羊のおばかさん
この日曜日は「王であるキリスト」の日ですね。来週からのクリスマスを待つ待降節の始まりを控え、教会カレンダーでは、この週が一年の最後の週に当たります。今日は夕方のミサに行ってきました。お話しはファーザー・ジョー。羊がおばかさんだ、というお話。そんなお話を以前説教の中でしたら、羊牧場を持っている人がミサのあとやってきて、「神父さん、本当なんですよ。羊って足りないんです。目を見るとぽかーんとしていて、全くばかなんです」と伝えたそうです。羊は放っておくと同じところの草をむしゃむしゃ食べしまい、その場所の草は全滅してしまうそうです。それでも、食べ終えることができずに、食べつくすまで食べてしまうのだとか。そして、おなかがすいても、自分で餌を探すことができないのだそうです。餌場に連れて行ってもらわなければ、近くに青々とした餌場があってもわからずに、ただ、その場所でおなかをすかせたまま、死んでしまうのだそうです。なんて無力な、おばかさんな羊!そして、私はその羊の一匹。神父さんのお話をそこまで聞いたら、涙が出そうになってしまいました。この日の答唱詩篇は23篇から。Shepherd Me, O Godでした。♪Shepherd me, O God, beyond my wants, beyond my fears, from death into life.静かな旋律が心に浮かびます。イエスはご自身を羊飼いにたとえられました。私たちが思うよりも、私たちの必要を知り、私たちの恐れを取り除き導くよき羊飼い。弱い羊の私は、より頼んで導いてもらうより他ありません。いつも優しく導いてくださるイエスを王とお呼びして。