箸休め計画
ごはんぢからが落ちています。もう、めっきり、です。ここ数週間、ほとんどめぼしいものを作っていないように思います。ぐるぐると同じものの繰り返し。カレーチャーハン手巻き寿司焼き魚しょうが焼きま、正しい庶民の食卓ってことで、これはこれでおいしいんですけどね。たぶんちょっとエネルギー低下中なんだと思います。こういうときは、新しいもの、ものめずらしいもの、いつもと違う工程や手間がかかるものは作りたくなくなります。そんなときに、かろうじて食卓を意地してくれるのが、箸休め。うちは家族が2人という最小単位なのでとにかく何か作っておけば誰か食べる、という環境ではありません。確実に、誰かが責任もって最後まで面倒みきれるものしか作らない。で、その面倒見るってのはほとんどが私なのでほんのちょっとの箸休めをほとんど自分のために作るのです。子どもは食べないけれどでもそれでも食卓に並び続ける何か。そんなものをひそかに作る楽しみとそんなものを毎日並べ続ける意地。箸休めは、私のささやかな暮らしのつっかえ棒みたいな存在なのかもしれませんです。最近は、そんな箸休めのお皿だけで、ごはんを食べることも増えました。朝ごはんとか、昼ごはんとか。簡単でええもんねえ。今朝のあさごはん。おかずは冷蔵庫に入ってたまんまで並べただけ。左上から時計回りで、・焼き鮭のほぐしたの(大好物!)・大根の豆瓣朝天辣椒醤入り甘酢漬け・夏ごぼうとみょうが、きゅうりの漬物・すじこ(大好物!)===============大根の豆瓣朝天辣椒醤入り漬け~好物の台湾の唐辛子とお豆の調味料を入れてピリリとさせた武蔵野風簡単漬け。大好物。・大根をイチョウ型にスライサーでがしがし切る・軽く塩をしてしんなりさせて水気を出す・みりん1 酢1 しょうゆ2 豆瓣朝天辣椒醤少々を混ぜたものをつくり・3時間ほど漬け込んでから食べられる豆瓣朝天辣椒醤ってのはこんなもの。===============夏ごぼうとみょうが、きゅうりの漬物・夏ごぼうは拍子切りにして酢水にさらす・みょうがは4つに割り、きゅうりはざく切り、しょうがは千切りに・軽く塩をして、ごぼうを耐熱容器にいれてレンジで1分・さらにみょうがとほかの材料を加えて30秒・「きゃべつのうまだれ」、もしくは二杯酢を加えて一晩===============先週の朝ごはん。突然、どうしても揚げ出し豆腐が食べたくなって、朝から揚げ物をしたアホ。大根おろし、納豆(ごま油と塩で)、生卵の定番おかずに加えて箸休めのお皿にあるのは左から、ほうれんそうのお浸し、上記と同じ大根漬け。そして、たたききゅうりの香りあえ。これと以下のきゅうりの翡翠あえは、いずれも ウー・ウェンさんレシピです。================たたききゅうりの香りあえ・きゅうりをたたいて適当な大きさに割る・フライパンにサラダ油を熱して、にんにくと赤唐辛子を入れて炒めて香りを出す・しょうゆ1 酢1できゅうりを合えた上に、サラダ油を熱いうちに入れて しばらく漬け込む================きゅうりの翡翠あえ・きゅうりはピーラーで皮をむき、せんぎりにして塩を振る・しんなりしたら水気を絞って、ごま油1、酢1 砂糖0,5 で合える武蔵野風ってことで、勝手に四川の山椒も入れています。ぴりぴりうまいです。================ちょっとだけあいた時間や夕食の準備の前なんかに、ちゃかちゃかと作っておきます。一人の昼ごはんの、ひそやかでうれしい時間を想像しながら作るちっちゃなちっちゃな箸休め。(夜にはビールのアテとなる)>むふふごはんぢからが出ないときでも、小さなエネルギーを使って、こんなものをちょこっと作ってそれでなんだか幸せになれるってキッチン仕事の醍醐味だなあと思います。おいしい箸休めがあったら教えてくださいねー!