圓生の名跡は
圓生の名跡を廻って、落語対決があった、というニュースを見た。結論から言う。孫弟子なんぞが、継ぐ権利はない。師匠たる、円楽がどうして、圓生を継げなかったのか、考えてみればわかるだろう。圓生の名跡は、直接の弟子が継ぐべきだ。まだ、みんな存命なんだから。それが、円丈であるかどうかは、実際のところ、わからない。しかし、百歩譲っても、直接の弟子たちが、孫弟子の襲名をやすやすと認めてはいけない。周囲の人間もそうあるべきではないか。繰り返す。円楽が、何故「圓生」を継げなかったのか、よく考えてみる必要があるだろう。その上で、どうして円楽の弟子が、直接のお弟子さんたちをさしおいて、その名跡を継ぐ権利を、主張しうるのか、考えてみれば、おかしい話しだということは、簡単にわかるはずだ。孫弟子が継ぐなんて、おかしい話しだ。孫弟子たる、ご本人に罪はなく、なんの恨みもないが、継ごうとしても、周囲が認めないと思うよ。三遊亭円丈の『御乱心』(主婦の友社刊)読むべし。いろんなこと、わかるはず。