個を超えていく
15,16,17日の3連ちゃんを終えて、声が出ないぐらいくたびれて、19日、厚生労働省での打ち合わせの帰りに、忘れ物をとりに東京ウィメンズプラザに立ち寄って表参道をわらわらと(R社時代に営業カバンを持ってわらわらと歩いていたごとく)歩いていたら、「杉山さん!!」と、今井さんに声をかけられた。ドラマだと、クリスマス気分の表参道での思いがけない再会に、愛の一個も芽生えるんだろうが、一体誰か確認するのに時間がかかる始末(今井さん、ちょっと見ない間に太った?←人のこと言えんが)。21日に久しぶりに東京都の会議で榊原さんに会って、終了後一緒にランチを取りながら、すごく疲れていること、気持ちがささくれだっていることを感じ、「ああ、そういえば、昔もこんなことがあって、そのときも 榊原さんがわたしの前に座っていたなあ。わたしはいったい 何をあせっていたんだろう」と、ほんと、ほろりとなりそうになり、わたしがここであせって「わーっ」ってなったぐらいで世の中が変わるんだったら、世の中はとっくにもっといい方向に向っているわけで、「わーっ」ってなるだけ時間とエネルギーのムダだと思った。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19日、フルートの吹き納めをしたあと、チギラ先生と吉祥寺で二人忘年会をした。相談事を聞きながら、「わかった。みんなね、チギラさんのことを心配してるんじゃ ないよ。チギラさんの音楽を心配してるんだよ。こんな、 ミュージシャン冥利なことないよ。だから、チギラさんは 自分を捨てて、音楽に奉仕するしかないんだよ!」と、確信めいて言った(わたし何を言ってるんだと思いながら)。そんなミュージシャンはそれほど多くはない。わたしの身近では、チギラさんのほかだと、ソフトボイスかな。で、思った。わたしもたぶん同じだ。みんな、杉山千佳というわたし個人を応援しているんじゃなくて、4つ葉プロジェクトを応援しているんだ。15、16、17日に受けとったギフトの大きさに、声が出なくなるぐらいくたびれるのは、当たり前だ。「待っててね。そのうち杉山さんの役に立つから」と電話をくれた人。会えない間、勉強し、技術を磨き、力をつけている人たち。たくさん、たっくさん、いる。「このタイミングで、カラオケ設定しちゃうんですか?」と、これが子育て支援者のやることかと、ゲンナリしてしまうできごともあるけれど、そんなのはごく一部で、わかっている人は、自分のやるべきことを、自分の場所でやっている。ゲンナリするわたしに、「そんなの、どうだっていいじゃないですか。放っておきましょうよ。杉山さん、しっかりして」と、若い人たちが背中を押す。それは、もう、個を超えたところの話。・・・・・・・・・・・・・わたしもまた、わたしよりももっと強い意志で、もっと強い力で、前に進もうとしている人たちの、お役に立ちたいと思う。そのためなら、何でもしようと思う。それには、まだまだ力が足りないのもわかってる。2年前、初めての4つ葉のタウンミーティングを終えて、ヘトヘトになって榊原さんの前に座っていたときよりは、だいぶ、タフになったと思う。わたしたちは、ヘトヘトではあったけれど「次」の話をした。(「次」の話ができたんだ)フランスの家族政策と日本の家族政策の現状を4つ葉のみんなと話し合いたいね。遠いマクロの話を、自分のものにしたいね。それは、たぶん夢であり、希望なんだと思う。(小原さん、出産、おめでとう)たくさんの仲間といっしょに、4つ葉プロジェクトのために。子どもたちのために。軽々と、個を超えたい。もっと力をつけた、個を活かしたい。