前日の書き込みについてのみなさんの意見、ありがとうございます。
前日の『抗ガン剤はやめる』と書いた書き込みにたくさんのご意見をいただき、ありがとうございます。私の書き方が悪かったのかもしれませんが、近藤先生の本に感化されて、抗ガン剤を止めることにしたのではないのです。実は前々からいろいろな方に抗ガン剤はやらない方がいいと言われていました。私の知り合いで、ガンが治癒した(今のところ再発していない)方が7人いらっしゃいます。そのうち3人の方は手術のみ、4人の方は抗ガン剤をやらずに(または抗ガン剤がやれないと言われた)免疫療法で治癒した方たちで、特に後者の方々には抗ガン剤はやってはダメと言われました。実際に治った方達の言葉には説得力がありました。でも、母親は病院の言うこともやはり信じたいし、可能性のあるものはやってみるというのでTS-1、シスプラチン、タキソールとやってみたのです。でも結果は…一度も縮小効果が見られず、特にタキソールに関しては副作用がひどかったので、薬の量を減らしたり、副作用がおきにくいように補助剤を加えたり、休薬期間を設けたりしました。しかし、母のタキソールに対する副作用は文章では書き表わせないほど、ひどいのです。日に日に体力が落ちていくのがはっきりわかりました。癌も縮小どころか、大きくなってしまったのです。足はまだしびれて歩けません。脇ばら、背中はひどく痛いようです。癌そのものの痛みよりも、副作用の痛みに毎日戦っています。抗ガン剤をうつ前(特にタキソール投与前)は癌があって高熱が出ても、うまく調整すれば、ショッピングにも行けたし、外食も出来たし、旅行にだって行けたんです。でも今は…家から出ることができないのです。たった2ヵ月でこの状態になってしまったのです。医者もこれだけ副作用が出てしまっては、もうタキソールは使えないとはっきり言われました。そしてイリノテカンに関しても、母のタイプの癌には効き目は少ないと言われました。イリノテカンは高分化型の癌には奏功性があるのですが、母は低分化型の癌なのです。ただでさえイリノテカンは今まで投与してきた抗ガン剤より、胃ガンに対する奏功性が低いのに、母の癌はその中でも効く可能性がさらに低いと言われたのです。そんな低い可能性のものを、必ず出るであろう副作用とひきかえに投与させることができるでしょうか?私にはできません。母も今の自分の体力では無理だと言っています。それだったら癌を撲滅させることに躍起になるよりも、癌と共存しながら、QOLを保ちつつ、長く生きられるように体力をつけることが大事ではないかと思ったのです。体力がついて、免疫力が上がれば、癌を縮小させることだって夢ではないかもしれません。もともと癌ではない人の体の中にもガン細胞は毎日たくさんできていて、それをNK細胞が退治してくれているのですから。平岩先生の本も何冊か読みましたし、HPも見ました。もし今後体力がかなり回復すれば、また抗ガン剤投与も考えるかもしれません。でも今の状態では本当に無理なんです。祖母は4年前、やはり胃ガンで亡くなりました。祖母の場合は胃が塞がってしまったので、食道と腸をつなげる手術はしなければなりませんでした。でもそれ以外の臓器はとりませんでしたし、抗ガン剤も投与しませんでした。祖母の闘病生活と今の母の闘病生活を比べてみますと、明らかに母の方が苦しんでいます。痛みもひどいし、衰弱ぶりもひどいです。手術もしていないのに。そう考えるとやはり母の場合、抗ガン剤が合わず、病状が悪化したと考えるしかないのです。現在、抗ガン剤をやっていらっしゃる方は、私の昨日の書き込みを不愉快に思われたかもしれません。でも人間の体は人によって千差万別。母の今の状態が全ての方にあてはまるわけではありません。抗ガン剤を投与して縮小効果が見られたり、副作用がほとんどない方は抗ガン剤治療を続けていかれていいと思います。抗ガン剤で癌を縮小させて、手術で取りきる。これがベストだと思います。母もそうあってほしかった…でも現実は違うのです。とにかく抗ガン剤にチャレンジはしました。でも母には適切ではなかったので、今、軌道修正をしたということを書かせていただきました。もちろん戦いをギブアップしたわけではありません。母よりもっとひどい状態から回復した方たちもいらっしゃるのですから、あきらめるわけがありません。これからも家族で頑張って行きますので、どうか温かく見守ってください。