第36回國際書道連盟展表彰式
24日に東京・上野の精養軒にて國際書道連盟展の表彰式&懇親会があり、客員審査員である本田先生と私とで参加してきました。風が強く、気温も低いなか、参加者の何人かは会場到着が遅れていたようです。列席者のほとんどは日本書道関連だったようでしたが、アラビア書道からは名古屋から出品された方のみが参加されていました。今回で36回を重ねる國際書道連盟展ですが、海外からの応募を含め、参加総作品数は519点で、内訳は役員93点、公募が426点でした。更に公募作品のうち、国内は276点、外国からは150点(13ヶ国)でした。国内の276点のうち、35点が落選し、139点が入賞しています。入賞の内訳は特選23点、準特選43点、秀作57点、佳作16点でした。アラビア書道では、前にもご報告の通り、8点応募され、うち4点が入賞されています(特選1,準特選1,秀作2)。外国作品150点のうち、入選は63点(外務大臣賞1、連盟賞7点、秀作55点)でした。ところで、国内応募のうち、1割以上の35点が落選したと書きましたが、その理由が不鮮明な作品が多かったためということでした。字そのものを美しく書くことよりも、賞狙いで自己流に文字をアレンジし、薄く書いているものが多く、どうもその根性が気に入らないということのようです。日本書道のことは余り良く分かりませんが、どうも不鮮明というか、かすれ過ぎている作品のことを指すらしく、正統派の日本書道では最近余り良い評価はもらえなさそうです(その辺の事情を良くご存知の方は教えてください)。審査員がかなりご高齢になっているので、そんな作品は見えにくいのかもしれませんが((^o^))。この連盟展は、海外からの出品を出品料なしで、審査、表具、表彰状や記念品の送付など全てを行っているため、閉会の辞で役員の方が、もっと寄付をお願いしますと、絶叫していました。閉会の辞に代えて言うにはちょっと生々しすぎ、笑いを誘っていましたが、この作品展は出品料12,000円(初回のみ10,000円)と、それほど高額ではなく、リーズナブルな金額ではありますので致し方ない面もありそうです。新たに六本木に新美術館を作った東京都や余り金のない外務省の援助が多少あるようですが、台所はかなり厳しいようでした。表彰式のあとは懇親会になりましたが、これに参加するためには8,000円別途かかります。ちょっと高いかなと思いますが、精養軒のなかなか美味しい料理ですのでまあ良いかと思います。ただ、バイキング形式ですが、早く食事を取らないと大変です。何枚もの皿に料理を山のように積み上げて自分のテリトリーの小さなテーブルに持っていって、ゆっくりご歓談されるグループ方が多いので、当方のような独立系の団体は大急ぎで料理を取らないと食いっぱぐれるので要注意です。私はかなり努力して元の1/3程度は取ったと思いますが。次回以降はもう少し多くの会員の方に出席してもらい、一テーブルを確保しなければなりません。外国の出品を増やしたい一方、余り増えると運営が厳しくなるというジレンマを抱えています。某有名書道展では、出品料12万円取るという話がありましたが、それに比べれば質素にやっている感じです。せっかく海外に日本書道の門戸を開く目的がありますので、運営に少し若い人を入れてテコ入れしなければ、ジリ貧になって行く恐れがあります。表彰状の様子