DREAM.15 ジャッジレポート
DREAMジャッジミーティングで昼には会場のさいたまスーパーアリーナ内の競技本部集合。 今回はメインのDREAMライト級タイトルマッチ 青木vs川尻、 吉田道場の参加、 帰ってきた石田、 菊野vsカルバンなど興味深いカードが揃ったナンバーシリーズ15。 ミーティングで第4試合、第5試合、メイン第7試合に入っていたのを確認。判定決着にならないような熱い試合を望んだ。開場入りの時間になると外へ出て、招待した友人たちとしばしお茶TIMEを楽しむ。さて、試合のジャッジレポート。・第1試合 ミドル級○中村和裕(2R判定3-0)カール・アモーゾ×吉田道場の中村カズがDREAM初参加!相手はM-で活躍したアモーゾはバネのある選手で打撃も寝技も上手い強敵。中村がアモーゾを完封して判定勝利。・第2試合 フェザー級 ○石田光洋(2R判定3-0)DJ.taiki×打撃のDJは石田の高速低空タックルで度々テイクダウンされる。終始有利なポジショニングを取って判定勝ちした石田だが、今後は決める力が欲しいところだ。 ・第3試合 フェザー級○小見川道大(1R7分31秒フロントチョーク)ジョン・ヨンサム×吉田道場の小見川の打撃は距離感やコンビネーションの完成度が増し、ヨンサムを圧倒!ヨンサムも頑張ったが、最後は小見川のフロントチョーク。 ・第4試合 ライトヘビー級 ×メルヴィン・マヌーフ(1R7分38秒アームロック)水野竜也○この階級では日本人最強の水野だが、相手は暴君のマヌーフ。スタンドではマヌーフの打撃に圧倒される場面も見られたが、我慢を重ねた水野がパンチからパウンド→チキンウィングアームロックでマヌーフから逆転勝利を奪う!※水野がライトヘビー級王座決定戦へ進出 マヌーフのパンチで崩れ落ちた水野は動きの止まる場面もあったが、この辺が今後の課題だろうか。 ・第5試合 ライトヘビー級 ○ゲガール・ムサシ(1R0分31秒フロントチョーク)ジェイク・オブライエン×やる気のないような冗談のような試合だった。※ムサシがライトヘビー級王座決定戦に進出 次は、水野vsムサシに決定! ・第6試合 ライト級 ワンマッチ ×菊野克紀(2R判定1-2)J.Z.カルバン○1Rの10分間は打撃もテイクダウンも全くの互角。2Rはカルバンのグランド支配率に分があり、そこが勝敗の決め手になった。菊野は結果としてカルバンに判定で負けたが、今の日本人選手で、あのカルバンやアルイバレス相手に真っ向からフィジカルで互角以上に対抗できるのは菊野しかいないだろう。まだまだ伸びシロだってあるし、これから更に武道と融合した「菊野流」の完成度を増していく事に期待。 ・第7試合 DREAMライト級タイトルマッチ [王者]青木真也(1R1分53秒アキレス腱固め)川尻達也× 青木、川尻に何もさせないでタックルを仕掛け、ニーオンザベリーでコントロールしようとした川尻だったが、下から足首を取られたので回転して足を抜く形になったのが、そこから逆にアキレス腱固め→少しひねった形で膝にも負担をかけて川尻からタップを奪った。わずか2分足らずだったが、「巌流島の決闘」のような切れ味鋭い真剣勝負の緊張感が伝わってきた。我慢した川尻の意地の凄まじさも、リングサイドにいた僕らには痛さと執念が感じられた。全体的に流れの良い興行だった。試合が終了し、再びジャッジミーティングで反省会。少し長引いたが、国際映像部に出向いて軽く打ち合わせ。皆様、お疲れ様でした。