのに、デンベの同行を指名する。クーパーが依頼していた、ダグ殺害当夜の血液検査の結果が届いた。GHBが検出されており、何者かに薬を盛られた可能性がたかい。しかし、これを自分の無罪の証明に使うことはできず、殺害した凶器の検査結果を捏造したことも犯人には知られている。友人のスローンは警察に行くべきだというが、クーパーは真犯人を自ら挙げるまでは警察には行けないという。レッドはリズが殺された夜、犯人のヴァンダイクの携帯をモルグから盗んでいた。デンベが自分を裏切ってリズにカタリーナの手紙を読ませたことがわかったことで、その携帯をタダシに分析させて、その夜のヴァンダイクの動きを調べたいという。愛人のミエースはそんなことはすべきではないと反対する。デンベはレッドに問われ、素直にリズに手紙を読ませたことを認める。レッドとデンベはボズウェルの責任者ジュニアにマイヤーとの接点について尋ねるが、今はマイヤーとは組んでいないという答えだった。サムの両親からレスラーとパクが事情を聞いていると、サムのスポンサー企業を経営するバーゴスが加わり、マイヤーとは無関係だと証言する。サムがドーピングしていたことを信じられないというバーゴスだが、サムにつきまとうステラ・ホワンという記者がいたという。ステラは医師の資格を持ち、サムがマイヤーからドーピングを受けているのではないかと追及していた。レスラーとパクがステラの自宅を訪れると、ステラは意識がなくその後死亡が確認された。マイヤーがドーピングの真実を知られて殺したのか。しかも、ステラが調べたドーピングに関する資料などがなくなっていた。アラムは検死結果で、ステラの胃の中からUSBが見つかったという。恐らく自ら飲み込んだのだろう。レスラーはステラの自宅にあった処方箋を盗もうとしてパクに咎められる。パクは自分が離婚の危機にあり、捜査中の事故で流産までしている状況で、何とかレスラーだけは立ち直ってほしかったという。しかし、レスラーはパクの期待を裏切り続け、こうなればクーパーに薬物検査の不正を報告するという。自分が不正に加担したことがばれても構わないという。クーパーはパーティでバーテンダーが自分のグラスに何かを入れている映像を手に入れる。バーテンダーはエイベル・ジャッジと判明し、スローンが調べることにする。FBIはバーゴスにステラが殺されたことを告げ、他の契約選手が危ないと告げる。バーゴスは契約選手のリストを提出することに同意する。レッドはミエースの機嫌を取ろうと、お気に入りのレストランのシェフを呼び寄せるが、ミエースはヴァンダイクの携帯の中身を見るべきではないという。それを見ることでレッドが変わってしまうのを見たくない。レッドは抱える怒りを手放すべきだ。レッドが復讐の道に進めば死者が増えるだろう、レッドが死ぬのを見たくはない。ミエースは故郷に戻るという。ステラの胃の中にあったUSBからは、マイヤーと陸上選手アニー・ボーリンとの関係を示す写真が見つかる。マイヤーはアニーの命を狙う恐れがあり、FBIはアニーの身柄を確保に動く。バーゴスはアニーの一足先に自宅を訪れ、マイヤーからアニーを守るという。アニーにマイヤーを紹介したのはバーゴスだった。バーゴスはアニーをクロロホルムで襲い意識を奪う。そこにアラムとパクが到着してマイヤーがアニーを襲って、逃げたと判断する。パクがマイヤーを追って外に出ると、何事もなかったようにバーゴスが現れ、アラムに自分がアニーを介抱するのでアラムはマイヤーを追うように促す。その頃、FBIではUSBメモリーからバーゴスとマイヤーとの関係が明らかになる証拠が見つかった。連絡を受けたアラムとパクが戻り、アニーを殺そうとしていたバーゴスを逮捕する。バーゴスは会社の裏金でマイヤーに薬物を作らせ、契約選手にドーピングさせていたのだった。選手はバーゴスの会社のグッズを使用し、売上を増やした。バーゴスはステラの家でマイヤーを殺し、ドーピングの証拠も奪っていた。ミエースはレッドの前から去っていった。レスラーは自分の過ちをパクに詫び、専門家の助けを求めるべきだというパクに見捨てないでほしいと頼む。デンベはクーパーからレッドからの言伝を受け取る。それは、デンベがリズに手紙を見せている写真で、ヴァンダイクが撮影したものだった。レッドはわずか6メートルの距離にヴァンダイクがいたことを、デンベが気づかず、用心棒の役割を果たさなかったと責める。それにしても、秘密だったレッドとリズの居場所をなぜヴァンダイクが突き止めたのだろう。レッドに責められ、デンベはリズの死については、いくつもの理由があるが、そのうちの一つが自分であるようだと認める。レッドは今すぐ車から降りろという。ウィーチャは、リズの死について探っているうちは、ミエースは戻ってこないだろうという。レスラーは薬を目の前にして手錠をかけ、パクにメッセージを遺す。クーパーがスローンバーテンダーの自宅を訪ねると、スローンバーテンダーは死んでいた。そこに電話が鳴り、「おめでとうハロルド。これでお前は2人を手にかけた。」という。・Music"Rotten Tree" by ALOE BLACC, AGいつまでもリズの死を引っ張る展開には、またかと思ってしまいます。デンベを責めるレッドはリズを愛するがゆえ、なのでしょうが、出口のない迷路に迷い込んだような、もう誰の言葉にも耳を貸さない様子ですね。2年間の隠遁生活で、それなりに平穏を手に入れたレッドがこういう状態になったということは、ある意味クーパーの責任でもありますが、レッドが再び未来永劫に続く(であろう)恨みつらみの泥沼に戻るのは、見ていて辛いものです。そもそも自分がリズを死に至らしめたんじゃないの、と思うのですが、それを他人のせいにしているレッドには憐れを感じます。前に進むべきというミエースの言葉でさえ、レッドは耳を貸さず、今となれば、レッドはリズの義理の父や、Mr.キャプランの言葉にも度重なるデンベの注進も無視してきたことを思い出してしまいます。これにはさすがのデンベも、レッドから離れざるを得ないでしょうね。パクの渾身の叱責に、レスラーがやっと薬物依存からの離脱を決意したのは良かった。そう簡単ではないでしょうが、こちらはメインキャラクターとしてやり遂げてくれると信じています。クーパーに関しては、何者が彼を陥れようとしているのか、敵も相当な相手だと思わされます。孤立してはいられない、クーパーなりに救いの手を求めなければなりませんね。それはアラムなのかレッドなのか、とにかく敵の動機を知りたいですね。