格闘・陸上競技
昨日に続き、大阪で開催中の世界陸上についてです。27日は室伏のハンマー投げに注目が集まっていましたが、それより面白かったのは女子100メートル決勝です。結局、ジャマイカのキャンベルが11.02秒で優勝しましたが、判定が出るまでかなり時間がかかりました。着馬判定のようにゴールでの写真が撮られていましたが、それを見てもほぼ同着です。トラック競技の場合、胴体の一部がテープを切らないと一着かどうか分かりません。かなり際どい勝負でした。結局一位と二位は同タイムでしたので、多分何センチかの差だったと思います。余り人気がない競技が男子10,000メートルです。同じところを25周するので、単調です。見ている人も飽きてきます。始めの2周ぐらいと最後の1周ぐらい見れば事足るような競技です。実際、途中で男子幅跳びの映像が入りました。途中で周回遅れの選手が出てくると誰が一番かどうかも分からなくなってきます。テレビでは先頭集団を撮してくれますが、競技場で見ていると分かりにくいです。また、選手自身も段々疲れてきて、自分が何週目を走っているのか分からなくなることもあります。もちろん計測員は何周回ったかカウントしていますが。10,000メートルは、予選なしの一発決勝です。10,000メートルを二回も走ったらさすがに死にます。陸上は実はかなり危険な競技です。昨日もハンマー投げの選手が投げたハンマーがケージ(金網でぐるっと囲ったフェンス)を破壊したため、競技が一時中断しています。いつも思うのはハンマー投げの選手はどこで練習しているのかということです。ハンマー投げは80メートル以上飛びます。回りにケージが必要です。一人でそんなに広い場所を占領されると他の競技の選手が練習できません。他の選手が練習を終わった後に寂しく練習するか、イメージトレーニングや基礎体力増加の練習が主になります。室伏がアメリカで練習していたのも日本では場所がないからではないかと同情せざるを得ません。やり投げや砲丸投も同様ですが、後ろに飛ぶことはないので、だいぶマシです。ただ、円盤投も回転しながら投げるのでどこに飛ぶか分からない恐れはあります。そのため、室伏の妹は円盤投げの選手になっています。これなら兄妹揃って練習できます(ホンマかいな?)。また、陸上競技には格闘技もあります。それは中距離走(800メートル、1500メートル、3000メートル、3000メートル障害)です。途中まではセパレートコースで大人しく走っていますが、そこからコースがなくなります。当然、誰も一番短い内側のコースを取ろうとします。その時、他の選手と接触します。位置取りをするためですが、気を付けないと肘で横腹を分からないように一発お見舞されます。靴も踏まれますし、当然、スパイクで蹴られることもあります。実は中距離走の選手は血だらけになって満身創痍になって走っています(ちょっとオーバーか?)。そういう意味では短距離は安全です。自分のコースだけをひたすら走っていればよいのですから、駆け引きする暇もありません。距離も長くて400メートルなので、軟弱な私には向いていた競技です。それでも時々自分のスパイクでケガをすることがあります。足の蹴り方が変だという証拠でした。現在のスパイクはタータン用なので、ピンも短く先も尖っていませんが、グランドが土だった時代には、長さ21ミリもある、先の尖ったスパイクを履いていました。今、考えてみると凄い凶器をもって走っていたものだなあと感心しています。おめでとう(ナスヒー書体)