Dynamite!! 2010大晦日 ジャッジレポート
2010年大晦日、最後の仕事の締めは やっぱり「Dynamite!!」。 午前中に さいたまスーパーアリーナの競技本部へ集合。 昼過ぎには続々と選手がドクターチェック。 この時点では ボブサップも診断を受けていた。 セコンドにはニコラス。 僕「サップは練習してるの?」 ニコ「さあ?」 みたいなやり取り。 時間が出来たので MCのケイにーさんや映像チームにご挨拶。 そして レフェリー&ジャッジ&ドクター全員が集合して競技ミーティング。 試合に関する注意事項や選手のコンディショニングなど 予想すべきアクシデントなどを話し合う。 それが終わると、 開場前に招待した友人らとのおしゃべりTIME。 開場外では 弘中クンと宇井ちゃんが格闘技グッズをセールしていた。 遠ちゃんと合流すると、 はるばる熊本からきた「激突!」の庭田社長がおせちを持参して参上。 さあ、 いよいよ2010を締めくくるDynamite!!が開幕! 2010年最後のジャッジレポート! ・第1試合 IGF特別ルール ○鈴川 真一(不戦勝)ボブ・サップ× 突然のサップの戦意喪失により試合がなくなる。 やってくれたなぁ・・・。 ・第2試合 DREAMウェルター級 ×古木 克明(3R判定 0-3)アンディ・オロゴン○ アンディは少し油断したようだが、古木は強かった。 攻撃に圧力があり、プロ野球で鍛え上げたフィジカルはさすがだ。 古木はかなり追い込んだ場面もあったが、 要所で打撃をヒットさせたアンディが判定勝利。 ・第3試合 フェザー級 ○宮田 和幸(3R判定3-0)宇野 薫× 序盤は両者展開がない場面もあったが、 宮田のジャーマンスープレックスが3回ほど決まった。 宮田はグランドコントロールが優れ、 実力者の宇野をフルマークの判定で下した。 僕も、宮田に入れた。 ・第4試合 DREAMフェザー級 ○所 英男(3R2分50秒腕十字固め)渡辺 一久× 元・ボクシング日本王者の渡辺は脅威の身体能力の持ち主だ。 身のこなしが素晴らしく、所の腕十時を何回も回避した。 やんちゃな場面が目立つが、 一発の破壊力もあるしキャラが立ってて面白いね。 ・第5試合 DREAM無差別級 ×ミノワマン(3R2分50秒TKO)泉 浩○ 泉がパウンドで勝利! ・第6試合 DREAMヘビー級 ○セルゲイ・ハリトーノフ(1R1分25秒KO)水野 竜也× 体重差を活かしたハリトーノフがパワーで水野を粉砕。 ダウンした水野のカラダが固くなっていたので心配だ。 控え室で様子を伺うと、試合の記憶が全くないらしい。 ・第7試合 K-1ヘビー級 ×京太郎(3R判定0-3)ゲガール・ムサシ○ MMAファイターながら卓越したボクシング技術のムサシだが、 京太郎も強靭な肉体とローキックでムサシの動きを止めにかかる。 だが、2Rで京太郎はムサシの返しのフックで痛恨のダウンを奪われる。 それでも立ち上がり、タフネスを見せた京太郎には感心したが、K-1ルールだったので京太郎が勝つべきだったと思う。 ・第8試合 DREAM/K-1 MIX 特別ルール ×青木 真也(2R0分04秒KO)長島☆自演乙☆雄一郎○ 時間をうまく使って逃げる青木と1Rに勝負をかけたい長島。 このジレンマが2RのMMAルールで爆発した。 タックルにいこうとした青木に長島のヒザがドンピシャでヒット! そのままパウンドで長島の劇的勝利! ある意味、 青木のヒールぶりがあって会場が一番沸いた試合だったと思う。 倒れていた青木にも気を使って丁寧に礼をする長島の姿には昨年のフィードバックが感じられて好感がもてた。しかし、一言いうならば「あ~っ、ポカした」って感じだ。 分かるかなぁ・・・。 ・第9試合 DREAMヘビー級暫定王座決定戦 ○アリスター・オーフレイム(1R0分19秒KO)トッド・ダフィー× UFCで6秒KOの最短記録を持つダフィーがアリスターに秒殺された。 アリスターがDREAM暫定ヘビー級王者に。 ・第10試合 DREAMヘビー級 ○石井 慧(3R判定3-0)ジェロム・レ・バンナ× 1Rは体格で優位なバンナにもチャンスがあったが、石井はグランドで優位にコントロール。 石井はアームロックなど極めきれなかったので課題も残る。 ・第11試合 DREAMウェルター級タイトルマッチ [王者] ○マリウス・ザロムスキー(1R 2分16秒TKO)桜庭 和志× 自らタックルに入った桜庭の右耳がちぎれ、無念のドクターストップ。 ギョウザ耳は固くて柔軟性がないから、強烈な摩擦がかかると耳の付け根にストレスがかかって裂けることがある。 ※ザロムスキーが王座防衛に成功。 ・第12試合 K-1MAXライト級 △大和 哲也(3R判定ドロー)西浦“ウィッキー”聡生△ K-1MAX63kg王者の大和は正統派一の技術の持ち主。僕も注目していた選手でウィッキーの不規則な打撃がどこまで攻められるか楽しみにしていた。 このような相手の土俵で試合をするケースでは、互いに警戒しあって手が出ないものだが、最後は両者がフルスロットルで勝負に出た。 期待通り、両者の持ち味が出た素晴らしい試合だった。 ・第13試合 DREAMウェルター級 ×桜井“マッハ”速人(3R判定1-2)ジェイソン・ハイ○ 今回はマッハの減量アドバイスをしただけに勝ってほしかった。 いや、紙一重だったので勝ってもおかしくないくらいの試合だった。 これからだって、まだまだイケる。 ・第14試合 ライト級 ○川尻 達也(3R判定3-0)ジョシュ・トムソン× 実力的に見たらジョシュの方が評価は高いかもしれないが、川尻は鉄板の攻めで完封した。 ・第15試合 DREAMフェザー級タイトルマッチ [王者] ×ビビアーノ・フェルナンデス(3R判定0-3)高谷 裕之○ 1Rでラウンドマストならビビ、 2Rは高谷、 3Rはビビが自ら引き込もうとして下になり、そのまま高谷が攻め続けた。 高谷がDREAM世界タイトルを奪取した。 とにかく、 2010年を締めくくる 盛り上がったイベントだった。 しかし、 終了したのは23時近くだった・・・。 開場に来ていただいた皆様、 年末最後までありがとうございました。 スタッフの皆さんも 最後まで本当にお疲れ様でした。