〔お遍路道中記 09'2/16~19〕-3
〔お遍路道中記 09'2/16~19〕-2から3月17日(火)香南市夜須【お宿】→道の駅やす・夜須駅7:45→絵金蔵8:50→野市駅前10:20→10:50大日寺(28)11:25→12:40松本大師堂13:00→土讃線踏切13:25→14:05国分寺(29)14:35→逢坂峠16:20→16:30善楽寺(30)17:00→17:15高知市一宮【お宿】25.4Km・21647歩・標高差95mお宿で一緒になった女性のお二方は前々夜のお宿でも一緒になりました。泊り客は私たち3人だけだったのですが、お話を聞いてみると今夜のお宿も一緒の由。おもわず楽しいひと時を過ごさせていただきました。もちろんお二方も一人遍路の方でした。後で聞いたところによるとお二方はなんと!連続6泊も同じ宿だそうです。こんな偶然ってあるもんなんですねぇ。さて、お宿を殿に出て昨日のサイクリングロードに戻ります。「ごめん・なはり線」はトンネルでショートカットしておりしばらくお別れです。ところがそのせいか、いかにも廃線跡のような切通しやトンネル、築堤が連続します。いかにも鉄道のトンネル跡これはやはり間違いないと思い地元の方にお尋ねしたらビンゴ!まさに土佐電鉄安芸線の軌道跡だそうです。帰宅後Yhoo!知恵袋でも聞いてみましたが間違いではなさそうです。思わぬところで廃線が出来て嬉しいです道の駅・夜須の先までサイクリングロードを歩きます。道の駅はかなり広く、かつて駅があったことを連想させます。(実際は違っているみたいですが土佐電気鉄道 なつかしの安芸線(1924-1974)参照)夜須駅のやす にんぎょちゃん国道に出て程なく国道と別れ旧道を歩きます。旧道に入ってすぐ遍路小屋がありました。ここは毛布や枕まで備え付けてある豪華版。「ご自由に」と書かれたアイスボックスの中には氷とともに缶入りお茶が入っており、ありがたく頂戴しました。きのうのマメの痕が傷むのでテーピングを強化します。少し行くと自衛隊の駐屯地があります。門番さんが談笑しています。制服大好きな雄策はしばし見とれておりました。赤岡の街には江戸時代の画家「絵金」さんゆかりの地で資料館があります。遍路道から路地のようなところを入ると立派な資料館が。開館20分ほど前でしたがご好意で入れてもらいました。ただ、私は日本画にも歴史にもあまり興味がないためまるで豚に真珠だったということを報告しておきましょう(^^ゞ。なかなかアンティークなお店があったので撮影していたら女主人さんから声がかかり、コーヒーをご接待してもらいました。お店の中まで拝見して、気になるカメラがあったので「これ、いいですね」って言ったらたるの中にいくつもほおってありました。歳の話で「いくつに見えます?」って聞いたら真剣に考えてくれて二十代後半と仰ってくださいました(^^)v話が弾んでしまい、いつのまにか30分近く経っていました。名残惜しいですが重い腰を上げて出発です。再び国道55号線に戻りしばらく歩くと野市駅の手前で「ごめん・なはり線」ともお別れです。いまひとつ道の分かりにくいところがあってキョロキョロしていたらゴミ収集車のお兄さんが指で教えてくれました。ホントこういうのってありがたいです。このあたりは白花の「蒲公英」がところどころ咲いています。北九州地方には白花があると聞いていたのですが土佐にもあったんですね。県道から別れ少し登ると詣道の階段の横腹にぶつかります。階段を登りきるとほどなく28番大日寺。お寺と遍路用品店を兼ねたお土産やさんのあるだけの静かなところです。お詣りを済ませ、納経をしにいったらここでは住職さんが対応してくれました。合間にお葬式の打ち合わせの電話が掛かってきたりしてなかなか忙しそうでした。それでも親切な方とお見受けしました。納経所にはコブシの花が満開でした。このあたりからはのどかな田園地帯を歩いてゆきます。天候がこれ以上になくいい具合で、ところどころハウスがあったり側溝には水がふんだんに流れていたり足指さえ痛くなければ気持ちの良い遍路行の出来るところです。物部川という比較的大きな川を渡ったところで香美市(旧土佐山田町)に入ります。大きな桜の木があってその道向に休憩所を兼ねた立派な大師堂がありました。桜が咲いたらきれいだろうなぁ(昨日高知では開花宣言が出ました)と思いつつお詣りを済ませ、お大師さんの目の前で昼食です。足指の傷みは最高潮に達していて靴と靴下を脱いで少しでも乾燥に努めましたがあまり効果ありませんね(^^ゞ写真は大師堂脇に咲いていたハナダイコンです。あまり元気回復というわけには行かなかったけれど先に行かねば終わらないので出発します。人家が多くなってきたところでJR土讃線の踏切を渡ります。丁度特急が通過するところでした。写真は取れませんでした、ザンネンこのあたりから南国市(ナンコクシ)に入ります。この先にも遍路小屋というか善根宿がありました。また県道に出て退屈な歩きです。「へんろいし饅頭」というお菓子屋さんがあるので是非覗いてみようと思っていたのですが、新店舗に移転したとのことでもう1歩も余計な回り道をしたくなかったので泣く泣くあきらめました←ウソ,ソンナニシッチャクシテイナイとにかく夏みたいに暑くなってきました。私もずいぶん前にTシャツの上に白衣という仏様を冒涜するような格好で歩いていました。なんか自販機がある度に飲み物を買っていたような気がします。いやになるほど歩いてやっと29番国分寺。ここの本堂は茅葺で珍しいのですが、改修工事をしており一端を垣間見ることしか出来なかったのが残念です。次の善楽寺までは「ひとりあるき同行二人」の地図には3コース載っています。まぁどうにかなるさと歩き始めたはいいですが早速道に迷ってしまいた(*_*)なんとか野良仕事をしている方を見つけて道を教えてもらいました。しばらくは川沿いの平坦な道ですが、地図によると高知市境には峠があるという。それでもたいした標高ではなさそうなのですがとにかく足指が痛い、一歩も余計なのぼりとか回り道とかしたくないです~(>_