つながりをつなぐ
葦澤です。中三娘の受験が佳境にさしかかっている今日この頃。とりあえず、まずは行き先不明にはならずに済み、正直ホッとしています。彼女の緊張がこちらにも伝わってきますが、子どももこの歳になると、親のしてあげられることなんて本当に微々たるもの。なんのためにがんばるのか?について、一緒に考えてあげることくらいしか出来ない。あなたが進む道にはきっと、これから必要な人とのつながりが待っているよー、大人になるっていいことだよー、というポジティブメッセージを送ることに心血を注いでいます。(なんてたいそうなものではないけど。) * * *今よりもっと広い世界に出て行って、今まで知らなかった人たちと繋がり合えることがこれからのあなたを支えていくと思うよ。そう、伝えることが子どもを大人にするために必要なことなんじゃないかという気がしています。…が。そんなことを教えようとするなんて、過保護ですかね?もしやw * * *今よりもっと広い世界に出て行くこと。それを考えたとき、自然と「ネットワーク」という言葉が浮かびました。娘たちを見ていると、本来の「ネットワーク」って、自分が進む方向に従って自然と出来てくるものであり、生きることそのものなんじゃないかという気がします。たとえば、友人とか、地域の人たちとか、仕事で知り合った人たちとか、たくさんの人たちとのつながりの中でたまにハッとするほどの縁を感じることがある。それは、クモの糸で編まれたハンモックみたいで要するに、自分の意志とたくさんの時間で作られた巣みたいなもの、なんだろうなと。自分を受け止める、自分のためのセーフティーネット。そこの編み目がほころびて落ちそうになったときのために、その下に、もう少し広くてしっかりしたネットがあって。その下にはさらに大きくてしっかりしたネットがある。みたいな。「あの、底の見えない暗い世界には落ちなくて済むぞ」という安心感のために、ひとりひとりが、つながりをつなぐ。成長して、大人になるということは、自分が、誰かのための編み目を作るその一員になるということと繋がってる。要するに今の私が娘に伝えたいことをひとことで言えば、「社会性を育んでねー」って、ことなんだろうな。彼女の新しいネットワークが幸多きものでありますように、と祈るばかりの母なのでした!