白菜をことことトマトで煮る
おなべの季節。白菜の季節。白菜って、おっきくて食べ応えがあって、お店に並んでいるとなんだか冬が来たなあって思えてしあわせ。とはいえ。実は私は、おなべの白菜ってあまり好きじゃなかったんですよねー。これは完全に子供時代の食卓のトラウマだなあ>笑冬になるとなべばっかり。白菜とねぎと春菊の取り合わせは子供時代に一番苦手なお野菜セットでした。すっぱくなっちゃうからどんどん食べろ、食べろと言われた白菜の漬物も、もうなんか一生分食べた気がして苦手>笑なんつかそうやって頭の中で固定化してしまう素材ってのはあるように思います。こんなおいしい食べ方があったんだー!って気づくまでは経験値の中で想像力が膨らまない野菜。白菜とか春菊っていうのは私にとって、そういう「一定の使い方以上に想像力がなかなか膨らまない」野菜の筆頭でした。いろいろ試したことはあるけど、どうもピンとくるメニューがみつからなかったお野菜。最近、白菜をまるごと輪切りにして、間に豚バラ肉を挟みこんでおでんのスープでグツグツ煮るというおなべがグッチ裕三さんの本で紹介されていておお! これはいいね!!!! とはまりこみ。こんな楽しい白菜の食べ方があったんだなあ、とちょっと白菜を買う機会が増えました。むふふ。でもこれはちょっと、二人家庭には多すぎちゃうんだけどね。そんな白菜。先日、「モナリザの食卓」という本を発見。シェフ河野さんが作るお野菜フレンチの数々がとってもおいしそうな本。ここに、白菜をただただ、ことことトマトで煮るというメニューがありました。もう、これだけでもいいから! という気分で買って帰りさっそく昨日作ってみたー!…とはいえ、いつものことなのですが買ってしまうともうあまり開かないというのがうちの料理本の運命で件の白菜のメニューも、本屋で立ち読みした情報のまま。たぶん、きっと、トマトで煮込めばいいんだよ、うん。ってなことで、作り始めたら完全に自己流です>笑本ではベーコンを入れることになっていたような気がしますが私はグッチ裕三さんのなべ状態で(笑)、生協から届いたばかりの豚ばら肉を間に挟んでしまいましたー! むふふふ。これをタコ糸で縛ることになっていたように思うんだけどタコ糸が切れていたので、竹皮を包むための経木ひもで2箇所しっかり縛ります。あとはブイヨンとトマトでぐつぐつ。トマト缶がごろんと転がっていたので、迷いなく一缶をドボン。そんだけ。今日は時間がなかったので、圧力なべで15分。くったり、とろとろー。でもあっさりと白菜の甘さが利いたシチューになってこれがほんとにおいしかったですー!丸ごと煮込んでいるので、取り出すと崩れてしまいそう。おなべにキッチンはさみを入れて、ちょきちょきっと適当な大きさに3箇所切って取り出して盛り付けました。これはとおっても簡単でいいなあ。いっぱい白菜食べられるしー。白菜とちょっとのお肉だけ。でも、スープもしっかりおいしくいただけておなかにやさしい一品です。ばらばらに煮込まれず、塊になった状態でお皿に盛り付けられるのも○。それだけで、立派な一品に見えちゃうのがいいなあ。ざく切りにして煮込んだらただのスープだけどこうすればメインディッシュになっちゃうところがすごい!本にはなかったんだけど、あまりにおいしそうだったのでここにエクストラバージンオイルをかけていただきました。こりゃ、フレンチってよりイタリアンかも>笑でもすっごくおいしいー。今日のメニューは、このシチューにリゾットという組み合わせ。リゾットは「こうちゃん監修 チーズクリーム de 白リゾット」っていう、ごはんを入れるだけでできちゃうリゾットの素で作成!んで、この商品をリンクしようと思ったのにどこにもひっかかってこないんだよー。これ、おいしいからお勧め!って思ったんだけど、残念。一人のお昼にいいかな、と思って買ったのだけれどこんな風にあっさり目のおかず1品の日のごはんにぴったりかも。うちにあった松の実とパセリを載せてパルメザンチーズをかけていただきました。簡単なのにとっても本格的でおいしい。また検索しておきますねー!