離乳中期の進め方(アレルギー・アトピー予防)
離乳中期への移行の目安は8ヶ月頃とします。ただし、これは6ヶ月頃開始としたときの目安なので、開始月齢によりスライドをさせて下さい。中期では、2回食への移行とタンパク源の開始を行うことになります。ただし、タンパク源の開始については、お子さんの状態を把握しながら、焦らずに進めることを忘れないで下さい。<2回食の開始>2回食になったときに心配されるのが、食べる量が増えたことによる腸の負担です。それを予防するために、まずは1回食で食べていた量を半分にして、2回に分けて与えると良いと思います。その状態で1週間ほど様子を見ながら、徐々に与える量を増やしていきます。<タンパク源の開始>タンパクはアレルギー症状を野菜類より強く起こしやすいため、必ずスープからはじめます。野菜類と異なり、スープでも強く反応が出る場合が多いため、必ず、体調が良い日で、平日の午前中に与えることをおすすめします(病院の診察が受けられるように)。与え方は、アレルギー・アトピー症状が出ている場合は、週に1回から、それ以外は1-2回から開始します。2回の場合、与える間隔は必ず2日以上あけましょう。卵・乳およびこれらの製品は1歳以降の開始、大豆・大豆製品は10ヶ月以降の開始が良いと思います。もちろん、これはアレルギーがない場合で、ある場合は医師の指示に従って開始するようにして下さい。まずは、食物抗原強弱表にて、抗原性が低い白身魚、川魚でなるべく旬のものを与えるようにします。すでに、魚類が症状に関連していることがわかっている場合は、抗原性が低い肉類(ウサギ、カンガルー、鹿、馬など)を用います。どちらも鮮度は重要ですが、肉類に関しては、購入してなるべく早い時期、魚類に関しては、朝一番で近所の魚屋さんやスーパーなどで、なるべく地場産、朝獲れを選ぶと良いそうです。また、切り身よりも1匹が良いそうです(大型魚は仕方ありませんが…)。刺身を使う場合は、特に、朝一の方が鮮度が良いと思います。もちろん、お住まいの地区によっては、これらが不可能なことも多いので、生協などの宅配で、信頼のできる魚類を購入すると良いと思います。ただ、肉類も魚類も冷凍庫で長期保存しているものは避けた方が良いそうです。家庭内冷凍庫では温度が一定ではなく、ドアの開閉により温度差がでますし、なるべくなら1-2週間を目安とすると良いと思います。与え方は、スープ1さじ→スープ2さじ→離乳スプーン1さじ程度→1g→5g→10g→15g…と徐々に増やします。途中で症状が微妙かなと思ったら、次回は同量で試して下さい。また、上記の量の進め方はあくまで参考例であり、1g→2g→5g…などと少量ずつ与えることには問題ありません。★タンパク源のスープとゆでた身の作り方野菜類と同様です。2回ゆでこぼし、3回目にゆでた汁をスープとして、または身を用います。ゆでこぼすときは、あく抜きも忘れずに!身を与える場合、なるべく味付けなしで、駄目なら、ほんの少し塩を入れても良いと思います。★中期の味付け塩味なら可能となりますが、なるべく素材の味を生かすため、味付けせずに与えます。そして、食欲が落ちたとき、食べむらが出てきたときに、時々、ほんの少しの塩で味付けをしてあげると良いと思います。塩は精製塩ではなく、ミネラル塩を用いるようにして下さい。例えば、フリーページで紹介した塩などです。★野菜類・芋類・穀類初期と同様に、素材選びを進めていきます。