CSIマイアミ 6-6 「怪奇日食」
先週に続いてゆるゆるとしたテンポで、退屈な人には退屈かも知れませんが、キャラクター中心にしゃれた会話があり、これはもう新しいマイアミスタイルでしょうね。そして3シーズン、5シーズンに続いて3回目のマイアミお馴染みのハロウィーンエピソードは「狼男」でした。(爆)Ericが「逮捕に綱が必要だ」に爆笑です。狼男は満月の夜に変身するはずですが(笑)、今回は皆既日食の最中に絞殺事件が起こりました。今週も最初に現場にいるのはジーパン刑事Jakeで、すっかりFrankの替わりを果たしています。「みんな空を見ていて注意が散漫なのを犯人が当てにしたんだろう。」"All eyes on the sky, I think the killer counted on the distraction."「だが、彼は我々の事は当てにはしなかった。」"But he didn't count on us."と、いつものようにHoratioの意味不明の決め言葉?でスタート。(爆)以下ネタバレ容疑者として上がったのは、自分の運命は「狼になること」だというマリオ。(爆)彼は狼ホルモン?を注射しているのですが、確かに外見もちょっとワイルドでした。その後、ナイトシフトでも同じように絞殺された女性被害者がいることが判り、闇に乗じた連続殺人鬼ではないかと捜査を進めました。Calleigh & Jakeは、先日の署の方針で別れて元の同僚に戻ったらしい。でもCalleighはクライムシーンに現れるとJakeを完全無視。Jakeは「いつもは黙って陰険だが、今のは陰険丸出し。」と後を追う。"That's not your usual passive-aggressive. Now that was aggressive-aggressive."「ほら、その調子だ。なあ別れたのはお互い様だろう?」"I know that tone. I mean that, that taking a break was a mutual thing, right ?"「そうだったし、今もそうよ。」"It was, and it is."Jake、いい気味です。(爆)ところでAlexxが妙なことを言い出す。「私のおばあちゃんが言っていたけど、日食の最中に死んだ人は誰かの命を奪わないと安らかに眠ることができないのだって。」いつもは死体と明るく話すAlexxが今回は妙に信心深くなって、検死でも十字架をつけたりして珍しい。「そんなのバカバカしい」と反応しながら、マジ受けしているJake。「彼のことは無視しましょ。冗談が効かない人だから。」"He takes everything at face value."「なんかあったら電話しろよな。まだ番号消していなかったら。」別れたとはいえ、最近はC/J2人の夫婦漫才が妙に心地よいです。(笑)Alexxは解剖中に日食の呪い(?)で倒れてしまうのですが、そこに飛び込んできたのはやっと復職したRyanでした。おめでとう!ここまで長くかかりましたね。(泣)早速、AVラボへ行き、新人のSamanthaに「ワーオ、すごいアップグレードだな。まだ会ったことないと思うけど、ボクRyan Wolfe。今日復帰してきたとこ。」と挨拶。Samanthaは巨大ディスプレーの前で踊りながらまるでDJをやっているように見えます。Ericは本当に全てで落ち着いて頼もしい。しかしやはり気になるのか、「Jakeのことでまだ怒っているの?」とCalleighに尋ねていました。彼女もJakeの前では意地を張って見せますが、Ericには「いずれ避けられなかったことだから。」と大人の対応をします。ついEricは「もし俺がしくじったらナイトシフトに行くけどね。」と、これは愛の告白か?Calleighはそれを聞いて「まあ、優しいのね。」"That too sweat"の一言でした。個人的にはC/Eは兄弟のような家族のような関係の方が良いと思いますが、この先どうなる事やら。また、EricとJakeがクライムシーンに行く場面もあり、Ericは自分からStetlerに話したことを言っていましたが、Jakeも別に根に持っているわけではなく「俺は気にしてねえよ」と言って、三角関係とはいえ和やかですね。ただ、今後CalleighがEricとの関係を自分から進めるはずはないし、エンディングでCalleigh & Jakeがお手々にぎにぎして仲の良いところを見せていましたので、表面的には別れていても、実は…という関係が続くのかも知れません。となると、Ericの辛さはこの先も続きます。笑ったセリフ(By Eric)「弁護士もヴァンパイアも狼男も、皆同じ穴のムジナだ。」"Lawyers, vampires, warewolves, they are all around on the same circles."最終的に犯人には日光アレルギーがあり、狼男がヴァンパイアの話に変わったような感じでした。(笑)それでもハロウィーンがテーマだと言っても、オカルトやSFにならないアレンジがされ、科学捜査の部分と上手く両立していると思いました。Horatioは今週も地味でしたね。でも「闇にうごめく男」よりもさらに「影の存在」でした。ピストルを構えて容疑者宅へ行くときは、まるで影絵のような演出で笑えました。(爆)そして、ラストシーンでは晴れて年季が明けCSIに戻ってきたRyanに、Horatioは視線を向けることもなく、甘くない言葉をかけます。「おめでとう」と喜ぶのかと思いましたが、非常にクールでした。Ryanも涙目で言葉少なく、改めて自分の置かれている立場の厳しさを噛みしめていたかも。「お帰り、ウルフ君」"Good have you back, Mr. Wolfe."「戻るのは大変でした。世話になったことは、忘れません。」"Had squeeze to be back. You went to bat for me, never gonna forget that."「君の血がそうさせたんだ。それを忘れるな。」"It's in your blood, isn't it? Never gonna forget that."「忘れません。」"I won't"「ウルフ君、要するに我々は力を合わせなければ、一人で死ぬことになるんだ。」"Mr. Wolfe, the end of the day, if we don't hang together, we die alone." うーん、Hは何を言いたかったのでしょう。Ryanに才能があることを認めつつ、まだRyanと呼びませんでしたね。戻ってきただけではだめなのですね。(涙)Ryanもそのことを感じているようで、笑顔はありません。ファーストネームで呼ばれるために一からやり直しをするのでしょう。ちなみに、"It's in your blood"というのは、Ryanが初登場した3シーズン"Under the Influence"で、上出来だったRyanについて「あなたは始めから知っていたのね」というCalleighに、Horatioが答えたセリフ"It's in his blood"と同じです。あの時はRyanがCSIに向いていることを直感していたHoratioは、良くも悪くも彼自身が持っている物の意味を考えろ、と言いたかったのかも知れません。Ryanの試練の道はまだまだ続きますね。"Gravity" by You Are I Am"Damn" NIGHTMARES ON WAX/In a Space Outta Sound(CD)