【ベルベル】 ベルベル絨毯
夜が明けた。アフリカの夜明け! って、極東アジアの夜明けもチベットの夜明けも、朝日の前に於いてすべて平等なのだけど。バスはやっぱり走り続ける。写真1、移動その3上段左は、最終経由地の「ティズニット(Tiznit)」という場所。ティズニットという地名はお気に入りのアトラス(世界地図)に載ってた。その他は、世界の車窓から。山がちなのだけど、チベットとは違うな。やっぱり。で! 朝の9:40、やーーーっと『タフロゥト(←タとロを強く発音)』に着いた!え? Beijing時間の29日の19:30に移動開始だから、時差8時間で、つまり、46時間? そんなに移動してたのか!?疲れちゃったので、近くの宿に入り、倒れこむように寝る。寝る。。。。。ぐわばっ と起きたら既に16時だった。もう、夕方じゃん!!写真2、お宿お安いけど(比較対照は中国)、綺麗な宿に泊まれました。一泊35Dhだよ。〔Hotel Reddouane ←ホテルじゃあなく、オテル。oの上に^が付いてる〕タイル張りだったり、掃除が行き届いていたりで、満足度大。シャワーでお湯が・・・ ってのだけ難点とするヒトもいるだろうけど。上段2枚と下段中は宿のテラス(エントランスとも言う)から。宿は「OUED(上段左画像の左下、上段右画像の橋の下、つまり、川)」沿いに立地。ほう、この川は「オーエド(大江戸)」って名前なのか! ウェルカム・ジャボンだな! と1人で感心していたのだけど、別どころの看板に「OUED XXXXX, WADI XXXXX(←後者はアラ語)」と。なーんだ、oued、ワーディー(枯れ川)って意味なのか・・・ 夢が萎えた。下段右は宿の廊下。市松模様の廊下が綺麗。下段左は街の入り口らへんにあるモロッコ国旗の中の五芒星のオブジェ。この写真、後ほど重大な意味を帯びることになる。その話はまた後で。さて、散策!の前に、宿のオッちゃんとお話。さっきは眠くて眠くて、スゴク無愛想になっちゃったかも~ 暫くヨロシク~ と。仏語&アラ語混合文で。しかも仏語は過去形を使えない(過去分詞を忘れた)から、全て現在形で。「あなーあたいとみんかさぶらんか、りまーざー ジュヌドルミッパ ジュスィファティゲ あるあーん ジュ らーばーす! いずはぶ いらー までぃーな (カサブランカから来て~ 寝てないんだよねー 疲れた 今は元気! 街に行ってくるね)」みたいな。カタカナが仏語で平仮名がアラ語だ。外に出た瞬間、旅行代理店の社員に捕まり、店に強制連行された。今の季節、ラマダーンは旅行者が少ないので、砂漠ツァーの売り込みに必死だ。でも、ツァー、嫌いなんだよねー 四六時中誰かと一緒にいるなんて、多分耐えられない。砂漠じゃあバックレられない。そんなコトしたら、死んじゃう。まぁ、自転車だけ借りることにした。2日間。ああ、チャリダーだよ! オイラ、チャリダーでびゅうを飾るのだよ!! (←ちょっと違う)ついでに絨毯屋に連れ込まれた。夜は夜で、別の絨毯屋に連れ込まれたのだけど、とりあえず、写真。写真3、ベルベル絨毯屋アナタもワタシもカメハメハーのノリで、ココでの会話、名詞の前には「ベルベル」が枕詞として付される。ベルベル絨毯だ! ベルベル家屋だ! ベルベルご飯だ! ベルベル靴! ベルベルベル~♪それは、よっぽどアラブ人が嫌いで差別化を図るために折につけ『ベルベル』を強調する為なのか、(モロッコの)アラブ系と根が同じっぽいので民族アイデンティティーを守るために強調する為なのか。多分両者だな。そしてその上、ベルベルとお題目を唱えれば、旅行者ウケするってのを経験的に知っているからだな。結構性質が悪いよ、これ。上段および中断左は「La Maison Touareg」って店。その他は、そこからチョット「Tazzeka」方面に進んで右手にある店。『ベルベル絨毯』の売り込みが激しい。ま、買わないけど。そんな重いもん買えるかっての。もし、絨毯買うんだったら、断然後者がお勧め。中段右の絨毯、これ、「まるごん」って言うらしいけど、非常に綺麗で、欲しかった。下段中は結婚用の絨毯らしい。ラクダ可愛い。前者ではクレジットカードが使用可能だけど、後者は不可。現金用意してね!(あと、上段右のミニチュアラクダ、愛らしい。好きな多細胞生物は、ラクダとオカメインコです)なぜ後者がイイのか?それは・・・ 夕食を施されたからです。写真下段右、これ、『タジン』といって、モロッコの代表的な料理。肉とか野菜とか豆とか、まぁ好きな具をグチャグチャグチャ~ と土鍋で蒸し煮っぽくしたもの。油を鍋に入れて肉を焼き、タマネギ・野菜入れて少し焼き、水を少量入れて1時間くらい煮立て、最後にトマトとか豆とか香辛料を入れる。アッサリ味で野菜の甘みも出て、ステキな一品だ。いや、それだけじゃあなくて、店の人の雰囲気とか誠実さ、なによりも絨毯のデザインが良い。この店で気付いたのだけど、モロッコ人は赤色が好きらしい。絨毯の縦糸、赤色だったよ。結構赤色が基本色。でも、多様な赤色で、スゴク綺麗。今日はそんなもん。初日から絨毯屋(後者)でイフタール(断食破り)の食事をして、疲れました。そうそう。モロッコ、イフタールには「タマル(乾燥ナツメヤシの実)喰って、そのまま食い倒れ食事会に突入!」ってんじゃあなく、最初は『ハリラ』っていう米とミルクのお粥みたいなスープとオレンジジュースを頂く。そして、イシャー(夜)の礼拝の後で、ガフガフ君っぽいよ。ちょっと違うんだな。そうそうの2。タフロゥト、ちょっと高いところに位置しているから、寒いと思っていたんだけど、全然寒くない。てか、夜でも少し暑いかな? って程度。良かった、厚手の服を持ってこなくて。【つづく】