春寒し オーケストラに 里の声
クラシックのコンサートのチケット、急に出張が入って行けなくなった友が、一枚だけくれたので、お一人様で、芸術劇場へクラシックを聴きに行った。何をやるのか聞きもせずにもらったが、全曲エルガーって、ちょっとびっくり。エルガー:行進曲「威風堂々」第2番 イ短調エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 作品85エルガー:演奏会用序曲「南国にて(アラッシオ)」作品50 エルガー:行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調自分ではきっと買っては来ないだろうな。しかし、威風堂々って、実は5曲もあるんだ。などとパンフを見ながら、ブツブツ独り言。言ってるうちにいよいよ開演。最初の「威風堂々」第2番は初めて聞いた。いつものにちょっと似てるけど違う。二曲目のチェロ、なかなかよかった。チェロってバイオリンやピアノに比べ、やや地味だけど、しみじみ滋味深い音色。三曲目の「南国にて(アラッシオ)」も良かった。ヨーロッパの北の方の人は、とにかく地中海とかあったかいとこへの異常なほどへの羨望があって、そういえば、「南国」の題名のつくクラシックの曲は時々見るけど、「北国」系はあんまり見ないもんね。殆どの国の緯度が北海道より以北だから、暖かい太陽サンサンっていうのに、あこがれてるんだろうね。以前ベルギーに行った時に、2月で厳寒、こちとら寒すぎて、暖をとりにカフェに入ったのに、ちょっとだけ日差しが出たら、中にいた人たちがみんなして、ぞろぞろ外のテラスに出て、座り直したのにびっくりしたもんね。最後におなじみ「威風堂々」ポピュラーだけど、題名どおり、堂々として凛々しくて大好き。そして、アンコールがまた、おなじみ「愛の挨拶」だ!こちらは「威風堂々」を作った人とは、思えないほど優しく愛らしい曲。なんとなし、両方の曲それぞれ、実家の父母を思い出す好きな曲であり、柄にもなく、ちょいとホロリ。