バンパー・ステッカーにニヤリ
選挙終わったのに、その話題ばっかりでごめんなさい。/(^^;)民主党の勝利に終わった中間選挙だけど、民主党も万歳とばかり言ってはいられません。今回は、民主党の政策に支持があったというよりは、共和党が自滅した、という感じだったからです。戦争が長引いて死者もたくさん出ているのに、イラクはいまだ内戦状態(そうしたのはこの国)。戦争のときは団結して政府を支持しようという傾向が出るとのことですが、今回はさすがに「いつまで・・・?」という苛立ちムードがありました。それから、有力議員フォーリーのスキャンダル。それも、議会アルバイトの少年にいかがわしいメールを送り続けていたという、共和党を支持してきた人が一番嫌いそうなものでした。強力支持団体、福音主義教会のリーダーの、麻薬、同性愛スキャンダルも選挙直前に発覚。影響はちいさくなかったと思います。結局、ゲイ・マリッジには絶対反対、伝統的な結婚・家族に価値を置く、「クリーンな」政党というイメージに傷がつき、支持者に失望を与えたようです。私もこういったスキャンダルを聞いて、「なんだ、そりゃ?」と思いました。「人のこと言えたりなんかしなかったのに・・・」・・・っていうのは、共和党はクリントン政権のとき、クリントンを引き摺り下ろそうと、モニカ・ルインスキーとの不倫関係をあれこれ調べ上げたりしてましたよね。スター特別検査官なんかをおいて、ものすごい経費をかけて、タブロイド版のゴシップ記事のような調査書を作成し、何とか大統領を弾劾に追い込もうとしていた。政治の面でのやり取りならまだしも、そんな手を使って・・・という感じでした。今思うとちょっとおかしいです。クリントン、そりゃあ不倫はほめられたことじゃないけど、大統領の仕事にそれが影響したとは思えない。モニカだって子供じゃなかったし、はっきり恋愛だって言い切ってる。「嘘ついた!嘘ついた!」と大騒ぎしていたのは共和党の議員達。でも、怒るのはお前達じゃなくて、ヒラリーでしょ。でも、今回のスキャンダルは問題ありますよ。少年にメールを送っていたフォーリーは、青少年に対する性犯罪を取り締まる法律作りをしていました。同時に少年に性的な内容を含むメールを送っていた。議会では、彼に関するそのてのうわさが絶えなかったそうで、ページ・ボーイ(アルバイトの少年)たちには「あの議員さんには気をつけるように」なんて注意が与えられたこともあったそう。ゲイが悪いんじゃなくって、年少者にいかがわしいメールを送るなんてことが問題。そういうことがわかってて何年も放置されてたのも良くなかった。性犯罪取締りの法律作りながら、そんなことしてたってどういうことだろう。これ「嘘」になりますよね。フォーリー議員は、クリントンが弾劾か?というときに、どんな発言をしたのかな。気になる。それから、福音派のリーダーも、彼は彼で、同性愛をものすごく攻撃していたんですよね。それで信者さんには選挙のときにどう投票すべきかを説いていた。それで、関係を持った相手の男性(麻薬のディーラでもあった)が、矛盾してる!と怒って、公表することにしたそう。自分のしてることと、人に言ってることが違うだろ、ってことだよね。これらの矛盾と比べると、クリントンの不倫弾劾がいかにばからしかったかがわかります。だいたい、クリントンが始めに不倫を否定した嘘なんか、「大量破壊兵器がある!」と叫び続けた嘘にくらべたら、小さい小さい。うちのご近所に「IMPEACH BUSH! (ブッシュを弾劾せよ!)」と書いたプラカードを庭に立てているお家が何軒かあるけど、ほんとにどっちを弾劾しなきゃいけなかったんだろう、と思います。-----そんなことつらつら考えながら運転してたら、前の車のバンパーにこんなステッカーが貼ってありました。「When Clinton lied, nobody died.」「クリントンが嘘をついたとき、だれも死ななかった」うまいっ! lied、diedと韻もうまく踏んでて調子もよろしい!「座布団3枚!!」ニヤニヤしながら、運転していました。