海と山の小さな学校で。
愛媛県の中山間地。我が子の通う小学校は全校生徒26人の山の学校です。うまれたときから同じ顔ぶれで育つ彼らは、兄弟姉妹のようで、地域の大人みんなに 見守られて育っていきます。最近は地域と学校を繋ぐ動きが活発で、ここ数年は毎年地域のお年寄りを『名人さん』として授業にお呼びしています。竹細工、わら細工。昔のお菓子や遊びなどを直伝いただく取り組みです。我が家の息子たち。先日は山登りの達人で元地元中学校の校長先生もされていた地域の先輩に、山登り用の『杖』の作り方を教わりました。山で適材を見つけ、刃物で皮をむき七輪であぶって加工する。子どもたちはこうやって、刃物も火も生活体験として身に着けていきます。遠く九州を望む愛媛県の南。海辺の超学校は全校生徒15名。冬には山にスキーにやってきます。交流が始まって5年。今年も夏の交流に行ってきました。お手製のいかだで離れ島を一周するレース。地元の漁師さんと一緒に地引網で魚を捕まえ、炭火で焼いて食べました。この小学校も生徒数減少のため、数年以内に閉校することが決まっています。『過疎』、『限界集落』、合併に統合・・・・。きえていく村々には、今ここで生きている『共に生き、支えあう』子どもたちを育てる力が残っています。未来を作る子どもたちを、ここからどう育てるのか・・・。私たち一人一人が問われています。