青函連絡船
お詫び前回の「予告編」で 「北海道へ渡った二人に襲い掛かる巨大怪獣!! 運命の糸に導かれて、正義の為に戦う二人のヒーロー だが、その頃、火星では謎の爆発が・・・」と記載しましたが、番組の都合により、無期延期いたします。代わって、「21歳・・・北へ!!!」の続編をお送りします。 ※番組編成局注 前回「20歳」と記載しましたが、正確にはこの年の1月に 21歳になっておりました。 訂正と共に、お詫びいたします。・・・ごめんちゃい。 (閑話休題:よくテレビなどで、「お詫びいたします」と言いますが、 「お詫びします」と言うだけで実際に「すみませんでした」とか 「ごめんなさい」とかの言葉は一切有りません。 もっと高慢になると「遺憾の意を表します」とか更には 「起訴状を見ていないのでコメントできません」だと・・・ 私は、常に嫁様から「“ごめんなさい”は!?」と躾られているので テレビなどの「おためごかし」にはうんざりです。)さて、苦難の末にようやく青森に到着した私たちですが、手持ちのお金は、二人合わせて 80000円+α しか有りません。このまま二人引き返すだけでもギリギリの予算です。ヤツのアルバイト給料をあてにして、このまま海を渡るかそれとも、ここまで来た事で満足するか・・・思案のしどころです。引き返すにしても、この一週間の生活は二度とゴメンです。かと言って、本来の目的地である北海道を目の前にしてこのまま引き返すのも無念です。「とりあえず、函館の地を踏もう」・・・函館に、「チョン」と足を付ければ「北海道制覇!!!」という事にして、吹聴してもエエやろ?(実際に到達せずに「制覇!」と言えるほど豪気な俺たちではない)当時は、まだ「青函トンネル」が開通していないので「青函連絡船」(フェリー)のキップを買いました。(たしか、「石狩丸」だったと思います・・・)記憶では、夜間の運行で、早朝に函館に着いたような・・・生まれて初めて北海道の地を踏んだのは 1981年(昭和56年)4月1日です。途中、静岡あたりで「暑くて」上着を捨ててきた相棒ですが、前日の青森で、3980円のフード付き防寒着を購入しました。寒い寒い4月でした。(・・・あのなぁ、80000円しか無いねんで、 「北海道は寒いから絶対上着持って来いよ」と念を押しておいたのに でも、この先はヤツの給料頼みやから、我慢せなアカンか・・・)アポロ11号のアームストロング船長が月面での第一声 " Houston, Tranquility Base here. The "Eagle" has landed " (ヒューストン、こちら静かの海基地。『鷲』は舞い降りた) ↑絶対米国人は「鷲」とか名前付けますねぇ。に続いて " That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind. " (これは一人の人間には小さな一歩だが、人類にとって大きな飛躍だ)9歳の頃、夜中に叩き起こされてテレビで見た時のニール(アームストロング船長のこと)の声が私の頭の中に聞こえてくるようでした。 「・・・ニール、ようやく北海道に来たぜ」 (もはや、タメぐちです)言葉にできない感動と、寒さにうち震えながら我々は、次なるミッションの計画を始めました。「これで、目的は果たしたし、岐阜へ戻ろっか」何故か、ヤツはフェリーを降りてからは覇気が有りません。朝食をたらふく食べた後に判明したのですが、ヤツは「給料7万円ぐらいしか無くって、 そのうち5万円前借してんねんて・・・」 ぱぁどぅん ななひくごぉわ にぃ・・・やで、あんたし・か・も、あんだけ、たらふくメシ食った後に言うなや。し・か・も、それで、もう帰るつもりだったんなら3980円も出して服買うなや!!!フェリー代やら、服やら、メシやら、更に昨夜は大盤振る舞いで、サウナにも泊まったし・・・ (おまえが、「北海道様に失礼やから、身を清めてから行くべきや!」 とか何とか抜かすからや!)結局、昨日、今日で贅沢三昧したおかげで手持ちは55000円ぐらい・・・そこにあんたの給料振り込んでもらってその20000円足しても・・・ どどど~~んん オホーツクの波はでっかいぜ! 続く次回、どうなる北の大地での作戦は・・・?BGMは、「カニ 風になりたい」(ザ・ブーム) つづく ⇒「は~るばるぅ きたぜ はぁこだてぇ」2007/11/04 12:06:44