ギフト
それまではフリーのライターとして、いろんなところに顔を出し、その場その場の要望に応じて仕事をこなしてきたわたしが、4つ葉プロジェクトという居場所をここにつくって2年が過ぎた。フリーで蓄積したものを加工して、名前をつけて世に出す時期が来たということなんだろうと思った。4つ葉プロジェクトは、カネを産む事業ではなく、価値を示すだけのプロジェクトだ。先日、ようやくタウンミーティングの振り返りの会と今後についての打ち合わせができたのだけど、もっともっと裾野を広げてゆきたいということ、自家発電できる母親の数を増やしていきたいということを確認するとともに、制度や法律についてもっともっと学んで、理論武装したいと、宣言した。ありていに言ってしまえば、10兆円を取りにいけるだけの力と理論を持ちたいのだ。それには、役割分担が必要だと思うと。わたしは先頭を走りたい。もっともっと勉強したい。制度のこと、法律のこと、つくられる過程のこと。だから、実際にこまめに裾野を広げるところまでは手が及ばないと。だから、石山さんや市川さんにお願いしたいのと。松田さんには、子育て支援者の掘り起こしをお願いしたいと。目的はすこぶる明確で、達成したら解散という意志はまったく変わっていないので、「仲良しこよしのグループではない」と、繰り返した。 4つ葉はそうやって価値を制度というかたちにするプロジェクトだけど、制度を使いこなす資源がなければ、制度は「絵に描いた餅」になってしまう。だから、セレーノやとうきょう子育てねっとをより強化して機能するように動かしていこうと思っているのだけど、ひとりでできることなんて、たかが知れていて。うーん、どうしようかなあ???と思っていた去年、神サマがアシザワとヤマダという2人の女性をわたしのもとにつかわしてくれた。うっ。これは、もう、ギフトというしかない。もちろん、その後も各地でいろいろな出会いがあり、4つ葉で制度づくりを考えつつ、「現場ではこの人たちがその制度をつかってくれるんだろうなー」と想像しながら、「頼んだわよー」の気分なんだけど、わたしももう42。子どもも高校3年生。花の命は短いものと、相場は決まっている。40歳過ぎたら、自分ではなくて、自分のDNAを持った人を何人育てられたかが勝負だと、思う。「35歳前後の人たちって、わたしから見ると、みんな優秀なんだけど、小粒なのよねー」と昨日言ったら、石山さんに「わたしたち成功体験がないんです」と言われた。時代に恵まれなかった世代だったね、あなたたち。先日、ある民間の子育てサロンが経営難で休業することになり、周辺のママたちが行政とかに訴えかけて存続運動を繰り広げようとしたのだけど、時すでに遅しで、そのときになってようやく「これが4つ葉だったんですね」と気づいてくれたそうなんだけど、気づいてくれたのは、とてもうれしいのだけど、4つ葉はあまりに力が弱すぎて、成功体験につなげてさしあげることはできなかった。ごめん。力がないばっかりにと、素直に思う。 アミーゴプリュスの設立記念のパーティが昨日、経堂のおしゃれなお店で行われた。うっかりだったわたしは、そのときは「おいしいねえ、おいしいねえ」と料理に舌鼓をうっていたのだけど、つまり、「わたしたちがいます」って、言ってたんだよね?と、今朝思った。(気づくのが遅すぎる!)杉山ゼミにはじまって、リブラの群読、4つ葉タウンミーティングと。こんなギフトは、ほかにない。とびきりだ、神サマ。なんでわたし、東松原に引っ越してきたかわかった。OK。全部あげる。上手に使ってもらえるよう、汎用性を高くして。上手にバトンを手渡そう。