まだまだ要注意なヒトスジシマカ。
まだまだ要注意なヒトスジシマカ。 じっと襲撃のチャンスを待つ・・・。まだまだ。いまじゃない。 いまやつはラベンダーに水をやっているが、やつはこっちに気 づいている。もうすこし、がまん・・・このまま、だ。水をや り終えたとき。そこが勝負になる。 そう、葉の剪定とか、植え替えの日取りや植え替えに必要な資 材をかんがえはじめたとき・・・目の前のラベンダーではなく、 次のラベンダーの作業を考えはじめる瞬間、そのときに隙がで きる。その瞬間を狙って静かに攻撃し、目的を達成したら、早 めに退散する。 それが、こちらがとるべき最良の方法だ。そして欲をかかない こと。できれば、やつにきづかれないうちに退散するのがよい。 おっ、鉢を手に取り始めたぞ。そろそろかな。いや、まだ、も うすこし。そうだな3鉢目くらいのときに静かに背後に回りこ もう。 よしっ、いまだっ。というわけで、こちらの注意力が散漫になったときを見計らったかのように、首筋から耳たぶ、顎にかけてのライン、そして肘や二の腕の裏、背中、ふくらはぎ・・・などなど人間からは見ることのできない体の部位を死角から狙って吸血攻撃をしかけてくる あいつ。そうそれが、ヒトスジシマカ〔いわゆるヤブ蚊です〕。 ヒトの行動と心理状態が、なんてわかるものかわと、彼女らの凄技にはただただ感心させられてしまいます。「人の接近を察知できる距離はおよそ4~5m」とされているこのヒトスジシマカの能力。しかし、どうにもそれだけではかたづけられない〔ヒトの心理を読む〕能力も併せもっているかのようです。ちなみに私が被害を受ける場合は、世話をするラベンダーのいずれかの鉢の葉の裏になどで、こちらの注意力が散漫になるまで、じっと しているんですから、ほんとに始末が悪いです。ヒトスジシマカ。日中の吸血活動の最盛期は 16~18時。具体的には 温度26℃、照度200~6000ルックスの条件下でもっとも活動する・・・という活動特徴をもつヒトスジシマカ 。デング熱に、チクングニヤ熱、そして西ナイルウイルスなどなどいろいろな熱帯由来の感染症を媒介する懸念がもたれているだけに・・・みなさま 注意&予防されてくださいね[前回のデング熱関係の回はこちら]。。 2010年前後は東北以南が生息域だったはずのヒトスジ シマカですが、2020年以降には北海道を除く全都道府 県にまで生息域を広げ、現在では北海道進出もまじカとい われるヒトスジシマカ。この勢いでいけば ここ南九州で はそのうち真冬以外にはいつも出現しちゃったりしないか と、けっこう真剣に心配しております。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」のの