義経「壇ノ浦の合戦」
今日の義経は、有名な「壇ノ浦の合戦」でした。平氏が滅亡した、海戦です。平氏一門、女子供が最後には、入水自殺しました。日本人には精神的に「滅びの美学」が身についていると思った。合戦で敗北して死に至る場合にも、悲壮感は伴うにせよ、見事に死を受け入れる覚悟をしている。現代の日本人には、ないね。死を身近にリアルに感じる経験が隔離されているからかもしれない。私も偉そうなことはいえない。自分の死を想像してビジュアル化できない。死があるから生はくっきりと浮かび上がるのだ。生きている実感を求めて、苦しみが産み出される。そう、私は生きたい。細胞の一つ一つに、光を取り込み放出して。憎み愛し悲しみもだえ、許しながら。簡単にこの世界から手を離さないで、満身創痍でも泥だらけでも。これが私の孤独の祈り。できるなら、私の生が語らなかったことを死に語らせたくはない。