京都モスクと一澤帆布
今日は大阪でお稽古でしたので、少し早めに家を出て京都に寄ることにしました。京都に寄る目的は二つありました。ひとつは、京都モスクを訪問すること、もうひとつは一澤帆布でカバンを見ることでした。一澤帆布は知恩院の近くにある有名な帆布製カバンメーカーですが、道路を挟んで二軒あります。一方は一澤帆布で、もう一方は一澤信三郎帆布という名前です。実はもともとは同じ店だったのが、兄弟喧嘩した結果、最近店が分かれたのです。どちらも木曜の午後というのに人が結構入っています。だいたい、どの客も両方の店を訪問します。どちらかというと、一澤帆布の方は昔のままのオーソドックスな製品を作っているのに対し、信三郎帆布は、自社特製の布を使った製品も置いています。以前からアラビア書道用のA3の紙が入る適当なバッグを探していたのですが、 信三郎の方になかなかよさそうなのがあったので購入しました。京都モスクは以前から名前は聞いていたのですが、どんなところでどんなことをしているのか、興味があったので今回寄ってみました。京阪電車の丸太町駅に近い普通のビルの一階と地下1階にイスラム文化センターという看板がかかっています。丁度、理事のギュレチ・セリム・ユジュルさんがいらっしゃいましたので、いろいろお話を聞きました。だいたい、京都には300名ほどのイスラム教徒がいるがほとんどが留学生や外国人で、日本人は40-50名程度とのことです。同氏はもともと東京代々木にある東京モスクにおられたのですが、その後京都に移られたそうです。活発に活動されており、イスラムを知ってもらうために月1回大阪の淀屋橋でお話の会をもったり、いくつかの大学でも講義をされています。4月22日(日)には東京・銀座のガンダーラというパキスタンレストランで「イスラーム圏料理とイスラーム文化の会」を初めて東京で開催されます。また、同所ではアラビア語の講習も行っており50名程度の生徒がいるそうです。来日18年で日本語は非常に流暢です。私の方から京都でアラビア書道の講座をどこかで持てないか検討していると、お話をしましたところ、イスラム文化センターでできれば良いのだが、アラビア語の授業がかなり入っているので、同所での開催は難しいが、心当たりがあれば連絡するとのことでした。同氏のお話を聞いていると、大阪に比べて、京都の方がイスラムに興味をもたれている方が多そうな感触もしますので、もし講座が持てれば面白いなと思っています。二つの一澤帆布