春の味覚 ~ うこぎ ~
【今日の情報】 うこぎの若芽 ○うこぎ うこぎはウコギ科の落葉低木。枝のトゲが外敵の侵入を防ぎ、 葉は食用、根は薬用に利用できるため、戦国時代には全国各 地の城下町で垣根に利用されたそうだ。 南信州ではこの時期、食卓によく上る。おひたしや天ぷらが ポピュラーな料理だ。 うこぎのアップ うこぎの葉は抗酸化性(クロロゲン酸やルチンなどのポリフェ ノール類)が一般の緑黄色野菜よりかなり高く、カルシウムは ホウレン草の5倍、ビタミンCは3倍近く含まれているなど、 極めて優れた栄養価値が認められているそうだ。 うこぎの天ぷら サクサクっと香ばしい。塩でいただく。 うこぎのおひたし さっと茹でて醤油にかつお節がいい。今日はポン酢でした。 セリのような苦味が春の味だ。 地元では、ご飯にかけて、一気に頬張る? ○うこぎの話 うこぎは、南信州の中でも特に飯田市ではよく食されている と思われる。私は阿智村へ行くまでは、存在すら知らなかった。 今回、このブログに載せるにあたり、インターネットなどで調 べたが、山形県ではとてもメジャーな食材らしい。 昔、山形県の米沢藩第九代藩主・上杉鷹山が疲弊した藩を立て 直すために行った改革の1つに、領民の緊急時における食生活 の具体的指針の整備があったそうで、外敵から守るトゲと食と を兼ねてうこぎの垣根を張り巡らしたのだそうだ。日本全国で は、上杉家に縁のある新潟県や長野県にうこぎの垣根があると いうのだが、なぜ南信州にだけうこぎの習慣があるのかが分か りません。 ちなみに、山形県ではうこぎのいろんな商品が開発、販売され ている。うこぎラーメン(麺にうこぎが練りこまれている)、 うこぎ饅頭、うこぎ餅、うこぎ茶、うこぎアイス…。何でもあ りって感じ。 うこぎ食べたことのある方や美味しい食べ方、いろいろな情報 をぜひ書き込みお願いします。