まずは一幕見
3月12日の日記にも書いているが、未体験の方には通し (昼の部夜の部通して見ること。共に4時間近くある) はちょっとキツイ。 昼夜どちらも3~4幕あって、すべてが面白く分かりやすいか、 というと、やはり当りはずれがある。 初体験で印象が決まってしまうので、歌舞伎ファンとしては、 是非とも楽しんで帰ってもらいたい。 それにはやはり映画一本見る時間とお金で見られる一幕見! 昼の部夜の部それぞれ一幕のみ見ることが出来るシステム。 たとえば四月中村勘三郎襲名披露公演のは次のよう。 昼 の 部 上演時間 一幕見席料金 発売開始 ひらかな盛衰記 11:00-12:21 900円 0:30~ 京鹿子娘道成寺 12:51-14:13 1,200円 12:30~ 与話情浮名横櫛 14:33-15:58 1,200円 14:25~ 夜 の 部 上演時間 一幕見席料金 発売開始 毛抜 16:40-18:00 1,200円 6:10~ 口上 18:20-18:45 800円 8:10~ 籠釣瓶花街酔醒 19:15-21:18 1,300円 18:55~ 大体時間の長さで料金に違いがあるだけ。 普通は発売開始30分前に一幕見売り場に並んでおけば買える。 最近は人気のある演目の場合、かなり早く並ばなければならないのが ちょっとネック。 一応早めに行ってみて行列状況を確かめてみる事をお勧め。 それから天井桟敷なので、階段を4階まであがらねばならない。 歌舞伎特有の花道は見えず、歌舞伎座本館には入れない。 いくつか出来ないこともあるが、一度体験するならココ! なほまるさんから、ピンとキリについての質問。 やんちゃ、ピンが一番上でキリが一番下として使ってたが、 意味はよくわかってない。 いい機会なので調べてみた。 「ピンからキリまで」の意味は「はじめから終わりまで。 最もよいものから最も悪いものまで」(旺文社国語辞典)。 ブックシェルフのCD辞典によると、「ピン」も「キリ」も 語源はポルトガル語らしい。 「ピン」は「pinta(点)」で「第一番」とか「最上のもの」を指し、 「キリ」は「cruz(十字架)」で「(十字架の意から転じて)十」とか 「最後のもの」「最低のもの」を指すそうだ。 (by http://www.kfcs2000.com/f/jfl-study/pinkiri.html) ピンの方は、ポルトガル語が語源という説が多い。 キリは上の説のほかに、花札の桐(桐は12月、最後の月)だとか、 キリがない、区切りのキリ、とか諸説あり。 久しぶりに勉強になりました。なほまるさん有難う! 京鹿子娘道成寺