おどろきの古生物図鑑
いまやっている仕事のなかで、思いっきり変り種の仕事…「いまから約3億年前の石炭紀の地球の風景の実物模型(ジオラマ)をつくる」なんてことをやっている。石炭紀には巨大なトンボや両生類がいたのだが、そのサイズを確認する必要に迫られた。8月16日に上野の国立科学博物館へ行った。むかしは、本館の1階にそれらしい模型があったのだが、本館は目下全面改装中。新館の古生物コーナーでは、石炭紀はシダと両生類の化石だけだった。困って係員の人に聞くと、資料室に行ってはどうか、と言われた。すごい本があった。小学館の図鑑NEO『大むかしの生物』。古代の生物の図鑑というのは、昔からショボい水彩画入りの本があったが、この小学館の『大むかしの生物』は、見かけは子供向けだけれど、イラストのレベルと情報量がすごい。きのうも夜中に眠れなくなって、この本を1時間ほども眺めてしまった。こんな贅沢な本が、わずか本体価格2,000円で買えてしまう日本の出版界というのは恐るべしと思ってしまった。最新の研究成果が盛り込まれているんだなぁ、と実感できる。お奨めです!ちなみに、石炭紀のトンボは、ハネを広げた長さが60センチもあった。史上最大の昆虫で、現代のトンボとは別系統だそうだ。