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• とんだお出かけダイエット

  　秋のシルバーウィーク、敬老の日と秋分の日がそれぞれ３連休。もともとワタシは水曜日は休み。となると、ルンルン！と思っていたら、どちらの連休も日直やら当直がかかってしまい、普通の週末よりも仕事三昧になっちゃいました。　せめて、みんなが働く２１日くらい濃い内容で楽しみたいと思い、２０日の夜から上京してミュージアム巡りを思い立ちました。楽天トラベルのANA＋宿泊パックをポイントで支払えば、お財布にもほとんどひびきません。それに，ひとりで上京するときは、間食せずに歩き回るので確実に体重がダウンするのです（以前、夫に「オマエ、毎月上京しろよ。」と勧められたほどです。）。心惹かれていた展覧会を４つから５つ見て歩くつもりで、心も体もリフレッシュとウキウキしていたのです。もし、台風で帰りの飛行機が飛ばなくても、新幹線で帰ればいいさと気楽に考え２０日の飛行機に乗り込んだのでした。　上野で「恐竜」「古代ギリシャ」「源氏物語絵巻」と歩き回り、板橋（ここは遠かった！）で「江戸スケッチ」を楽しみました。あとは銀座で「柳宗悦」を見て飛行場へと巣鴨から山手線へ乗り込みました（日比谷から銀座松屋まで歩くのは土砂降りなので避けたかったのです。）。　ところが、電車が秋葉原で止まってしまいました。１時間以上動く気配なし。ふと携帯電話を見たら、バッテリーが切れかけています。とりあえず、秋葉原のdocomoに飛び込み充電させてもらいました。店員さんたちは非常に親切で、飛行機は全部欠航しているだけでなく、JRも地下鉄も殆ど動いていないことを調べて教えて下さいました。閉店時刻がせまっているのに、なかなか電話の充電ができないので「まだ、居てもいいんでしょうか？」と尋ねたら、「ボクたちも帰れませんから、ご遠慮無く」とにこやかに答えて下さいました。本当にカンジの良い方達です。　結局秋葉原から歩いて上野まで行き、明朝の新幹線で戻ることにし、ホテルはどこも満室で、インターネットカフェで夜明かしです。職場に電話して帰れなくなったことを伝えたら、夜勤のナースは「タイヘンですねえ。お気を付けて。」と親切な受け答え。明日の午前中の予約は何人だったっけ？みんなに迷惑かけちゃうなあ。　やはり、台風シーズンのお出かけは自力で移動できるクルマにすべきだったなあ。反省しなくっちゃ。　

  2011.09.21

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• 女の二人暮らし

  　その昔、夫も長男も次男も家にいて、オトコクサーイ環境だった頃のこと。あどけない女の子だった長女がのたまいました。｢男って、本当に鬱陶しい。早く、女の二人暮らしになればいいのにねえ。｣と。　で、いよいよ女の二人暮らしになってみたら、思春期つまり反抗期のカノジョのイライラと更年期のワタシのウジャウジャが、真っ向からぶつかり合う状況になってしまったのでした。タイミングが悪かったなあ。　女性ホルモンの乱調からくる感情のぶつかり合いでトラブルが連続！ブログを更新する気力もないほど落ち込んでいたのでした。　女の二人暮らし、楽しくないぞ！早く高校を卒業して、それぞれ一人暮らししようぜい！

  2011.06.25

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• いきなりグラグラ！

  　当直明けでちょっとボーッとしながら、ミルクティーのマグを片手にテレビを見ていたときのこと。いきなり床がグラグラっと上下したかと思う間もなく、ガタガタガタガタっと左右の揺れが始まりました。　「地震だ。」とコタツの向かいに座っている長女に声をかけ、辺りを見回しました。炎が出るようなガスレンジやストーブは点いていません。私たちの頭上にはコンクリートむき出しの天井があるのみ。すごい揺れが長々と続いている割には、家具は動かず、食器も本も棚に収まっていてくれています。震度３より凄いにちがいないけど、４かな５かな？我が家はリフォームしたときに震度７がくれば崩壊すると建築士さんにお墨付きを貰っていますが、そこまでの揺れじゃなさそうです。いずれにしても、こんなに長く続く揺れは生まれて初めてじゃなかろうか？（実は２歳くらいのときに、毛布にくるまれて抱かれて祖父母とともに家を飛び出した途端に地面が大揺れしたという記憶があるのですが、現実のことだったのか、夢のようなモノだったのかははっきりしないのです。　ようやく揺れがおさまったところで、コタツの向かいに移動して長女のとなりに座りました。「凄かったねえ。ナニも落ちてこなくてヨカッタねえ。揺り返しがあるだろうから、じっとしていようねえ。」と、二人でくっつきました。たまたま家の中で一番安全と思える場所に二人ともいたのはラッキーでした。　点けっぱなしのテレビの画面は、ナニゴトもなかったようにバラエティ番組が続いていました。震源地や規模を知りたいのに、なかなか速報が出ません。待ちくたびれた頃に、ようやくピポーン！津波警報が能登半島に出たということ。じゃあ、夫の単身赴任先も危険エリアかも。携帯電話をダイヤルしましたがつながりません。被害がひどいのか？回線が混み合っているのか？メールもダメ。そうこうしている内に地震情報も画面に出ました。震源地は能登沖で、かなり遠い埼玉あたりまで揺れたようです。じりじりする思いで、夫にダイヤルし続けて２０分。ようやくつながった夫は、明け方まで緊急手術をしていたので地震があったときには眠っていたが、さすがに目が覚めたということでした。アパートにも特に被害は無かったようで一安心。　あとは、昨日からお友達のところにお泊まりに出かけた次男です。夫が次男と買い物に行く約束をしているというので、夫から電話をしてもらうことにしました。その後、二人ともずっと話し中でしたけど、父と子はナニを企んでいるのやら。　いつもなら階下の部屋には母がいるのですが、幸い先週からドイツにお出かけしています。いたらキーキーと、かしましかったことでしょう。　などと、思っていたら東京の長男から電話がかかってきました。「みんな大丈夫だよ。」と答えながら、１２日ぶりの彼の声が嬉しく感じられました（用もないのに電話することって無いですからねえ。）。　ホっとしたとろで、余震がきました。震度３弱ってところかな？　この辺りは地盤が頑強なので地震の被害は出にくいと地理で習ったことがあるのですが、地震が起きないというわけにはいかなかったのですね。あまり大きな被害が出なければいいのですが。

  2007.03.25

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• 久しぶりに手袋を編みました。

  　先日のことですが、次男が使っていた市販品の手袋の指先に穴が空いてしまいました。「なおしてよ。」と言うので、拾い目をして編んでみましたが不細工な仕上がりになってしまいました。ナンジャこりゃ？という表情の次男に、「じゃあ、久しぶりに手袋を編んであげるよ。」と言ってみましたら、「黒いのにしてね。」とバカに素直に同意してくれました。小さい頃に親の古着を材料にした不格好な手作り衣類を着せすぎた反動か、ここ数年というものはワタシの手作り品はノーサンキューという感じだったのに、どういう風の吹き回しかな？受験やらなんやらで節約生活をしなくてはならないと、わかってくれているのかな？手袋くらい買えないことはありませんけれどね。　で、いそいそと黒い中細毛糸を買ってきました。以前ワタシのベストを編んだときの残りの毛糸も見つけ出しました。単色のメリヤス編みにすると、途中でうんざりしてしまいますし、アラン模様だとゲージの計算が面倒ですから、２色遣いの編み込み模様に決めました。これまでの経験では縞々が一番早く編めるのですが、編み込みにした方が裏に糸が渡る分厚みが出て保温効果も上がります。といっても、指の動きが悪くなっても面白くないので、全面的な編み込みはしないことにしました。　方針が決まってしまえば、セーターやベストに比べると、手袋はあっけないくらいに早くできてしまいます。指なしのミトンタイプならば半日ですが、今回は５本指のグローブタイプがご希望なので、夜のテレビを見ながら３日がかりの仕事になりました（ワタシは編むのは早い方で、若い頃は根をつめればセーターなら４日、カーディーガンなら５日で仕上げたものでしたが、さすがに寄る年波には勝てず、すぐに目がしょぼついてしまうようになっちゃいました。）。　できあがった手袋の端糸を始末して、次男に「出来たよ。はめてごらん。」と手渡しました。感想はというと、「ちょっと、小指が長いんだけど。」「売っているのみたいに裏地をつけられない？」と文句ばかり。裏地の付け方ねえ。やり方がわかるまでちょっと待ってよ。あーあ、メンドクサイ奴です。　３０年近く前のバレンタインデーに、「僕にとっては、タダの糸がこんなカタチになるというだけで奇跡みたいだよ。」と言って喜んでくれた昔のボーイフレンドのことを思い出しちゃいましたね。ハンサムではなかったけれど、女心をくすぐるセリフを心得ているヒトでした（そういえば、夫にはセーターを何枚か編んでやったけど手袋は欲しがらないので編んだことはないのでした。）。次男だって、カノジョが作ってくれたモンならばホイホイと舞い上がって喜ぶんだろうなあ。今のところ、そんなハナシとは全く無縁のようですけどね。

  2005.12.23

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• 恐怖の教育費（子どもを育てにくい日本の社会）

  　長男が第一志望校を私立大にしたいと言い出しました。国立大の方を滑り止めにしたいというのです。まじまじと大学の入試案内の学費のページを見直しました。国立大の授業料も高くなったもんですよねえ。ワタシや夫の時代の４，５倍はしていますね。私立大は更にその２倍ですから、５×２＝１０！！！！！　えらいことです。それに、よーく見ると正規の授業料の他に任意の寄付金というモンまでかかるようです。国立大みたいに、在学中に親になにかあったら学費が免除されるなんていうアリガタイ制度もナイんだろうなあ（実は夫は、この制度の恩恵を受けたのでした。）。それに授業料だけじゃなく、書籍代などもかかるだろうし生活費の仕送りも都会だと住居代が高くてタイヘンそう。いや、田舎の国立だとクルマが無いと通学ができなかったりするから、どっちもどっちかな？いずれにしても今時は、大学生の間に運転免許も取らせないとハナシにならないんでしたっけか。　我が家よりもはるかに年収が少ないお家でも、子どもさんを遠方の大学に行かせているのですから、キチンとやりくりすればなんとかなるのでしょうが、これまでの教育費の積み立てでは全く不十分だったみたいです。実際、我が家の家計はザルとドンブリでバシャバシャと水をすくっているようなモンですから。　思わず、長男には「卒業してから差額は返してもらうからね。」（まだ、入学試験も受けてないのに。）次男と長女には、「国立の大学にしか、もう行けなくなったから、しっかり勉強するんだよ。」と、のたまってしまいました。　先進国で高校が義務教育でないのは日本くらいらしいし、教育費の高さも酷すぎるんじゃなかろうか。こういう制度だから、少子化に歯止めがかからないんですよ。ヤレヤレ。

  2005.12.10

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• みどりのゆびを持つおばさん

  　昨日に引き続き、本日は従姉の家に遠征してインフルエンザの予防注射をしてきました。帰りがけに、庭で収穫したというみかんを沢山もらっちゃいました。このみかんは従姉の母（ワタシには義理の伯母にあたる）が、みかんを食べた後にのこるタネを発芽させて立派な果樹に育て上げたというもので、３，４年前から数十個の収穫があるようになったという、信じがたいシロモノなのです。雪国の街中で、それほど日当たりも良くないというのに大したモンです。　伯母の実家は、大きな農家で『米作り日本一』になったこともあるほどで、おそらく伯母は『みどりのゆび』のDNAの持ち主なのでしょう。ワタシもマネして、いろんな果物のタネをジフィーセブンに植え付けてみたこともありましたが、カビが生えたことはあっても芽が出たことなんてありませんものね。

  2005.11.07

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• やはり注射は痛いです！

  　夕食後、いつも見ているテレビ番組が終わったところで、インフルエンザの予防注射をすることにしました。昨日、パートに行っているクリニックから人数分のワクチンをわけてもらってきたのでした。熱が出たといってワタシの私生活をひっかきまわす家族親族には、寒くなる前にインフルエンザの予防注射をしておくことにして８年になろうとしています（もちろん、ワクチン代はタダではありません。ン万円の出費です。でも、休日のドライブに出かけて高速道路に入った途端に携帯電話が鳴り「熱が３９ ℃でとるがやけど、どうしたらいいがけ？」とのたまわれるリスクは大幅に軽減されました。８年間に２回だけ。内１回は頑強に注射を拒否した尖端恐怖症の妹からでしたからカウント外かも。自由とはexpensiveなものです。）。　注射を始めたばかりの頃には、泣き叫んで逃げ回っていた長男もまもなく１８歳になる今日では、淡々としたもので、「あいよ。」と腕をまくってチクンしました。次男の方はまだ、いくらか往生際が悪く腰がひけていましたが、ワタシはむんずと腕を掴んでブッチンしてやりました。「痛てえなあ。」とぼやきながら局所を揉んでいました。次は夫にチクン。痛そうな手応えでしたが無言。表情も変えず、でした。　で、ワタシ自身の番です。夫にしてもらうわけなんですが、去年はソファに寝っ転がったまま注射器を構えた夫の態度に非常な恐怖心を駆り立てられましたから、「ちゃんと座ってから打ってよ。」と気合いをこめてお願いしました。やれやれと面倒くさそうに座り直した夫は、ワタシの左腕をとると想定部位よりも内側のヤワラカーイ部分を狙い、「この辺が一番痛覚が少なくて痛くないんだよな。」などど言いながら針をチョンとつきたてました。　嘘！その辺よりも背側の方が痛覚が少ないはずじゃないのよ！生理学の実習のことをちゃんと憶えてないでしょ！ワタシなんか、２晩徹夜して書いたあの実習レポートで３Ａをもらって筆記試験も免除されたんだからね。（と、稀少な栄光的経験を心の中で思い出したりもしましたが。）などど抗議する間なんてありませんでした。ツクーンとした痛みに思わず「イッターイ!!」と悲鳴をあげてしまいました。途端に、「ぎゃあぎゃあとウルサイよ！ヒトにさんざん注射しておきながら、その騒がしい態度はなんだよ！恥ずかしくないがけ？」と次男におもいきり罵られてしまいました。ハイ。仰せのとおりでゴザイマス。　ところで長女ですが、いつの間にかさりげなく姿を消してベッドにもぐりこんでしまっていました。逃げたな。来週、母が旅行から戻ったときにすることにしとこうか（ワクチンは一瓶がオトナ1.3人分くらいですので、数人ずつまとめて注射しないとロスがでてしまうのです。）。

  2005.11.06

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• 車上荒らし

  　我が家の駐車場で車上荒らしが発生しました。富山市内では、このところ頻発しているらしくて、数ヶ月前に「カギをかけていると、ガラスをたたき割られるんだって」と母がウワサを聞き込んできてからは、ワタシはロックもせず金目のモノも置かずにと心がけていたのです。なのに、当の母はロックしていて、ガラスを割られ、ダッシュボードに現金（数千円ですが）、助手席に貴重品入りのバッグを置きっぱなしにしていたというのですから、呆れてしまいました（このヒトはいつも自分だけは『ダイジョウブ、ウマクイク』と思いこんでいるのです。海外旅行に行くときだって、飛行機の乗り換え時間を30分くらいにして旅程を組むのですから。）。　ワタシのクルマは、後部座席に次男と長女の食い散らかしが散乱していたのも幸いしたのか（？）被害らしい被害はなかったのですが、母のクルマと裏の賃貸駐車場の数台が被害に遭ってしまいました。クルマの中のモノが仕分けして整頓されており、ゴミはゴミ捨て場に捨ててきてあったとのことです。ヤレヤレ。　警察が来るまでの時間、昨日作ったばかりのウッドデッキに母、ワタシ、長男の３人で腰掛けて待ちました。秋晴れのお天気はマコトにケッコウでした。ふと見たら、菊の花の蕾がほころびかけていました。このときは、例年よりちょっと早いなあと思ったのでしたが、夜になって理由が判明。なんとまあ、外灯が壊れて暗くなっていたのです。これじゃあ、『ドロボウさんいらっしゃい』と看板をあげているようなモノかも。なんか、力が抜けてしまいましたね。まったくお間抜けなことです。

  2005.10.27

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• お父さん、出番ですよ。

  　来る体育の日の３連休の後、小４の長女は学校から２泊３日の登山に出かけることになっています。学校行事なので、１０月７日の金曜日にはちゃんと準備ができているか持ち物検査があります。例年のように夏休みに夫が子連れ登山をしていてくれたら、そのときの荷物をベースにして追加すればいいのでラクなはずなのですが、長女は今年は山登りの気分じゃないなどとぬかして夫の誘いを拒否していたため、これまで使っていた靴や衣類が小さくなっているかもしれません。もし、新たに購入すべきモノがあっても平日は買い物には行きにくい。それに、登山の準備の手伝いというのは、長男以来ずっと夫の担当です（だって、ワタシにはわからないことが多すぎるのですもん。）。つまり、夫が帰宅している今日中に準備をさせてしまわなくてはなりません。　そういうわけで、まだ日にちがあるとたかをくくってマンガを読みふけっていた長女を急かしての荷造りが始まりました。「ひとりでできるもん！」と長女は口答えばかりして、不機嫌です。でも、やはり子ども。クラス全員が用意しなくてはならない焚きつけ用の古新聞や星座早見盤などを、「面倒くさいし重たいから持っていかない。」などと不届きなことを言ったり（持ち物検査の後で慌てるハメになるのは明かなのに）、秋の山の冷え込みを想定せずにお気に入りの衣類を出してきたり、名前が書いてあるかの確認を怠ったりと、浅はかなことをしています。結局、夫がしてくれる登山家ならではのアドバイスに従うよう、ワタシが説得して手伝うというかっこうで、荷造りができあがりました。疲れたあ。夫は雨に遭ったときに雨具がすぐに出せるように、リュックの一番上のポケットに上着を上に入れるようにとか、衣類が濡れないようにビニール袋にくるむこととか、必要なモノがすぐに取り出せるように仕分けしてスタッフバッグに入れることとか、万が一悪天候の中で迷子になったときに身体を冷やさないためのサバイバルテクニックなどまで教え込もうとしていましたが、いちいち口答えしていた長女の頭には、どれくらいのことがおさまったことやら。　兄弟姉妹を比較するのはイケナイとはよく言われますが、長男はこういうときには実に素直でしたから、本当に疲れました。長女の口答えにむかつきながら、「お兄ちゃんは、お父さんの言うとおりに荷造りしていって、持ち物検査のときに先生に感心されたんだったよねえ。」と傍らの長男に声をかけると。マンガを読んでいた長男は「うん、そうだよ。」とアッタリマエだろうといわんばかり返事をしてくれました。　ほおおおら、見ろ！お兄ちゃんもこう言ってるじゃないの！お父さんはヒマラヤに遠征して７８００メートルまで登ったことだってあるんだから、口答えするんじゃないの！と長女を小突いてやろうと思ったのに、荷造りが終わった途端にカノジョはさっさとネコのところに遊びに行ってしまっていたのでした。

  2005.10.02

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• お彼岸だから？

  　明け方、父の夢を見ました。ワタシと夫と子どもたちといっしょにネコたち（コテツ、クロ。チェリーだったと思う）を、かまって団欒している夢でした。他に祖母（母の義母）の姿もあったようでした。父も祖母も長女やネコたちが生まれるずっと前に亡くなっているのに、夢の中では全く異和感がなく、その上二人とも血色も良く健康そのものといった様子でした。さすがは夢です。さんざん子どもたちやネコたちと戯れた後、「じゃあ、ワシらはこんで行くからな。元気でおれよ。」と父が笑顔で言ったところで目が醒めました。　ワタシはあまり夢を見ない（厳密には憶えていない）タチなのですが、見るときには曰くありげな内容のことが多いのです。はて？昨夜読了したHalf-Blood Princeの影響かしらん？（４分の３くらいは予想どおりの展開でしたが、その予想の一部は当たって欲しくはなかったのでした。悲しいことに重要な登場人物がまた逝ってしまいました。・・・これだけでネタバレになっていたら、ごめんなさい。）。　ともかく、不吉な感じのする夢ではありませんでした。むしろ、しみじみとHappyな気分に浸ることができました。晩年は体調の悪いことが多かった父も、あの世ではきっと苦しいことなどないのだろうななどと考えていたら、丁度今はお彼岸なのに気がつきました。やっぱ、出来すぎの夢じゃないですか。　ちょっとだけ気になるのは、何年もお墓参りをしていないこと。実をいうと、お墓の場所は最初は霊園の一番奥の生け垣のところだったのです。とてもわかりやすい場所だったのでしたが、７，８年前に霊園が拡張されたらど真ん中になってしまい、目印がなくなってしまったのです。以来、ワタシは一人でお墓に辿り着けなくなってしまったのです。母か妹に連れていってもらったときには今度こそわかったような気になったのですが、次に行くとやはりわからなかったのでした（母はともかく、妹には絶対にワタシよりも先に死んで欲しくはありません。）。　もしかしたら父と祖母は、ワタシがあんまり来ないので、待ちくたびれて逢いにきてくれたのでしょうか？

  2005.09.24

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• ゴムの木を増やしたぞ

  　週末、単身赴任先から戻ってきた夫と二人で深夜のティータイムを楽しんでいたときのこと。「あっちのアパートに置いてあったゴムの木がどんどん大きくなって天井まで届いたから、二つに切って発根させて植えてみたら、うまくいったよ。鉢が二つになったぞ。」と何気なさげに、夫が言いました。でも、ポーカーフェイスを装っているものの内心はかなり得意なのに違いありません。我が家では、室内に置く観葉植物は必ず枯れるというジンクス（日当たり、風通し、水やりなどに多分問題があるのでしょうが。）があったのです。単身赴任先のアパートに置く鉢植えも、ワタシとしてはサボテンかエアープランツにすればいいんじゃないかと思っていたくらいなのです。なかなかやるじゃん。　「いやあ、ゴムの木はいいよ。水は週一回くらいでいいしなあ。」という夫に、「いっそネコも一匹連れていってくれない？淋しさが紛れるよ。」と持ちかけてみましたが、「動物はクサイからダメ。」とつれない返事。そう、犬もネコも抱いたり、キスしたりしてかまうのは大好きなくせに、そういうクサイお世話はしないというイイトコ取りのヤツなんですよね。　ん？　もしかしたらワタシは、観葉植物に関する夫の優位性を示されてちょっとクヤシイのかな？寝室に置いてあったポトスの鉢はクロちゃんにほじくられて、現在危篤状態ですしね。

  2005.09.17

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• ミョウガめざして草むしり

  　裏庭の奥の奥にミョウガが植えてあります。この暑さですから、そろそろ花が出てきていそうな気がしましたので、様子を見に行くことにしました。　しかし、ワタシの行く手はツユクサ、メヒシバ、ゴシツ、ヨモギ、ドクダミなどのジャングルに阻まれています。のみならず、黒と黄色の虎縞模様の小さいとは言い難い蜘蛛がそこら中に巣をかけています。もちろんヤブ蚊もぶんぶんしていそうです。桜の葉にはケムンパス軍団がまだいるかもしれないし。夫がミョウガ大好き男じゃなかったら、とても頑張れたモンじゃないかも。でも、自分の家のミョウガというのはタダ（厳密には植え付けのときに、根茎と腐葉土に何千円が投資されましたが。）で、しかもスーパーで買うよりもはるかにいい香りなんです。　意を決して、体中に虫除けスプレーをかけまくり、ゴム長を履き、軍手をはめた手にキンチョールのスプレー、草刈り鎌、草を詰め込むゴミ袋、ミョウガを入れる小さいポリ袋などを持って突撃です。１０数メートルの道中、鎌をふるってできるだけ根っこの方から草をむしっては丸めてゴミ袋に詰め込み、虎縞蜘蛛に接触しないように用心しながら蜘蛛の巣を払い、ようやくミョウガのところに辿り着きました。雨が少ないせいでしょうか、例年に比べるとミョウガには勢いがありません。残念！それでも、目を皿のようにして根元を探し１０個ばかりのミョウガの花とつぼみをゲットしました。豚肉と干しキュウリの炒め物に細く切って入れたらシャキシャキして美味でした（子供たちが群馬に行ったので、今夜はワタシ一人。好きなモンが食べられて幸せです。明日は夫にミョウガ料理をいろいろたべさせてやろうっと。彼の大好物はぬか漬けのなすやキュウリにおろし生姜とミョウガのみじん切りをまぶしたものです。料理というには簡単すぎますね。ししとうを甘い味噌味に炒めてミョウガを乗っけるのもイケますよ。）。　それにしても、ミョウガって見事に泥まみれですよね。子供の頃、父の実家が八百屋でしたので、夏休みに店で売るミョウガを従姉といっしょにほじくる仕事（従姉の母の実家は大きな農家で、その屋敷のまわりには、ミョウガがたくさん茂っていて、産地直送商品として人気だったのでした。）をさせられたことがありましたが、爪の間に泥が入って真っ黒になるのに閉口したのを覚えています。当時は、こんな泥まみれで変なにおいの苦いモンが、なんで飛ぶように売れるのだろうかと不思議でした（伯父はバイト代として岩倉具視さんをくれたのですが、翌年からは何だかんだと言い逃れをして、この仕事はパスしました。）。　ちょっと面白くないのは、ミョウガ大好き男の夫は、草藪の根元の泥の中にミョウガが生えているということを、何度教えても憶えないことです（「ミョウガを食べると物忘れがひどくなる」なんて？ことも言われますが、これは科学的に否定されているはずの迷信みたいなモンです。）。採りたてのミョウガの泥を洗いながら、「一度でいいから、自分で採りに行かせたいモンだわ。」とひとりごちたのでした。

  2005.08.05

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• 母校の運動会，２９年ぶり

  　４月下旬のこと．「俺，運動会の応援団長になったから．」と突然長男に宣告されました．それからというもの，毎日毎日夜遅くまで彼は帰ってこなくなりました．中間テストも模擬試験もそっちのけです（得意の世界史だけは，学年トップの座を守れたようですが．英語や数学はほとんどビリだったみたいです．）．頭の中は，応援合戦のマスゲームの演出やら，ダンスの振り付けやらが渦を巻いているよう．　弁当も食べるヒマが無かったとかぬかして，そのまま持ち帰ってくるので，合間に食べやすいようにおにぎりにしたり，パンにしたり．それに晩ご飯をハンバーガーやファミレスで済ませるので，経済的なモンダイも偉いことです．「その分，入試進学費用が減るからね．」「ヨソの子も親にお金をせびっているとは思えないけどね．」と言いつつも，そもそも子どもに甘いワタシはかなり巻き上げられてしまいました．　でも，考えてみれば２８０もの人を率いてナニかするチャンスなんて，そうそうあるものではありません．生徒数の多い学校に行けたからこその貴重な経験をしているわけです．　いよいよ本日が本番です．幸い今日は午後からフリーです．１歳から保育園に行かせて以来１７年間，運動会も演芸会も毎年のようにあったのでしたが長男のために時間をとってやれたことは無かったのでした．思えば，保育園のクリスマスページェントでは，なかなか博士論文が通らなくてヒステリックになっていたワタシを心配したのか，「ボクがハカセになってあげるからね．」と東方の３博士その１の配役を見事に演じたというのに，ワタシは外来の診療があって行けなかったのでした．その後の小中学校時代も幾度も学年代表，学校代表といった役回りを果たしていたというのに行けたことがなし．たまーに時間の都合がついても，自分よりも弟や妹の方に行ってやって欲しいなどと健気にもお兄ちゃんぶるヤツなのでした．そういうわけで，彼の晴れ舞台を見るのは，これが最初で最後なのです．　午前の診療を終わらせて急いで帰宅し，頼んであったタクシーで高校の運動場に駆けつけました．真っ正面の人だかりに紛れ込むと，丁度赤鳳団のマスゲームが始まりました．「毎日めちゃ暑い」とか「税金が高すぎる」とかいう時評を織り込んだ台詞がバカウケしていましたが，ひょっとして毎年繰り返しているワタシたち夫婦のケンカから取材したのだろうかと苦笑い（夫婦喧嘩の原因１位と２位は，税金の分を夫が浪費してしまったことと，家の中が暑くて寒いせいで光熱費がかさむことなのですよ．）昔と違って，長い長い襷や鉢巻はナシ．下駄もナシ．チアーリーディングもナシ．ワタシがここの生徒だった２９年前とは随分変わったもんですが，子どもたちの入れ込みようは同じです．練習のしすぎでもともとハスキーな長男の声はいっそう嗄れてしまい，響き具合はイマイチでしたが，長身と端正な顔立ち（親が見てもというか，親が見るからというか．とにかく彼はジャニーズ系美少年なのです．）は，なかなかで，「ウチの子なのよ．」と心密かに自慢したくなったのでした．　応援合戦が終わったところで，残りの競技も見物していくことにしました．丁度会場のどこかにいた妹（ここんちの姪も同じ団の２年生）から「かっこよかったねえ！」と電話がありましたが，妹はまだ仕事があるので帰るとのこと．次いで，午前中から来ていて来賓席の真ん中に陣取っていた母からも電話です．「アンタ，ちゃんと見れた？本当に格好良かったねえ．写真もいっぱい撮ったからねえ．こっちに来れば？」と言われましたが（オイオイ，来賓席は『一般の方はご遠慮下さい』って看板が立ててあるじゃないですか．版画教室の講師をしている小学校の運動会でいつも来賓席におさまっているのは知っていたけれど，どういう傳で高校の来賓までになっちゃったんだろう？美術の先生が後輩だったのかしらん？はてはて？），一般保護者用のテントに良い席が見つかりました．来賓席はちょっと恥ずかしいですもの．　さて心地よい風に吹かれながらプログラムを見ますと，伝統ある母校とはいえ２９年も経つと競技の方も随分と様変わりしていました．綱引きや騎馬戦のルールは合理化されておりグラウンドが傾いているというハンディがうまく解消されていました．目玉だった１万５千Ｍ走や男子の棒倒しはなくなっていました．あの辺の競技は無茶苦茶でしたもんね（反面，富山の米騒動にちなんだ俵引きという米俵を奪い合う女子の格闘技はちゃんとありました．）．最後の競技はあいかわらずの男女混合リレー．長男が団員席の前に立ち，一所懸命応援しているのが見えました．最終的には長男の赤鳳団はこのリレーで逆転し総合２位で応援は見事優勝したのでした．　ウン，完全燃焼ね．しばらくは燃えかす状態だろうなあ．

  2005.06.15

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• 地獄のヘドロ騒ぎ

  　家族それぞれが忙しく，バラバラにやるべきことに追われて過ごした（長女だけは遊びまくっていたようですが）日曜日でした．それでも，夕食には久しぶりに全員が揃いました．食後，食器を片づける前に夕食の準備をしていたときから詰まってしまっている様子だった配水管の掃除をすることにしました．ここ２ヶ月ほどシンクからの排水スピードが遅かったところに，ついに食器洗い機の排水ホースが入っている開口部から漏水してきたのですから，けっこう深刻です．　年に１，２回はお世話になる，２０ｍはあるパイプ通し用のワイヤを出してきて作業を開始しようとしたとき，ふと思いついて夫に「お父さん，カテーテルやんない？」とあまり期待せずに声をかけてみました．腹部の動脈にほそーいカテーテルを入れて思い通りに操れるテクニックを持つ夫ならば，直径８ｃｍの塩ビ管にぶっといスプリングワイヤをつっこんで内腔を掃除するのもお上手なはずですが，これまで一度もしてくれたことはなかったのです．ところが，見ていたテレビ番組がつまらなかったおかげか，珍しく重い重い腰があがりました．「こんなイイモノ何時買ったんだよ？」などと，９年前の伊勢崎のドイトの閉店セールのときに２人で手当たり次第にあると便利そうなモノを買い漁ったことはすっかり忘れ果てていましたが，いざ仕事にかかると実にお見事！キッチンシンクの排水孔からワイヤを入れて，ワタシがこれまでどうしても突破できなかった配水管の曲がり角にも，スイスイと通してしまい，届く限りの奥の奥まで入れてくれました．大したモンです．ガシャガシャとハンドルを回転させて，パイプの中でワイヤを動かしまくり「よっし，これでバッチリだ．」と２人とも思ったのでした．　ところがどっこい．期待をこめて食器洗い機を作動させた途端にジョワジョワジョワと床が水浸しになっちゃいました．慌てて，食器洗い機の排水ホースが突っ込んであるパイプを見ると，ヘドロ混じりの排水が溢れています．今度はこっちの開口部からワイヤを突っ込むことになりました．まずはワタシがチャレンジしましたが，ナニかがつかえてしまいワイヤは入っていきません．「お父さん，入らない．」と，ソファーに戻って一服していた夫に再度救援を要請しました．「ああ，ここがひどく詰まっていたんだな．」と再び夫がガシャガシャをワイヤを操ると，なんと，排水ホースのパーツの一部が管内にひっかかっていたのでした．ヌルヌルの水垢の塊も一緒に出てきました．うええええええゲロゲロってカンジ．「じゃあ，流してみるか．」と夫がシンクにぬるま湯を溜めてから開栓した途端，ブワワワワワッとヘドロまじりの汚水が食器洗い機の配水管から逆流してきました．その勢いたるや『エクソシスト』という映画のワンシーンのよう．たちまちキッチンの床はヘドロ地獄となりました．　ひえええええ！と，びびりながらも，夫は再びワイヤを突っ込み開通作業を．ワタシはリビングのソファーでテレビを見ていた子どもたちに声をかけ，古着の入ったバスケットを棚から降ろし，ハサミで切って使い捨てゾーキンを大量に用意するよう頼みました．ワタシは祖父のガーゼの浴衣を使うつもりだったのですが，長男が降ろしたバスケットは，ワタシのものばかり（いつかパッチワークキルトを作ろうかと思っていたブラウスやワンピース）が入っていました．「お母さん，これゾーキンししていいが？」と訊かれましたが，この際です．「１０年以上着ていないんだから，いい．」と反射的に答えていました．その後は，長男と次男はせっせとハサミを振るい，長女とワタシはひたすら床を拭きまくり，夫はワイヤを操り続けました．ようやくうまく排水するようになってきたところで駄目押しに，シンクに熱湯を溜めて一気に流してみました．これは効果覿面でしたね．おそらく油脂性のよごれが溶けたのでしょう．３，４回同じ処置を繰り返すと気持ち良ーくゴボゴボゴボゴボとお湯が流れていくようになりました．「明日，パイプスルーを買ってきて流しておけよ．」と夫．メデタシメデタシ．　それにしても，キビキビと配水管掃除をする夫の姿は感動的でしたね．「静かな生活」の大江健三郎さんみたいでした．小説の中で大江さんは奮闘虚しく，ご自分でケリをつけることができなくてひどく落ち込まれ，ついにはご自身の存在意義に悩むほどの危機に陥ってしまわれたようでしたが，見事に作業を完遂した夫は大いに株を上げたのでした．そう，一家の主たるモノは下水くらいはチョチョイのチョイと治してみせなくては男の沽券にかかわるという昭和的な美学が，私たちの世代では意識の底にあるように思います．「お父さんはやるときゃやるぜ」ということを，久しぶりに子どもたちに見せることができたのは良かったなあと思いました．　災い転じて福となす．　

  2005.06.12

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• ホームメイドのワンピース

  　「ねえ、お母さん。ワンピース作って。オ・ネ・ガ・イ。」　と、長女が甘ったれた声でおねだりしてきました。いつも、破けたジーンズによれよれのTシャツをご愛用なのに、どういう風の吹き回しでしょうか？でも、ワタシとしてはカワユイ衣装を着てくれるのは大歓迎です。娘を持ったからには着せ替え人形ごっこを楽しみたいモノですよね。　早速、本屋さんで小学校高学年向きの女の子の服の実物大型紙がついている本を捜してきました。その中で、ワタシが作りたいと思ったワンピースと長女が欲しいと選んだワンピースはばっちり一致しました。なかなか幸先の良いことです。先日、長女が切り刻んだ木綿地（ワタシのワンピースを縫うつもりでしまってあったもの）もそのデザインにぴったりの紺色の無地でしたので、自分のワンピースは諦めて長女に布地を譲ることにしました。　長女に命じて片づけさせた大テーブルに布を広げて注意深く裁断した後、長女に一つ一つのプロセスを説明しながら縫い上げました。興味津々の彼女に、アイロン接着芯やピンタック、バイアステープ、ロックミシンでの端の始末など、ワンピース一枚縫うにもいろいろなテクニックが要ることを見せてやりましたら、随分感動した様子でした。今どきの小中学校（高校も）の家庭科は男女いっしょで、縫い物や編み物のような被服についての実技はなくなったみたいですから、これはイイ機会になりました。　仕上がったワンピースを試着して、長女はご満悦でした。鏡の前でポーズをとりながらルンルンしていたら、長男が「どうしたん？その服？可愛いぜ。お母さんに作ってもらったん？」と巧みにヨイショしてきましたので、長女はますますニコニコでした。　案の定、「あと、青いのと白いのも作ってね。」と追加リクエストです。溜め込んでいた布地も有効利用できるし、着せ替え人形遊びは実に楽しいのですが、他の家事を放棄してずっとミシンを踏んでるわけにもいかないし（ホントはそうしたいけれど）。睡眠不足になっちゃうかなあ。　しかし、歳のせいか針に糸を通すのが下手になりましたね。目がしょぼしょぼしてしまい、結局100円ショップで買ってきた糸通しのお世話になりましたもんね。

  2005.05.24

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• 修学旅行のお小遣い

  　明日から次男は修学旅行です。広島、大阪、奈良、京都の２泊３日の旅で、旅行費用は毎月の積み立てから７万５千円と現金で１万５千円を持たせるとのことで合計９万円。３年前の長男のときは、近畿地方だけの２泊３日で１２万円強という、おったまげた修学旅行でしたが、今回はまあまともなカンジです。でも、ホテルのツインルームに泊まるんですから、一クラス全員が旅館の一部屋に雑魚寝するのが普通だった私達の世代の修学旅行とはえらい違いです。　さて、富山の県立高校は修学旅行なんてありませんから、次男にとっては最初で最後の修学旅行になると思われます。昨日はおばあちゃん（ワタシの母）が、茶封筒を渡していました。ワタシと夫は割り勘で５千円ずつの計１万円を小遣いとしてやることにし、旅費を併せて２万５千円を次男に渡しました。次男はまるで、豆鉄砲を喰らった鳩みたいに目をまんまるくして「いいが？お小遣いなんてもらえるが？いやあああ、ありがとう。」と日頃のむっつりとは全く違う手放しの喜びようで、頼みもしないのにワタシの肩を揉んでくれるやら、腰をさすってくれるやら。こういうところは実にカワユイ。　ところで、ワタシの修学旅行の思い出。市立中学ではなかったので、雑魚寝とはいえ豪華版でしたよ。３０数年前なのに、中１は１泊２日で中京方面、中２は２泊３日で奈良-神戸、中３は５泊７日（夜行列車で１泊）で北九州周遊と毎年ありましたもの。さぞかし親の財布にはひびいていたことでしょう。おまけに、中３のとき出発前日に父にお小遣いを無心したところ、聖徳太子を５枚ポンと渡されてぶっとんだことがありました。たまたま何かの臨時収入があったところだったのでしょうか。「旅先でお金がないとつまらんからな。」と父は言っていましたが、生まれて初めて１万円札を手にしたというのに一度に５枚でしょ。膝までガクガクしたのを憶えていますよ。もちろんのこと、１４歳の女の子がそんな大金を遣いきれるわけもなく、長崎でカステラをお土産に買っただけでした。帰ってきてから当時流行っていたサスペンダー付きのフレアスカートを買い、のこりの３万ウン千円は箪笥貯金になったのでした。　　多分、次男もみんなへのお土産はあまり高くない柴漬け（ワタシのリクエストですが）にして、遣いきれない分で帰ってきてからゲームソフトとかまんがとかを買うんだろうなあ。おばあちゃんにもらった茶封筒は、隠してしまって持って行かないみたいですしね。

  2005.05.08

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• 地図が読めない男

  　少し前に、男は話を聞かない。女は地図が読めない。というタイトルのベストセラーがありました。ワタシと夫は、それぞれ別にその本を買って読んでいました。しかし、私たちの場合は妻のワタシはヒトの話をちゃんと聞いていなくてトラブルことが多く、夫は地図が読めないのです。少なくとも道路地図は（山から毎回無事に戻ってきますから、山の地図は読めているのだろうと思うのですが。）。　さて、３，４，５日の３連休。珍しくも、二人で打ち合わせて休めるように合わせました。といっても、まるまる休めるワタシと違い、新人研修医制度が変わった影響で夫の職場は恐慌的人手不足です。なんせ、以前は８人でやっていた仕事を４人でやらざるをえないのですから。手術の待機にも当たらず本当に休めるのは４日の夕方から５日の約1.3日だけです。　夫は長女を連れてお出かけしたくてたまらなかったらしく、夫婦でガイドブックを見ながらあれこれ検討しました。でも、なかなかプランがまとまらず、ワタシが以前からバラクライングリッシュガーデンに行ってみたいと思っているのだというと、「じゃあ、４日の夜に出てどっかのＰＡで寝て（つまりキャンパーで行くということ。）、そこに朝一番に入ってゆっくり見たら、そのまんま家に戻ることにしよう。」ということになりました。昨夜遅く、バイクで来ていた夫はキャンパーをとりに一旦アパートに戻りました。ワタシはテレビを見ながら待っていましたが、夫が遅いのでソファで寝てしまいました。午前４時頃、けたたましく電話が鳴りました。「キャンパーが動かなくなったから、引っ張りに来てくれ。」という夫の声でした。　ところが、一体どこで立ち往生しているのかがわからないのです。富山市内に存在しない中学校の名前をあげ、ワタシが普段は通らない裏道にあるらしい和菓子屋の角を曲がって５００メートルというのですが、思い当たる和菓子屋の名前や店構えをあげて確かめても「名前はわからない。店先の様子なんてみたことない。」という返事。近くにあるランドマークだとか、町名とか、通りの名前（旧市街の主な通りには、それぞれ名前がついているのです。）もわからないの一点張りです。キャンパーにはカーナビをつけてあるのだから画面を見ればいいのにと思いつつ、やはり夫は地図が読めない男なのだわとひとりごちました。携帯電話で連絡をとりながら、悩みつつも家に一番近い和菓子屋の角を右折し、約２キロメートル進み、全然違う道にいるのではなかろうかと心配になった頃にようやく、我が家のキャンパー、1990年購入のＶＷバナゴンが見えました（ちなみに１０メートルほどはなれたところに交番がありました。）。　夫がワイヤでワタシのステップワゴンとキャンパーをつないで、ヨッコイショと家まで牽引して来ました。どうして急にエンストしちゃったのかは、機械いじり（＝クルマの整備）が趣味の夫にも全然わからないそう。でも、買ってから１５年も経つのですものねえ。長野の山中で壊れなかったのは不幸中の幸いでした。　残念ながら、お出かけは中止になりました。７日８日は二人ともシゴトだし、大型ＧＷはあまりにもあっけなく終わりそうです。家の掃除でもしてなさいという神様のお告げかしらん？

  2005.05.04

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• やっぱり危ない通学路

  　新学期が始まってからも、長女の登校につきあっています。学校側および行政側と町内会との調整は心配したより上手くいって、件の工事が終わるまでは、ボランティアとして派遣される交通安全指導のおじさんの配置も変更され、通学路もやや遠回りながら危険箇所の少ないコースを歩かせることになりました。　それでも、どうしても通らなければならない難所が一箇所残りました。川沿いの抜け道から県道に出るところです。もちろん信号はなく、出てくるクルマは皆かなり強引です。新しくきて下さったボランティアの指導員さんはそこに立ってくれるのですが、本当にありがたい。ワタシはそこを通り過ぎて、次のT字路で子供たちが左に曲がるところまで見送りました。長女に手を振って、来た道を戻って行きましたら、５組の子供たちが皆行ってしまったので、指導員さんも持ち場を離れお帰りになるところでした。　ところが、抜け道のところに来てびっくり！数メートル先で、２０代半ばの若い女性が乗用車に轢かれにかかっていました。県道に出ようとした運転手は右方向を向いたまま、そろそろと左折してきており、その女性には気づいていないのでした。脚がバンパーに触れていた彼女は、必死でクルマの進行方向に合わせて小走りに逃げながらボンネットを叩きまくっていました。ようやく運転手は危険に気づいてブレーキを踏んでくれ、彼女は難をのがれることができました。　もしも、これが低学年の子供や高齢者だったら、こんな風に危険回避することはできっこないでしょう。いやほんの数分のズレで、ワタシ自身が轢かれていたかもしれません。本当にコワイ通学路です。

  2005.04.13

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• 危険な通学路（子どもを育てにくい日本の社会）

  　小学校の卒業式が終わり、６年生がいなくなってしまいました。ほとんど強制的に集団登校をさせられている長女たちが心配です。とくに長女の班には極めつけにやんちゃな男の子がいるのですが、６年生がいなくなったら、ほかの４，５年生にはとても面倒がみれないだろうというのが、このところの町内会の集まりなどで母親たちの第一の心配事でした。　ところが、公共工事で一番安全だろうと遠回りさせられていたコースが通れなくなってしまいました。立て看板に迂回路が示されていますが、小学生には読めそうにない漢字ばかりです。しかも、グルグルと遠回りさせられたあげく、極力避けるはずだった危険な交差点を３つも通ることになってしまうのです。それも６年生がいなくなった卒業式の当日からですよ！そのことに母親たちが気づいたのは、前日でした。学校に問い合わせたら、先生方も寝耳に水だったようです。登校時はそれでも、縦割りグループだし、見送りに出る母親がそれぞれ危険ポイントまで足をのばしたりしますが、下校は学年ごとなのですよ。とりあえずは終業式までのほんの数日のコトといいながらも実に心配です。　そもそも、比較的安全なはずの指定コース上の交差点でさえ、10年ほど前に長男がひき逃げ事故に遭ったことがあるのです。ほんの掠り傷でしたが、1ヶ月間はひき逃げ捜査のためにお巡りさん、そのあとは交通安全指導員というボランティアのおっちゃんがそこに立って下さるようになりました。しかし、時が過ぎゆく内に小学生の方は早起きの子が上級生になって登校時間が早まっていき、おっちゃんの方は老け込んでこられたせいか出てくるのが遅れがちという有様で、この頃は遅く始まる中学生のための安全指導になりはてています。そこを通って中学校に行く子なんて5人しかいない（しかも５人ともとてもしっかりした子です。）はずなのに。ほとんど意味ねえじゃん。　かなりの危機感を持って、町内会の交通安全担当役員さんたちが安全指導員が立つ場所を実際に一番危険である迂回路の交差点の方に一時的に変更してもらえないかとか、交通安全指導員を増員してもらえないかとか、工事期間中は通学路の指定を変更してもらえないかと、いろいろ提案しながら各方面に交渉しているというのですが、状況報告によれば「なにぶんにも急なことで、予算のこともありますから。」などという返事だというのです。これはおかしい。モンダイの公共工事は十数年越しに河川の景観を改善しようと実施されているものです。それにその場所は、小学校の通学路としては130年の歴史がある地点です。県道の工事だから、市立の小学校には断りなしなんて納得できません。小学校の方も臨機応変に動いて、指定していた遠回りコースの次に安全なコース（たぶん最短コースでもある）を通らせることにしてくれてもいいじゃありませんか。担当の先生からは「じっくりと、よく検討させていただきます。」なんて悠長なことを言われたそうです。現場の判断で、勝手にコースを変えちゃってもいいのじゃないかとも思いますが、親と先生と安全指導員がそれぞれ違うコースを通るように指示したりしたら、地図の読み方もまだ習っていない低学年の子どもたちの頭の中はこんがらがってしまうでしょう。　結局、子どもたちは毎朝危険な交差点をぐるぐるめぐりしながら登校しています。母親たちの何人かは400ｍばかり見送りの足を伸ばしています。工事は半年はかかるそうです。ながっ！　『自分の子どもは、自分で守れ』とか『地域の子どもは、地域で守れ』とか言われればそれまでのことではあります。でも、せめて１ヶ月前に分かっていたら２月末の町内会児童クラブの総会で、臨時の旗振り当番を組むことができたはずなのに、ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ。　そんなことが気にかかっていたら、今夕のローカルニュースで、何年か前の死亡事故への対応として、通学路の安全向上のために予算がつき、指導員を増員することになるという報道がありました。お役所仕事というコトバのごとく、行政の世界では誰かが生け贄（しかもしばしば複数！）にならなければモノゴトは動きにくいし、時の流れは民間の３６５倍以上もゆっくりしているようです。私たちには気が遠くなる半年という工事期間ですが、お役人にはほんの一瞬なのでしょうか？それに、ホントウに必要なところに予算やら増員やらがもたらされるのかしらん？とはなはだ心配です（いわゆる住民不在の行政というヤツですよ。）。　少子化が問題になっているはずなのですが、政治家さんたちもお役人たちも実のところは子どもたちのことなんて、さして大切には考えていないんじゃないでしょうか？

  2005.03.22

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• 国税庁ＨＰは混み合っているのでしょうか？

  　夜9時，夫がMacのソフトが入った箱を抱えて単身赴任先から戻ってきました．折しもワタシは国税庁のHPから確定申告書作成コーナーに入ってはみたものの，生年月日から先に進むことができすイライラ状態でした．デスクトップのアイコンを減らし，壁紙を消して，推奨乾姜にあることも確認しても源泉徴収票の内容が入力できません．「ほら，みんな締め切りギリギリで殺到してるんだわ．アナタがなかなか源泉徴収票を出してくれないから，こんなにタイヘンなんだからね．」とふくれっ面して，とりあえずは晩ご飯を食べて，MO3枚に失かしたくないデータをバックアップしました．　というと簡単そうですが，実は２人ともMOを使うのは数年ぶり．点くべきランプがつかなくて，ドライブを起動させるやりかたも忘れちゃってて大わらわでした．CDファイルをひっくり返して夫がなんやかんやしている内にようやくMOは使える状態になりましたが，ワタシにはなんでそうなったのか皆目わかりません．もしも，夫はポックリ死んだりしたら，ワタシのデジタルライフはお終いになるであろうことを，今更ながら再認識してしまいました．グスン！　面倒だったテプラのテープラベルをMOディスクに貼り付けてから，パソコンを夫に明け渡しました．それから３時間，ようやくOSをアップしたところで，「あれ，辞書のCD持ってきていないワ．しまった．」と，ガクッとくるコトバ．でも，今夜は症例報告よりも，税金です．本当に締め切りギリギリですもん．　結婚当初，あの難解な申告書の書き方の冊子をひっくり返して所得計算やら税額計算やらをするのは，本当に面倒でした．「オレはやらんぞ．先輩の某先生もずっとやってないって言ってたぞ（ちなみに，その某先生は何年分もの追徴が来てエライ目にあわれたと聞いています．）．」などとのたまう夫に呆れながら20年．ずっとワタシは２人分の申告書を書いてきたのでした（父の病院の後を押しつけられた数年間は，税理士さんに書いてもらっていましたが．）．とは言っても，毎年のように，計算式が変わったり，定率減税がどうやらこうやらと本当に面倒くさい．ワタシはADDなのですから，こういう作業はナニよりも苦手です．その証拠に大抵４月頃に税務署から電話があり，計算違いで余分な税金を払いそうになっているとか．源泉徴収票の枚数が合わないとかなどと言われ続けています．昨年までの国税庁の申告書作成サイトは，Macユーザーには決して親切ではなかったので，税理士さんのサイトで計算をさせてもらって手書きしてきたのですが，今年は夫のところに申告書が送付されてこなかった（追加納税があった場合は送られて来ますが，還付があった場合は送られて来ないのです．）ことに気が付いたのが木曜日のこと．申告書をもらいに行く時間がないので，国税庁HPから書式をダウンロードしようとしたら，申告書作成コーナーがMacでも動くようになったことに気が付きました．しかも，2月7日までに手続きをしていたら電子メールで申告できるはずだったなんて．ヤッター，ヽ(^o^)丿なんて，ぬか喜びしちゃったのでした．　で，夕方からなんとか申告書を全部パソコンで作ろうと，はまってしまったのでした．楽天市場でお買い物するときにも，人気ショップだといざ注文という段階で入力できなくなることが，ときどきありますよね．　深夜1時半，夫がパソコンの前に座っているチャンスを逃さず，国税庁HPにアクセスさせました．確定申告書作成コーナーに入り，源泉徴収票その他の書類を読み上げながら入力させたら，ラッキーにも作動しました．比較的スイスイと進むことができめでたく還付申告書が完成しました．初めて書類を作成した夫は「なんだ，簡単じゃんか．」などとぬかします．ナニ言ってだか．控除の意味もわからなくて，社会保険料も生命・損害保険料も扶養家族も入力しないで，ウン10万円の追加納税があることにしかけたくせに．こんなに簡単に作れるようになったのはこれが初めてなんだからね．　その後ひとしきり，書類上は割りと小金持ちなのに実際はボンビーなのはお互いの無駄遣いのせいだという，この時期の慣例になっている犬も喰わない罵り合いをしたあと，来年の長男次男の進学にむけて貯蓄に励むことを誓わされたのでした．　「じゃ，オレ寝るわ．自分のは一人でやれよ．」と夫は寝室へ．ワタシはパソコンの前に坐り，確定申告書Ｂの画面に入り数字を打ち込もうとしたのですよ．まああああったくムカツクことに，またしても入力できないのです．ついさっきまでバッチリできてたはずなのに何でやねん？またしても，国税庁ＨＰは混み合っているのでしょうか？深夜3時半だというのに？それとも，ワタシのマウス操作にモンダイがあるのでしょうか？手書きするのは意地でもイヤなので，この日記を書き終わったら再チャレンジします．でももうすぐ朝の5時じゃない．

  2005.03.12

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• じゃあ，バックアップしておけよ．

  　単赴任中の夫に，辞書のバージョンアップの件を相談しました．やはりOSもアップしなくてはならないけれど，今のパソコンでもメチャクチャ遅くなることはないだろうと夫の見解．「（確定申告と町内会の新年度の書類が終わったら，）入れ替えてやるよ．」と優しいコトバ（わたしはそういうことについては解らないのです．）に続いて，「手が滑って，データを全部消しちゃうこともありうるから，今ハードディスクに入っているファイルは全部MOにバックアップしておけよ．」というコトバ．　本来，パソコンユーザーというものはまめまめしくデータファイルをバックアップをするのは常識だとは知っていますよ．10数年前98ユーザーだった頃，博士論文に取り組んでいた頃は，せっせと懐かしの5.5インチのフロッピーに記録していましたよ（今では5.5インチFPなんて読み込むことすらできませんけれど．98ノートを買ったときには3.5インチに移し替えるのがけっこう面倒でしたよねえ．）．そもそもハードディスクの容量が足りなかったのですから．そうせざるをえなかった．でも，めでたくイガクバカセの学位を取得してしまってからは，98からMACに乗り換えたりしてワタシにとってのパソコンは仕事3割趣味7割という感じになっていたし，ハードディスクの容量が大きくなるにつれ，ちょっとしたファイルも3.5インチフロッピーには入り切らなくなっちゃったのでした．　バックアップしないとまずいというのは自明ですから，外付けのMOをバックアップ目的で購入はしたけれど，夫とワタシと長男で共用することにしていたので，普段はワタシのパソコンには接続していません．接続操作はけっこう煩雑でここ3,4年したことがなかった．当然ながら忘れてしまい，どの端子に接続するのだっけ？なんて．マニュアルの在処も思い出せません（だって，ワタシはADDなんですよ．）．そういえば，以前はこのバックアップ作業の段階から夫がしてくれていたような．ワタシってけっこう甘ったれていたんですねえ．　始めてしまえば，どうってことはないことなんですけれど，めんどくさい．頭の中でバックアップ作業をシュミレーションしてみたら，特にMOディスクにラベルを貼りつけるのがイヤなんだって気が付きました．だって，この頃のテプラのテープって粘着面の透明のところが剥がしにくくていらつくんですもの（brotherのテーププリンターは夫が持って行っちゃって使えないしなあ．）．

  2005.03.11

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• 大雪です．除雪しなきゃなりません．

  　朝，長男が「雪，すごいわ．」と言いながら３階に上がってきました．テレビの天気予報でも大雪警報が出ていますから，そりゃ降ってるんだろうと，外に出てみたら膝まで積もっていました．こういうときには，つくづく屋根付きの駐車スペースが欲しいと思います．でも，今の我が家の財政状況では難しい．スコップで雪を掻き分け，柄付きワイパー（雪国のヒトしか判らないだろうなあ）で，車に積もった雪を落としてようやく出勤しました．時間に余裕があれば，母の車の周りや上も除雪しておきたかったところなのですが，道路を見ると病院まで何十分かかるか判らないカンジなのでパスしました（ふだんは２０分くらいです．）．今日の母は，版画教室などの仕事はないはずです．　遅刻せずに出勤できたものの，ワタシの担当の看護師さんは家が山沿いなので積雪も１メートル近くて，車が出せずお休みとのこと．９時から４時までの外来も，患者さんはほんの数人で今日の病院は開店休業状態でした．そりゃそうでしょう．いつも通っている爺さん婆さんたちは，とても自力では外出できないだろうし，ちょっと若いヒトたちも除雪作業で忙しくて連れて来られません．だいいち，病院の駐車場も雪がひどくてまともに機能していませんもの．おかげで，ゆっくりと病棟の褥瘡処置ができましたけれど，あんまりこういう状態が続くと薬が切れて具合が悪くなる方が続出したり，退院予定の方が居座りたがってベッドが回転しなくなることなども心配しなくてはなりません．早く，雪止んでくれないかな．　勤務時間が終わったところで，学童保育に長女を迎えに行きました．４時半までのところが，やはり雪で道路は渋滞しており５時２分前に着きました．その足で学習塾に連れていきましたが，いつも４０分くらいで終わるし，道路状況を見ると帰宅して出てくるのもタイヘンそうでしたので，近くの本屋で終わるのを待ちました．今日に限って，よく勉強したらしく６時過ぎに長女が本屋まで来ました．「雪がひどいから，今日はもう閉めるって先生が言っていたよ．」とのこと．早速，同じ学習塾に遅れて行くことになっている次男に休みになったと伝えるために電話をしましたが，長男が出て「いないよ．」とのこと．自分の部屋にこもっているのかなと思いつつガソリンスタンドで給油してから家に戻りました．　家の前まで来ましたら，なんと母の車が道路でとおせんぼしています．母らしき人影ともう一人が必死で除雪作業をしている様子です．ついこの間，脳血栓症を起こして入院したくせにナニやってんだろ．ちょっとビックリしましたが，よく見ると本当に働いているのは次男のようでした．母が言うには，学校から帰ったところをつかまえて次男に除雪を頼んだところ，すぐに作業を始めたそうで，もう１時間半も作業してくれているとのこと．母が手伝いだしてからはまだ１０分くらいだそうですから，なかなかエライはなしです．ワタシと長女もてんでにスコップを出して除雪作業を始めました．３階に長男がいたことも思い出し電話をして参加するよう，母に言ってもらいました．ナニかとものぐさな長男も，婆ちゃんの頼みとなると出てきて家族全員（夫は単身赴任でいないから）で，スコップとママさんダンプを振り回して雪を除けました．疲れたけれど，駐車スペースと通行路が確保できたときには．爽快な達成感がありました．　「雪国のニンゲンなんだから，雪除けを面倒がるようじゃあかんね．しっかりやってもらわなきゃね．」と母（でも，よく働いた次男に母はちょっとお小遣いをやったみたいです．）．たしかに群馬出身の夫は，除雪作業？オレがやんの？というカンジで決して自発的に除雪することはないというヤツなのです．たぶん「絶対に溶けるのに，なんで雪除けなんてしなきゃならんのか．」って，思ってるんでしょうねえ．

  2005.02.01

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• カノジョ!?

  　高２の長男は，最近クラスメートの女生徒とステディなカンジになっているようです．学校帰りにアイスクリームを食べに行ったり，日曜日に映画に行ったりしていることをなんだかノロケたいようなのですが，母親相手にそういうことを口にするのは，やはりぎこちない．まあ，親に言えないようなことはやらかしていないということのようです．　でも，相手の女の子のお父さんというのは，ワタシと高校，大学と６年間同じクラスだった脳外科のドクターＮです．そういうわけで，ワタシとしては，長男がカノジョのハナシをする度に何となく居心地が悪いというか，馬面ニキビ面のドクターＮがロングヘアの鬘を被って女装したようなイメージが湧いてきてしまうのです．クッ，クッ，クッ，クルシイ．そう言ったら，長男が携帯をとり出してカノジョの写真を見せてくれました．ほっとしたことに，モーニング娘。にまぎれていても違和感がないくらいにカワユイお嬢さんでした．鼻の形はお父さん似だけれど．まあ，２人並べると，なかなかお似合いと言えなくもない．でも，まさか将来ケッコンしたりなんかしないだろうなああ．　「ところで，カノジョができてデートするのもけっこうだけど，この頃あまり勉強してないんじゃない？」とちょっと気になっていたことを訊いてみました．返事はなんと「ゼンゼンしてないよ．」オイオイ．「あんまり成績が悪いと，ふられちゃうかもよ．」とクギを刺しておこうとしたのですが，「大丈夫，オレの方が成績いいもん．」と答えます．`s(･'･;) ｴｰﾄｫ...，アンタは留年しないように頑張らせてくれと，２学期の懇談会で担任のセンセイに言われたレベルじゃないのよおお！それより悪けりゃ，どうなるのよおお！　２人揃えて，勉強させなきゃヤバイんじゃなかろうか．あんたら，もうセンター試験まで一年ないんだぞおおお！この子は，ちゃんと考えているようで，実は考えていないのではなかろうか？と，老婆心がムクムクと湧いて来ちゃいます．代わりに勉強してやるわけにもいかないのですからねええ．

  2005.01.31

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• GOD FINGER

  　昨日のこと．外来の患者さんから風邪をもらってしまいました．鼻がつまり気味で肩がこって仕方がありません．肩甲骨のまわりの筋肉がこわばってコリコリしています．おまけに背中全体が寒い．背中一面にホッカイロを貼り付けて，ストーブの前のベンチに転げながら，「だああれええかああああ，肩揉んでおくれええええ」と唸っていました．　一応，だれかああなんて言ってはみましたが，いるのは３人の子どもたちだけです．しかも，長男には全くマッサージの才能はありません．やたら力が強くて見当はずれの場所を痛めつけられるだけ．長女もド下手です．手が小さく，力も足りず，ツボの在処もわからないヤツです．第一カノジョはやる気がない．要するに私が求めているのは次男のマッサージなのです．　次男はことマッサージについては天才的なのです．整形外科医でマッサージの名人だった私の亡父と，やはり腕の良いアマチュア鍼灸師の夫の父の双方の遺伝子が一挙に発現したのではないかと思うほどマッサージが上手なのです．ツボの在処も本能的に判るようだし，指圧する際の力の入り具合も丁度良いのです（もっとも，最近は腕力が強くなってきて，ちょっと痛すぎることもありますが．）．長男はそんな次男をGOD FINGERと，おだてあげています．　２，３日前にも，テレビを見ている次男に「１０分でいいから肩揉んでえええ．」とお願いしたときは，天国のようでした．ときどき行くマッサージ屋さんと変わりない感じで，文句無く相場通りの１０分１０００円に匹敵する効果がありました．　さて，ストーブの前で唸っていた私の傍の椅子に座った次男が「よし！バイトだからね．マジにやるから，こっち来て．」を私の肩やら腰やら脚やらを触り始めてくれました．とことどころにコリコリがあるのを見つけては，徹底的にほぐしてくれます．「このテレビ番組が終わるまでやってあげるね．」と，嬉しいけれど，高つきそうなことを言います．さては何か欲しいモンがあるな．でも，このコリコリほぐしが本当にキモチイイ．約束通りの１時間後には，両肩のコリコリはすっかり雲散霧消しておりました．詰まっていた鼻もスッキリし，頭痛も取れていました．　この子は勉強ができなくても，将来はマッサージで食いつないでいけるかもなんて思いつつ（次男は決して学校の成績は悪い方ではありませんが，ガリ勉タイプではないのでちょっと心配）そのまま，ベッドにもぐり込んでかなり心地よい眠りにつきました．ところが今朝起きてビックリ．肩のコリコリがあったところの皮膚が擦り剥けて汁が出ていました．マッサージのやりすぎで褥瘡ができたというワケです．まあ，圧力や応力（ズレる力）が今後も持続するわけではないので，４，５日で治るだろうと思いながら，大きめのキズバンを貼り付けました．ちょっと痛いけれど両肩は軽くコリはありません．本当にラクだなあ．でも，当分はマッサージはできないだろうけど．　ひょっとして，お灸のルーツもこんなあたりかもと思い当たりました．昔スリランカで見たアユールベータのお灸なんて，焼きごてみたいのをあてて水ぶくれができるほどのヤケドをさせていました．見るからに痛々しかったけれど，患者さんはラクになるって言ってましたもんね．

  2005.01.18

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• 冬山は怖い

  　昨夜の大晦日は当直でした．７時過ぎに夫から電話が入りました．「山岳部のヤツが，山で落ちた．朝イチで救助隊のサポートに入るから，明日の予定はキャンセルだ．」とのこと．夫も山に入るのかと訊いたところ，「いや，冬山の経験があるちょっと上の学年の連中が行く．登山口までの雪がすごいらしくて，オレの車じゃないと行けないんだ．」という返事でした．そう，夫がワタシとの結婚を申し込みに来たときに，ワタシの父が冬山はやらないことを唯一の条件とし，夫はその約束をずっと守っているので夏のヒマラヤに登ったことはあっても，冬に登山をしたことはなかったのでした．当然，救助隊に加わって入山しても足手まといになるだけでしょう．　それにしても，遭難した学生さんのことが心配でなりませんでした．多分，我が家に遊びに来たことはないヒトだろうと思われるのですが，雪も風もこの冬一番の激しさのように思えます．軽装備で落ちてしまった彼を追って，２人が降りていったとのこと．上手く出会えればビバークして一晩凌いでくれるだろうから大丈夫だろうという夫の説明でしたが，最悪の場合は３人とも危ないのではという思いを拭い去ることができません．知らず知らず涙ぐんでいました．どうか無事でいてくれますように．　ワタシには，そう祈る以外には何もできず，当直明けで家に戻りました．独りでテレビゲームをしながら年越しをした長女はコタツにもぐり込んで寝ていました（長男と次男は先に電車で夫の実家に行ってしまったので．）．今日は夫と長女と３人で帰省する予定でしたが，長女が起きるのを待って２人で群馬に行きました．夫の母も，ひどく心配している様子でした．　夜８時，ようやく夫から連絡がありました．３人は無事一晩をやりすごし，自力で上がって来たそうです．そのままヘリコプターで大学病院に搬送されたとのこと．後は，救助に入ったメンバーが帰って来るための運転手を務めればいいだけだとか．　良かったなあ．と安堵しながら，２０数年前に６年生だった夫が，冬山にチャレンジしたいとはやる山岳部の後輩に「十分な装備，優れた指導者，もしものときのＯＢのサポート体制なんかが，整わない内は絶対に冬山はだめだ．」と，懇々と説得していた姿を思い出しました．新設大学山岳部の初代キャプテンとして，夫はずっと責任を負っていく覚悟だったのかな．　今回の事故は大事には至りませんでしたが，それぞれの立場のヒトが適切な判断に基づいて，最良の選択ができたおかげなんだろうなと，しみじみ思いました．　でも，なんで冬山になんて登るんだろう？寒くて，辛くて危険なだけなのに？？？？　そこのところだけは部外者のワタシには理解できないなあ．

  2005.01.01

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• 母のナワバリに侵攻することにしました．

  　今日は午後からフリーの日．２階の母のナワバリを片づけることにしました．モト病室だった部屋はたくさんありますが，どこもかしこもガラクタでいっぱいです．でも，なんとかワタシが居座る場所を作らなくては．当分の間は，母の様子が肌で感じられる場所にいるようにしたいのです．　モトのナースステーションが比較的手を着けやすいのに気がつきました．ワタシの住まいの３階にも近いし，母の主寝室も隣です．この冬はなるべくこの部屋に居座ることにしようと決めました．　そこら中に散らかっている，紙屑やスーパー袋に突っ込まれた食品や旅行のお土産品などを手当たり次第仕分けしました．約３時間の労働で，少しばかり片付いた感じがしてきました．母が退院してきてから，アレがないコレがないと文句を言う可能性はありますが，多分細かいことには気がつかないだろうと希望的観測をすることにして，週末には物置に突っ込んであった材料で（以前用意したきりヒマがなくて放ってあったものがあるのです．）壁一面に棚を作ってやりましょう．　折角なので，テレビやコタツも持ち込んで居心地の良い「秘密の部屋」と作っちゃえというのは，ちゃっかりしすぎかな．　夕方，母の見舞いに行ってワタシのプランを話したら，「有り難いけど電気代がかさみそうねえ．」と笑っていました．まだ，血圧は２００だとのことで，降圧剤の内服が開始になっていました．これが１５０くらいに下がれば週末には退院できるでしょうが，そう上手くいくモンかしらねえ？

  2004.12.01

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• 母は順調に復活してきました．

  　夕方，母の様子を見に行くと部屋が変わっていました．あんまり母がよくしゃべるので，レベルが近いヒトがいらっしゃる部屋へと移されたのでしょう（父が入院したときのことを憶えていてくれたらしい古参の看護師さんが配慮して下さったのかもしれませんが．）．母はゴキゲンで担当の先生に退院の許可をねだっていました．発症後約４８時間経ったあたりからスーッと，左半身の麻痺がとれていったとのことで，顔つきも引き締まってきていました．担当の先生が仰るには，本日のＭＲＩ検査では梗塞巣が確認できなかったとのこと．２４時間以上症状があったのでＴＩＡではないし，従来ＴＩＡとされていたモノでも最近のＭＲＩでは小さな梗塞巣が見つかることが多いので釈然としないが，本人の希望通り早期に退院できそうだということでした．特に治療せずに４８時間程度で回復した場合はリンドー病とかいう診断になるんだったっけな．最近は流行らない用語なのかな？　いずれにしても母の場合は，発症後３０分で開始できた血栓溶解療法が奏効したにちがいありません．血圧は，まだ２００前後だそうですから．血圧をコントロールして，血栓の再発を予防するような内服薬が処方されることになるでしょう．　でも，前とまったく同じ生活（＝海外旅行で時差ボケが苦になったことがないという不規則なハチャメチャ生活のこと）は，させたくない気がします．母の住みかが寒くなりすぎないようにもしなくては．　こっちの気も知らずに母は，嬉しそうに来週の年賀状教室の段取りなどをあれこれと考えている様子でした．毎月のように海外旅行に出かけ，合間にも国内旅行や版画や俳句の活動に明け暮れ，毎日プールに通って水泳を欠かさないという７４歳としては異様にアクティヴで，まったく元気そのものだった母ですが，ＣＴやＭＲＩで見た脳は年齢相応より以上にしなびていたのも事実です．親孝行は出来るウチにしておかなくちゃ（１０年くらい前には，もう十二分に親孝行したゾと思っていたのですが，いざ倒れられてみると，まだまだ孝行し足りない気がしてくるのも不思議なモノです．）

  2004.11.29

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• 脳塞栓症のゴールデンタイム

  　昨日のこと，ジャムを瓶に詰めてから外出の予定があったのですが，なんだかその気になれなくてウダウダとしていたら，母の携帯から電話がかかってきました．珍しくめかしこんで「ホテルでフランス料理のマナー講習会があるから行って来るね．」と出て行ってから，約３時間たっていました．　「アノネ，フランス料理を食べていたら急に左手が動かなくなって，顔も左半分がなんだかヘンになっちゃったの．どうしたらいいかしら？」とのたまいます．ゲゲゲゲゲゲゲと思いましたが，こういうときがいずれ来るのではないかとわかっていた気もしました．ついに来たゾ！「そりゃあ，脳の血管が詰まったんだわ．とにかく救急車を呼んで，中央病院に行かなきゃダメだわ．」「そんな，大げさな．じゃあ，自分で運転していくわ．」「だめ！ナニ言ってんの！絶対ダメ！じゃあ，ホテルまで迎えに行くから，待っていて！」慌ててクルマをとばしました．　とにかく，脳出血か脳塞栓かを確認して，後者ならば一刻も早く血栓の溶解療法を受けさせなくては．　ホテルに着くと，母のＢＦ（というより弟分かな？）のＩちゃんの姿が見えました．たまたま彼が仕事で近くに来ていたことを思い出して電話したのでしょう．こういうときにはanother personの存在ほどありがたいモノはありません．母の左手の握力の低下を確認して，ワタシが病院に電話する間にＩちゃんが母のクルマを運転して病院へと出発してくれました．１分でも早く治療を開始してもらいたいところなので，大助かりです．数分遅れて救急外来に行くと，既にＩちゃんが受付を済ませていてくれました．母は診察室からＣＴ検査に行ったようでした．母の息子と間違えられたＩちゃんは，苦笑いしながら仕事の残りを片づけに戻っていきました．ワタシは独りで待合室で坐りながら，患者の家族という役回りが一番イヤだなあなんて思いながら小一時間．ようやく呼ばれて行くと，母が点滴を受けていました．ＣＴでは，やはり脳出血ではなかったとのことでした．マイクロカテーテルの適応となるほどの血管の閉塞も確認されないので，脳外科ではなく神経内科に入院して治療していただくことになりました．ヘパリンやらなんやらいろいろと良さそうなクスリが入った点滴のおかげか，既に先ほどよりも左手の麻痺が改善しています．でも，顔左半分がヘンにたるんでいつもと違います．血圧も２００近いとのことです．「えー！入院？もうさっきよりも治ってきているし．明日から中国に行くことになっているし．」と悠長なことをいう母．「ナニ言ってんのよ．海外旅行になんて行かせられるワケないでしょ．」と言いながらも，大事にいたらずにすみそうで口調は優しいσ(＾＾)　ﾜ･ﾀ･ｼ?．「でも，わたしがみんなの切符を預かってるし．来週は，年賀状教室もあるし．」「あなたは病人です！あきらめて下さい．」そう母は１０年近く前から毎秋，日中の文化交流とかいう文化庁がらみの展覧会で訪中することになっていたのでした．担当の先生は，アホな母娘のボケとツッコミに呆れ顔です．　ＩＣＵに入るまでもないので，病棟に移動となりました．ふと見ると１２年前に父が脳出血で亡くなったときに，まず入った部屋でした．あのときは今回と違いＩＣＵに空きが無くてこの部屋に入ったのでしたが，深夜帯にけいれんを起こし一気に悪化していったのでしたっけ．脳血管障害の急性期の治療は，この１２年間に随分と進歩しています．それに医者の不養生を地でいっていた父と違い母は健康オタク（ややピントはずれなところもありますが）です．それでも心の中で『オトウサン，オカアサンヲマモッテアゲテ』と念じてしまいました．　その後は家に戻り，Ｉちゃんといっしょに母の部屋を探索し保険証やら，みなさんの切符やらを見つけだし（いつも混沌としている母の部屋の探索にはえらく時間がかかりました．），同行する予定だったＨさん宅まで切符を届けなくてはなりませんが，あの家に行く道はややこしくて思い出せないのです．電話で妹をつかまえて事情を説明し，妹の家に行って助手席に乗ってもらいました．Ｈさん宅まで切符を届けた後は，深夜スーパーで前あきのシャツ（診察には便利なモノですが，病気でもしなければ着ることってないでしょう．）を買い込んでから入院生活に必要な物品を届けに姉妹で病院に戻りました．あいかわらずむくんでたるんだような顔つきの母は以外に多弁で隣りのベッドの方がうるさそうにしているのもおかまいなしです．やっぱ，ヘンだなと姉妹で顔を見合わせました．　さて母は，既に交換してあった中国元の札束をＨさんに預けてゴオウとローヤルゼリーを買ってきてもらうように頼んでくれとのたまいます．そういうモノを愛用していたのに病気になったのかと思ったのですが，このところ丁度切らしていたのだとのこと．本人はそれらが切れたから病気になったと思っている様子でした（実際，それらが欠けていたここ数日は血圧が１７０ほどに上がっていたらしいのですが，訪中やらフランス料理やらで浮かれてワタシに言いそびれていたようなのです．）．再びＨさん宅に戻り，妹には「これでやっと，道を憶えたでしょ．」と励まされ，Ｈさんご夫妻には「飛行機に乗ってから発症されなくてホントに良かったわよネエ．」と慰められました．　妹を送ってから家に着いたら，もう１１時近くなっていました．子どもたちの夕食は夫が面倒を見てくれていました．　まったく人騒がせな母ですが，ゴールデンタイムの３時間よりもはるかに早い３０分で治療を開始できたのですし，きっと復活してくれるでしょう．ワタシが予定通りに外出していなくてヨカッタ．頼りになるＩちゃんがホテルの近くにいてくれてヨカッタ（これは新潟の地震でＩちゃんの業務内容が変更になったおかげなのでした．）．実績のある病院がすぐ近くにあってヨカッタ．半年ばかり前に職場の脳外科の先生に最近の治療の概要を教えてもらっていて本当にヨカッタ．幸運なタマタマがたくさん重なったことに感謝です．　考えてみれば，母はかなりの強運の持ち主には違いありませんね．

  2004.11.28

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• キライなことはしない．間違ったことはしない．トクすることはしない．

  　次男の買い物につきあって，２人で出かけました．おしゃべりをする内にワタシの亡くなった父のことになりました．「爺ちゃんが死んだときは，オレ小さかったからよく憶えていないんだけど，お母さんの話を聞いていると，すごく悪いヒトだったみたいな印象を持ってるんだけど．」と，次男に言われて焦りましたね．　確かに父が倒れてからというもの，ワタシはことあるごとに自分の両親への不満を口にしていたに違いありません．時代の波に乗りきれなかった家業の収拾をつけるために，ワタシは母親としての役割を放棄せざるをえなかったし，医者としてのキャリアもパーになった上，心ない親戚縁者たちに罵詈雑言を浴びせられました．最終的に，「イヤなモノはイヤ．できないモノはできない．」を押し通したものの，ワタシは黙って耐えられるタイプのオンナではないのです．　次男が不登校という状態に陥ったときには，生まれてから何年もまるで里子に出したような有様だったのが悪かったに違いないと，悔やみ呪いました．「他にどうしようも無かったのだから，息子さんもわかってくれますよ．」とカウンセラーの方に言っていただいたときには，涙がポロポロとこぼれました．この頃の次男は，あの１年半のことがウソのようにしっかりしてきていますが，ワタシはまだ，どこか腫れ物に触るような危うさを拭いきれずに，ぎくしゃくしています．　さて，父は医者としてはソコソコの技量を持っていたと思います（同業者のご家族を診て欲しいという依頼が頻繁でしたから）が，とにかく世渡りが不器用で算盤勘定ができないヒトでした．「死んだ爺ちゃんは，ある意味では立派な人物だったよ．とにかく絶対に，キライなことはしない．間違ったことはしない．トクすることはしない．というヒトだったよ．」と言うワタシに，次男は呆れたように「損ばかりしてるんじゃダメじゃん．」とこたえました．そう，事業家として，家庭人として，父は甲斐性なしでした．それどころか，金儲けが下手なことを自賛しているフシすらありました．今の世の中は，好んで貧乏くじをひくようなことは評価されなくなっていますから，次男の感想はごもっともです．でも，自分にウソをつくことだけは絶対にしないヒトでした．人間として，一番大切なのはそういうことではないでしょうか．　父の死後，たっぷり残してくれた負債のことでさんざん苦労をさせられて随分愚痴りましたが，それでもワタシは父の子であることを誇りに思っているのです．そのことが，自分のこどもたち伝わっていなかったなんて，迂闊でした．今からでも取り返しをつけなくてはね．　

  2004.11.02

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• 手足口病，流行るかな？

  　次男の風邪がようやく治ってきたかと思ったら，今度は長男が「寒くて風邪ひいた．」です．子どもが３人もいれば，いつも誰かが不調でアタリマエと，ある先輩ドクターが仰っていましたが，その点だけはウチの子どもたちは優秀な方でして，こんな風に次々と体調を崩すことは珍しいことです．　熱はたいしたことはありませんが，咳やはなみずがけっこうなので，「休むんだろ？」と訊きましたら，「受験科目の授業だけは出たいから行く．」という返事．小学生の頃は，ちょっとだるくても休んでいたのに，いつのまにかいっぱしの受験生（まだ１年半あるけど）になっていました．　さて，昨夜のこと．いくらか咳こみが少なくなってきたなと思っていたら「コレ何だろう？」と，手のひらを見せます．そこには，なんだか見覚えがあるφ５，６ミリの丘疹が・・・・(?_?)．よおく見ると彼の口の周りもなんだか凸凹しています．「足の裏を見せてみい．」と靴下を脱がせましたら，そこには何もありませんでした．でも，アヤシイ．案の定，今日は口内炎ができたとぼやいていますが，手のひらの方は目立たなくなった様子．軽症の手足口病のようです．　たしか長男は２歳くらいのときにも，手足口病になったことがあるはずですが，この病気を起こすウイルスはひとつではないので２回罹ることもあるはずです．別に登校停止になるような病気ではありませんし，本人は食欲旺盛で順調に回復しているようなのでイイのですが，記憶を辿っても次男も長女もこの病気に罹ったことがないはずです．つまり，３から５日後には次ぎの病人が出る確率が低くはないと覚悟しておいた方が宜しいということ．いや，そもそもワタシ自身も手足口病の既往歴はなかったはず．前回のときには長男にうつされなかったのは，おそらくずっと以前に不顕性感染していて，すでに抗体を持っていたからだと思いますが，今回のウイルスに対する抗体も不顕性感染で獲得していたりするかしらん？果たして，ワタシって，そこまでしぶとく運のイイヤツかなあ？　５日後には，判明するはずですがね．　　

  2004.10.30

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• ８歳のソバ打ち名人？

  　長女は，かなりのソバ好きです．でも，お兄ちゃんたちはソバが嫌い（ワタシと夫は麺類が好きなのですが，小さい頃からあまりにも麺類ばかり食べさせられてウンザリしたと彼らは言います．）なので，なかなかソバが食べられません．ときどきお小遣いをもらうとコンビニに行き，すぐに食べられるソバを買ってきたりしていました．　ところが，先日テレビを見ていてソバの打ち方を理解したようなのです．せがまれてそば粉と小麦粉が半々のミックス粉を買ってきて，いっしょにソバ打ちに挑戦してみました．テレビで見たとおりに霧吹きで水を加減しながらミックス粉２００ｇを捏ねて，のばし，包丁で切って，なんとかそれらしいモノができました．でも，ゆでるのをヒトリでやらせたら，お湯がぬるい内に麺を入れてしまい大失敗でした．不気味にぶよぶよした物体が大量にできてしまいました．不味かったです．　しかし，長女はこりません．今日の夕食はスパゲッティにすると言うと，「いやっ！ソバを打つ！ヒトリでやるもん！」とゆずりません．ワタシがルーフバルコニーでプランターをいじっている間に，勝手にソバを打ってゆで，めんつゆ（市販の濃縮タイプのもの）も用意して食べてしまったのです．ほんの３０分ばかりのことでした．　もともと彼女は少食なので，ほんのカップ１／２杯ほどのミックス粉をこねたそうで，小さな打ち台（パキスタンでチャパティをのばすのに使うモノ．夫のヒマラヤ土産でしたが，使うこともなく麺棒の引き出しに入れてあったのを見つけたようでした．）や一番小さな包丁，一番小さな両手鍋，みその漉し器などが調理台に出しっ放しにしてありました．ままごとに毛の生えたような道具立てでしたが，今度は美味しいソバができたようでした．なにしろ「明日も，ヒトリでソバを打って食べるからゴハンは作らんでいい．」とゴキゲンでしたから．　それにしても，８歳という遅めのキッチンデビューがいきなりソバ打ちとはね．

  2004.10.24

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• ちょっと頑張りすぎじゃない？

  　一昨日の土曜日，当直明けで家に戻ると次男が風邪をひいていました．先週はずっとカラダの不調を感じていたのだとか．その前の週には，中学生にとって最大のイベントである，「１４歳の挑戦」※が無事に終わったところでした．気が抜けちゃったのでしょうか．それに，最近は以前にもましてゴハンのオカズに文句ばかり言って，好きなモンしか食べていなかったのも悪かったと思われます（自分の料理嫌いをタナに上げてるみたいけど）．　土曜，日曜とぐだぐだと部屋に籠もって寝ているカレに，ナンか免疫力がアップしそうなモンを食べさせなくてはと，昨夕の晩ご飯は湯豆腐と栗ご飯にしました（思い切り高いお豆腐を奮発したのですよ．）．食後にはみかんと杏仁豆腐を食べさせました．幸い食欲はちゃんとあるようで，一安心．脈が弱く，寒気と咽頭痛があるので，薬は麻黄附子甘草湯を煎じてのませました（はなみずと咳もあるので，苓甘姜味辛夏仁湯がベストなのですが，前者の方が圧倒的にのみやすいのです．）．　「明日は学校，休みだね．」と言うと，「ダメ！試験前なんだから，わからなくなる．」と，断固とした口調で答え，夫や長男がテレビを見て馬鹿笑いしている横で数学のドリルをやりはじめました．でも，頭がボーっとしているらしく，ややこしい関数の文章題の意味に集中できない様子で「わからん！」と，溜め息．ちょっと熱が出かかっている表情には鬼気迫るモノがあり，普段は弟に優しいとは言い難い長男までが心配になったのか「ちょっと，見せろよ．」と解き方を教えてやりだしたりしたのでした．ワタシは見かねて「しっかり，休んで調子のイイときにやった方がいいんじゃない．」と言ったのですが，「それじゃ試験前に範囲が終わらない．」と，結局１１時過ぎまでやっていたみたいで，自分の部屋でなくワタシの隣りで寝たいとやってきたのは１１時半でした．　ベッドにもぐりこんでからも苦しそうな息づかいで，ここ数年忘れていた喘鳴まで出てきました．あわてて戸棚をひっかきまわし，ホクナリンテープやら，去痰剤やら，抗生物質の錠剤やらを探し出しました．幸い，本格的な喘息発作にはいたらずに眠り込んでくれましたが，こっちの方は気が気でなくて，ろくすっぽ眠れないまま朝になってしまいました．　こんな夜が続いてはたまりません．「学校，休んだ方がいいと思うよお．」と，しつこく勧めたのですが，聞く耳もたずです．自分で薬を小分けして，さっさと登校してしまいました．夕方，ワタシが遅めに家に戻ると次男は自分の部屋にいました．今日は，塾の日なのですが，サスガに休むだろうと訊ねると「いや，行くよ．」との返事．他のヒトや先生にうつりはしないかと言うと，マンツーマンで他のヒトはいないから，先生に離れているようにしてもらうと言い張ります．結局，早めに切り上げるように言い聞かせて送ってやりました．食欲だけは大丈夫らしく，出かける前の夕食に作ったホワイトシチューをお代わりしていたのが，せめてもの救いかな．　約束通り，早めに迎えに行った帰り道のこと．次男はしんどそうながらも，珍しく素直な口調で，「中学校の先生も塾の先生もイイ先生なんだよ．」と話してくれました．そして，家に着くなり英語のドリルにかかろうとしたようでしたが，さすがにほんの少しでギブアップのようでした．　中間テストまで，まだ１週間あるんだから，とにかく風邪を治して欲しいです．元気なときは，そんなに勉強してないじゃないのよおお．※「１４歳の挑戦」とは，富山県の中学２年生が近くの事業所に通って，実際のお仕事を経験させてもらうというカリキュラムです．全国的なものかと思っていたら，富山県と他１県だけの試みだそうです．オトナの世界を垣間見た次男は，はなかぜくらいじゃ休んでられないキビシサを，ヒシヒシと感じてきたのかもしれません．でもワタシは，こういう状態のオトナが外来受診したときは「会社には，熱が出たとウソついて休んで下さい（熱がなくてもいっしょくらいしんどいのだから）．」と，言うことが多いのですがねえ（もっとも，ワタシ自身も体調を崩していても，滅多に仕事を休みませんけどね）．　　

  2004.10.18

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• 茶箱でチャチャチャ

  　本日は月に２度しかない燃えないゴミの日でした．前回に出しそびれたドッグフード缶やジュース缶を大量に担いで行った，ゴミステーションでイイモノを発見しちゃいました．古式ゆかしき茶箱が３つです．こういうナチュラル素材のモノはかなりワタシ好みなのですが，ワタシの母にいたっては熱狂的に茶箱が好きなのです．なんでも，版画に使う和紙の保管に宜しいそうで．　実は以前にも，茶箱が７，８個もゴミとして出されていたことがありました．そのとき母は，３つばかりの特大茶箱と小ぶりの茶箱を１つの計４個を台車にのせて家にお持ち帰りになったのでした．おとなりのおばさんも手伝って下さったとのことでしたが，ときどき腰が痛いの膝が痛いのとこぼしながら，杖やシルバーカーを使っているとは信じられない根性でした．「本当は全部拾ってきたかったけど，人目があったから４つであきらめたの．」と，かなり残念そうな母でした．　それにしても，母が常備している和紙の収納には１つあれば十分ではあるまいかというところ．まっ，好きなんだからいいんじゃないの．茶箱の置き場を確保するためか，その後の母は珍しく新聞・雑誌・ダンボール・ペットボトルの処分などに気合いが入っていますしね．（尚，そのとき母が拾ってきた小さい茶箱は，ワタシのところのリビングにピッタリの置き場所があることに，最近気がついてもらっちゃいました．頑丈なので，スツール代わりにも使えてgoodです．普段は空にしておいて，急にその辺のモノを隠したいときなどに活用するつもりです．）　そういうわけで，能登の温泉に一泊で出かけている母に連絡しましたら，電話の向こうではしゃぐことはしゃぐこと．今夜暗くなってから，クルマで茶箱拾いに行くことになりました．（茶箱は燃えるゴミに分類されるらしく，燃えないゴミの今日は収拾されないと思われるのです．前回はそうでしたもの．）　さて，小雨にけむる夜８時．ゴミステーションにステップワゴンを乗り付けて，燃えるゴミの袋をかきわけゲットしてきましたよ．特大茶箱を２個と中位のを１個．母は嬉々としながら，茶箱を担いで２階へと階段を登っていきました．＼^o^／　今どきの７５才は，本当に元気ですね．元気の秘訣は，好きなことをトコトン究めることに尽きるみたいですね．

  2004.10.14

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• 長かった．でも，早く続きが読みたい．

  　昨夜，次男が「不死鳥の騎士団」を読み終わりましたので，今日は帰宅してから，ずっと本を抱え込んで読み耽りました．　で深夜３時，ついに読み終わりました．長かった．読み応えがありました．でも，どうやって今後の映画版の脚本をまとめるのだろうかということがとても心配になりました．　「ハリー・ポッター誕生」によれば，物語のテーマは「死」であると，ローリング自身が語ったそうですが，ティーンエイジャーの成長物語として欠くことの出来ない「初恋」や「親子の葛藤」，「友情」などといったサブテーマが見事に織り込まれた様々なエピソードの部分を大幅に割愛してしまうと面白くないし，かといって欲張ると「ロード・オブ・ザ・リング」のエンディングみたいに冗長になりかねませんしね．実際，映画の「アズガバンの囚人」ではチョウの出番はなくて，今後の映画でもほろ苦い初恋エピソードでの微妙な心理描写はかなり省略されてしまいそうだと思われます（実は，ワタシはチョウは好きではないのです．ヤキモチかな？）．一方，シリウスやルーピンとジェームスとの関係については説明不足を補う工夫がなされなくてはねえ．シリーズが終わりまで映画化されるためには，１作１作が前作に見劣りしない興行的成功を納める必要がありますし，どんどん撮影しないと出演者たちが，育ちすぎたり，ダンブルドアみたいに交代になったり（他の役だと変装があれほどには上手くいかないと思いますよ．）という問題も深刻ですよね．　それにしても，ＤＡだけでも２５人なのに，騎士団に魔法省のお役人，死喰い人たちに肖像画の歴代校長先生たち，前任および新任の先生に禁じられた森の住人たちと，キャラクターがわさわさと増えていきますねえ．ちょい役と思っていたキャラが実は・・・というパターンでネビルやジニーがクローズアップされてきて，ロンやドラゴの影がかすんできつつありますねえ．ロックハート先生も，またナニか役割がもらえそうな感じですね．ワタシはフーチ先生と嘆きのマートルが好きなんだけど出番はあるのかな？　映画の「ゴブレット」も原作の続きも，待ち遠しいですねえ．早く続きが読みたいなあ．

  2004.09.07

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• 母と子の読書レース

  　昨夜は運動会でお疲れになり，深い眠りに落ちた次男の隙を盗んで「不死鳥の騎士団」を読み進めることができました．今日の午後も次男のところにお友達が遊びに来てくれたおかげで，下巻を手に取ることもできました．頁をめくるごとに，わくわくo(^ｰ^)oﾜｸﾜｸで，次男がヒモを挟んでいるところまであと十数頁というところまで読むことができました．　ところが，夕食のためにＬＤＫに上がってきて，ワタシが追いつきかけていることを知った次男は，本を抱え込んで猛然と読み始めました．一方，今週末の宿題がやっと仕上がった長男も上巻を貪るように読み始めています．（ホグワーツほどではないでしょうが，長男の高校も毎週末たくさんの宿題が出ます．ワタシが高校生の頃はあんなに出なかったと思うのですが，彼は自主的には勉強しないタイプなのです．ＤＡのメンバーのように切実に学ぶ必要性を感じるコトがないのでしょうね．高１頃まではハーマイオニータイプだったワタシは，夫にいわせれば「アホ」なのだそうですが．）　別に，読書レースをしているつもりはないのですが，もし次男が下巻を読み終わる前に，長男が上巻を読み終えてしまったら，多分ワタシがぬかされてしまうでしょう．　最初に「賢者の石」を読んではまってしまったのはワタシだったのになあ．（現在，読書レースの外にいる８才の長女は，将来１巻から７巻までを一気に読めるという幸せを味わえる可能性が高いので羨ましいような気がします．）

  2004.09.05

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• 夜中にこそこそと読み始めちゃいました

  　ワタシと長男がじりじりと待っているハリー・ポッター最新刊なのですが，次男はやっと上巻の４分の３です．昨夜から第４巻を読み返していたと思ったら既に上下巻とも読み終わってしまった長男は，ますます続きが読みたくてイライラしてきた様子です（仮にも進学校の２年生なんだから，そのエネルギーを受験勉強に転換してくれればいいのにろ思うのですが，レンタルビデオに向かっています．最近の高校生って，ホントに勉強しませんよね．）　さて，ワタシの方は机まわりの片づけを継続しながら，ネット内をうろついて遊んでいたのですが，子どもたちが「オヤスミ」とリビングから去っていった後，ふと見ると５巻の上がソファーの脇に置き忘れられているじゃありませんか．次男は明日の運動会に備えていろいろやっている内に，本を自室に持ち去るのを忘れたのでしょう．　チャンス！ちょっとだけよおお．と，手に取り頁を開いたらもう止まりません．気がつくと時刻は午前４時すぎ，ハリーのタイヘンな夏休みが終わり，ホグワーツの新学期が始まったところまで一気に読んじゃいました．　毎晩，こうやって時間差読書ができればいいのになあ．そうしたら次男と併行して３，４日で読めちゃうのに（若い頃の過酷な研修医生活のおかげで，ワタシも夫も２週間やそこらまともに睡眠時間がとれなくても，布団にヨコになって眠ってなくても，蛇足ながら，まともな食事や着替えなどもしなくても，昼間の生活を維持することはできるのですよ．）．

  2004.09.03

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• こら，早く読まんかい！

  　一昨日，予約してあったハリー・ポッターの第５巻を発送したというメールがあり，本日帰宅したらちゃんと届いておりました．　しかし，次男が既に読み始めていました．負けてしまった．読みながら，ポツポツと「ハリー，○×△■××△◆になっているよ．」とついつい口に出てくる様子．えええい！こら，早く読まんかい！と，居ても立ってもいられない気分です．下手をするとこの後，長男に取られてしまうかも．下巻から先に読むわけにもいくまいし．　やはり次からは，原書かな？英語で読んだら，おそらく日本語でよむ７，８倍は時間がかかるだろうから，その時間に他の本を読む方が賢いように思うのですが，次男と長男が上巻を読み終わるまで，この悶々に耐えねばならないかと思うと非常にツライです．３組予約して，読み終わったら２組を古本屋さんに持っていくなんてことをちらっと考えたりなんかして・・・・でも，子どもたちがてんでに同じゲームボーイソフトを買おうとしたときに「勿体ない」と叱りとばしたことがあるしねえ．やっぱり，シメシガツカナイよねえ．　夫は冷たく「アホ」とのたまいそうですしねえ（我が家でハリポタにはまっているのは，ワタシと次男と長男だけなのです．）

  2004.09.01

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• 線香花火には愛がありました．

  　夏休みもいよいよあと二日．長女にせがまれて，だいぶ前にローソンで買ったもののなかなかできずにいた花火セットも，この週末に片づけることにしました．　長女のお気に入りは線香花火なので，何種類かの線香花火が入っている手持ち花火だけのセットを選んであったのでした．中２の次男は打ち上げ花火がないのならば物足りないからやりたくないとのこと．高２の長男は，花火の煙を吸い込むと喘息発作が誘発されるので論外とやはり不参加．夫は手術待機なので単身赴任先に早めに戻ったのでいません．というわけで，長女と母とワタシの女三人でちまちまと線香花火を楽しみました．幸い，良質の花火だったようで大きな火玉からパシャッパシャッと長く伸びた珊瑚のような火の枝が煌めいて，なかなかにキレイでした．　ふと母が思いだしたように，「アンタ，小さい頃に線香花火を反対に持って火傷したの憶えている？水ぶくれができて痛そうだったんだよ．」と言い出しました．はて？子どもの頃は毎年父の実家の八百屋に親戚が集まって，いとこや叔母たちと大騒ぎで買い込んできた花火を楽しんでいたものでしたが，そんな火傷についての記憶は全くありません．「そんなことあったけ？憶えてないなあ」「線香花火を反対に持って火傷したんだよ．」などと話し合いながら，そういえば，他の手持ち花火は火を点ける方に紙のヒラヒラがついているのに，線香花火だけは手で持つ方にヒラヒラがついていることについて，父が「こんな紛らわしいことになっているから，子どもが間違えて危ないんだよ！花火を作ったヤツが悪いんだ！」と熱弁を奮っている声が蘇ってきました．火傷のことはやはり全く思い出せないのですが，父一流の親ばかで，ワタシに非がないことを主張していた声に違いありません．父はワタシの過失を全面的に認めることは決してしないヒトでしたから，このときは線香花火の商品デザインについてケチをつけずにはいられなかったのでしょう．　そんなことを思い出している内に花火は減っていき，いよいよ最後はふつうの線香花火ではなくわらしべに黒い火薬が塗りつけられたタイプの線香花火になりました．わらしべを持って火玉が落ちないよう息をこらえながら突然，叔母や年上のいとこたちが線香花火を買うときにはわざわざこのタイプのものを選んでいたことを思い出しました．あれは，ワタシの火傷のことを気づかい，別の子がまた火傷することがないようにということだったのですね．ワタシが自分の火傷のことをキレイに忘れてしまったのは，このような大人たちの対応に愛情を感じとり満足し安心したからだという気がしてきました．４０年も前のことではありますが，父や叔母やいとこたちにあらためて感謝しなくてはなりますまい．

  2004.08.29

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• 夫と娘は登山へと出発しましたが・・・・

  　アウトドア派の父親というのは，自分の子どもが生まれると舞い上がってしまい，有無を言わさずにバーベキューだキャンプだ潜りだスキーだ登山だと年端もいかぬ子どもたちを連れてあるきたがるタイプが多いのではないでしょうか．　我が家の長男次男は，乳離れもオムツ離れもしない内から，登山や潜りといったちょいとハードなことに，連れ廻された挙げ句に，小学校４年生の槍ケ岳を最後に「もう，オヤジの趣味にはつきあえません」と，ゲームとビデオと読書が大好きなインドア派になってしまいました．　次男とは５才も離れた長女については，上の２人の轍は踏むまいと思ったのか，それとも体つきが華奢で食の細い長女が弱っちく思えたのか（実際には，喘息にもアトピーにも心臓弁膜症にも罹らないばかりか，フツウの風邪も腹痛も滅多に起こさないという，超丈夫なお嬢さんなのですが．），長女のぴょんぴょこぴょんぴょこ跳ね回る多動ぶりに怖れをなしていたのか，とにかく長女の初登山は上の２人に遅れること４，５年の８才の夏ということになりました．　昨夜，父娘揃って「明日の朝，５時に起こしてね．」とワタシに言い残してオヤスミになられました．なんで，片づけモノで後に寝るワタシが先に起きて目覚まし時計の代わりをせんとならんのか？と，ちょっと文句も言いたいところですが，結局２人とも興奮して寝付けなかったようでした．　５時４５分，２人は元気に山岳部の学生さんとの待ち合わせ場所へと出発しました．ところが，やれやれと思っていたらソファーのところにヘンなバッグを発見．いぶかしく思っていたら３０分ほどしたところで，夫があらわれ「下山後に行く温泉の道具を忘れた」と件のバッグを持って行きました．　更に３０分後，宿題の自由研究のために博物館に行くという次男を，そろそろ起こそうかなあと思っていたところに電話が鳴りました．「オレだけど，財布を間違えたから届けてくれ．」と夫の声．確かに長男の財布は，夫とお揃いなので間違えるかもしれない．でもフツウは，遠出するときにはちゃんと中にお金があるか確認するモンじゃなかろうか？と思いつつ洗濯モノの中からズボンのポケットにあった財布を捜し出しました．念のために中を見ると空っぽです．小銭すら入っていません．慌てて夫に電話して，昨夜ワタシが貸した３万円はどうしたのかと訊きました．どうも，晩ご飯の時点で夫は長男の財布を自分のモノと思い込んでいたようです．それにしても，４泊５日の子連れのお出かけの予算としては少ないのでは？お店も無ければ銀行も無いところではありますが，単身赴任先から無一文で運転してきたというのもフツウでない（そういえば夫は，ヒマラヤ登山の第３キャンプあたりでＶＩＳＡカードと結婚指輪を紛失したヤツなんですよ．なんで，そんなところでそんなモンを出し入れしたんでしょうね？昔から金銭感覚はフツウでなかったんだわ．）　とにかく，久しぶりに４１号線を急いで待ち合わせ場所のコンビニへ．ガソリンを入れてコンビニで買い物をしたという夫の所持金は２万数千円になっていました．しかも長男に返す財布にはモトモトはいくら入っていたのかがわかりません．「千円入れとくから，足らんかったら貸しといて．」と，オイオイまたお金貸せってか？　給料日には返してよね．手を振りながら今度こそ本当に出発しました．助手席の学生さんの顔は心なしかひきつっていた気もしましたが．　夕方５時頃，夫から無事山小屋の診療所に到着したという電話がありました（数年前から救助ヘリを呼ぶために，衛星を使用して電話がかかるようになりましたが，ワタシに電話してきたのは初めてです．）．電話越しの長女の声は，予想以上に楽しそうでした．予定通り，山の星空の観察ができればいいね．北斗七星は見つけられるかな？　ほのぼのしながら電話を切ろうとしたワタシでしたが，夫が最後に爆弾をくれました．「下山後のホームパーティには，学生だけじゃなく前の組のドクターも来ることになったぞ．Ｔセンセイ（ワタシの教室の前教授，現副学長）も呼ぶぞ．家中キレイにして，料理も気合い入れろよ．」「ぎえーーー！その日は学会やら町内会の当番やらがあるから，お気楽簡単料理のつもりだったのにい！　あれ？つまりＴセンセイも学会じゃないの？偉いお客さんのご接待があるから来られないわよ．」「いや，最近は夜のお付き合い業務は，新任のＳ（教授，夫とは同期）にやらせてるからいいんだよ．」　本音をいうと，大好きなＴセンセイにはお越しいただきたいのではありますが，２０代の学生さんと６０才近いセンセイだと献立が難しいよお．それに，やっぱり片づけも掃除も例年並みって訳にはいかんよなあ．４年前の大規模なチャリティパーティ（母に頼まれてやったもの．１００人以上来たようだった．）以来の掃除か．でも，あのときは料理はしなかったし，掃除はダスキンに頼んだから，片づけだけだったし，他の用事はなかったぞお．ヤレヤレ．　帰宅すると，長男と次男がリビングのソファーまわりを見て，溜め息をついていました．「オヤジが来ると，本当に散らかるな．」

  2004.08.17

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• ありうべかざるコト

  　ワタシの夫の実家は，小さな町工場です．ご幼少の頃より，夫たち３兄弟は機械いじりに明け暮れていたらしく，３人とも工学系にはメチャ強いのです．２人の義弟は現在，義父がやっている工場の取締役（社員は家族と親戚だけの６人ですが）として，機械いじりが生業となっています．一方，夫は肝臓外科医が本業で，機械いじり（主に自動車の改造・修理）は趣味のはずなのです．　ですが，その趣味が並大抵ではないのです．モト病院だった我が家の旧厨房スペースを専用の工作室としてしまい，様々な工具を散らかしております．最愛のランドローバーのエンジンを分解したり，バイク（ハーレーとＢＭＷを所有）やその他のクルマ（骨董品のようなワーゲンのキャンパーとジムニーも所有）をいじりまくっています．友人から５万円で買ったという中古のジムニーを塗装しなおし，改造しまくっていたら，４ＷＤ愛好家と名のる知らないヒトから１００万円で譲って欲しいという電話をいただいたこともありましたから，それなりの技能はあります．ワタシには信じられませんが，夫は機械をいじりながら配電図なんぞも当然のように思い描いているようです．もちろん夫は，家の中のいろいろな配線（テレビやステレオ，パソコン，電話など）もお手のモノです．年がら年中汚れて散らかりまくっている我が家は，なるべく業者さんにはおいでいただきたくないので，我が家の文化的生活のかなりの部分は，夫のおかげで支えられてきたのです．　ところが，５年前のキッチンと２年前の書斎スペースのハロゲン照明のトランスがこわれたときには，どちらのときも「交換だな．電気屋さんに来てもらえ．」と言ったきりで自分で直そうとは思わなかったらしいのです．もちろん，ごはん作りに支障があるので，速やかにキッチンには別回路の蛍光灯をつけてくれました．でも，書斎スペースの方は机の配置が複雑になっているので，別に照明を新設するのが難しいのです．その上，机や本や書類で常にクチャクチャですので，なかなか業者さんに来てもらうための片づけもできません．仕方なく楽天市場で格安アームライトをたくさん買い込んで，そこら中に設置しました．それはそれでけっこうイイ感じの照明になったので，ますます業者さんに相談するタイミングを逸してしまいました．　それがついさきほど．夫に別の照明の不調（接触不良と電球切れ）を直してもらったときのことです．「あっちは直せないの？」と子どもたちに言われた夫は，「ドライバーとテスターを持ってきて．」とトランスをいじりはじめました．　トランスのカバーを外してテスターをあちこちにあてている内に，故障の原因が判明しました．なんとヒューズが１つきれていただけだったんです．なんのことはない．デンキ屋さんで，同じヒューズを買ってきてはめこむだけで直るんです．　かれこれ５年近くになる，アームライトの部分照明だけの仄明るさに馴染んできた年月はナンだったんだでしょうね．この２５年間，ワタシや子どもたちをほったらかしで，機械いじりに明け暮れしているのに，こんな簡単な故障を見過ごすなんてね．プロが呆れるほどの豊富な工具類を所有していて，なんでもＤＩＹしてるというのにね（たまーに来てもらう業者さんは，ナニか変わった工具が必要となると，自分のクルマに取りに戻る前に「○○ないけ？」と訊かれますが，大抵のモノはあるのですよ）．　こんなコトこそ，まさににありうべかざるコトとしかいいようがないです．夫婦揃ってのけぞりながら，大笑いしてしまったのでした．

  2004.08.13

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• 一等賞が当たっちゃったの

  　久しぶりに息子たちも戻り，夫も来るとのことで，彼らの好物を用意して晩ご飯の準備をしていたときのこと．リーンと電話が鳴りました．受話器を取ると，近所の商店街の夏祭りに出かけていた長女の声．「オカアサン，くじびきで一等賞が当たっちゃったの．一人で運べないから，クルマで迎えに来て．」そう，さきほどガソリンスタンドで給油した際にくじびき券を３回分いただいたので，長女はそれを握りしめてはりきって夏祭りに出かけたのでした．それにしても，ナニが当たったんだろう？今頃はあの辺はクルマでいっぱいなんじゃなかろうか？長男にいっしょに来て欲しいと頼んだら，「面倒くさいから，イヤ」と憎たらしい返答です．　しかたなく一人で階下に降りていったら，ちょうど夫がバイクで着いたところでした．やはり面倒がる夫を説き伏せて，夏祭りの会場へ．人混みの中，長女を見つけて「ナニが当たったの？」と訊きながら，連れて行かれた場所には大きなダンボール箱一杯のフルーツが！　ざっと見たら，マスクメロンが３個，バナナの大きな房，桃やら梨やら温室ミカンに巨峰ぶどう，見たこともないマンゴーまでが３，４個ずつ盛り上げられています．「１０万円相当なんだって．」という彼女（単価も高い超高級フルーツなんだろうなあ）．こんなのワタシにはとても運べませんよ．夫に来てもらってヨカッタア．離れた路上で待っていてくれた夫のところに戻り，運転を交代してクルマを廻して，ようやくフルーツの大盛り箱を積み込みました．家には夕食のデザートにと，さっき奮発して買ってきた桃８個とバナナ６本があるというのに．冷蔵庫は連日収穫しているトマトやきゅうりで満杯だというのに．嬉しいけれどどうしよう？と思ったら，「こんなの，すぐに食べちゃうさ．」と夫．そういえば，夫は桃と梨には目がないのでした．　家に着いてからは，空き箱にフルーツを小分けして３人で３階まで運びました．あらためて眺めると実に壮観です．でも，夫と長男と次男は，夕食の肉じゃがとサラダを食べた後，ワタシに桃や梨の皮を剥かせて「美味い美味い」とパクパクと食べ始めました．ふと見ると，次男がミキサーを回して濃厚バナナジュースをこしらえ，男３人で何杯もお代わりしています．この調子だとけっこうな勢いで果物の山は小さくなっていきそうです．　ウチの男どもが，こんなに片づけ上手だとは思ってもみませんでしたよ．美味しい果物に限るというところが残念ではありますが．

  2004.08.08

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• 贅沢な休日

  　当直明けの土曜日．今日はかねてから企んでいた贅沢な休日をいただいちゃいました．　８時半に病院を出て，まっすぐに空港に向かいました．約１時間のフライトの後，羽田からはバスにのり３０分で横浜駅へ．みなとみらい線の一日券を買って１０分くらいで終点に着きました．地下鉄の駅から階段をのぼり地上に出たところで，目についたホテルサンポートのレストランに入り，地鶏のハーブ焼とパンとコーヒーのお代わり自由のセットメニューを注文しました．ローズマリーがいい香りで，古めかしく洒落たインテリアの店内には，他のお客さんは年配のオバ様が２人だけでしたけれど，なかなか美味しい昼食でした．　食後は，１ヶ月ばかり前の記憶をたぐりながら，とことこと歩いて「横浜人形の家」へ．そう，今回の目的は，この夏の特別企画の「大庭ひろ子ドールハウス展」です．この間，学会のついでにここに来たときに，この特別企画展のポスターを見て，なにがあってもまた来ようと決めていたのでした．　大庭ひろ子さんはドールハウスの雑誌などで，びっくりするほど精巧な作品を発表されている方ですが，今回はお弟子さんも協力されて１４０点も出品されているという，滅多にない大規模な展覧会です．　入場料２５０円のところに往復の交通費３万円以上というのは，まったくの道楽ではありますが，趣味なんてえのはそんなモンよと開き直りました．期待に違わず，出展されていた作品はどれもこれも素晴らしいものでした．１４４分の１スケールなのにちゃんとムギ球を使った照明がついているハウスには本当に感激しました．じっくりと見ていたら，あっという間に２時間近い時間が過ぎてしまいました．　感激の余韻に浸りながら馬車道を歩き，みなとみらい駅の近くのSHOPで，長女が欲しがっていたプラネタリウムのコンピューターソフトを発見．更に，横浜駅の紀伊国屋書店では胸部ＣＴの読影について詳述されている本（なんせイロイロと最新医学について，勉強しなくちゃならないのですから．）も見つけました．都会に来ると，富山では見つけがたいモノが簡単に見つかるので，買い物が楽しい．　後は，再びバスに乗って羽田に戻って飛行機に乗り，富山空港の無料駐車場（これだけ広くて整理員まで配備されている無料駐車場がある飛行場は他にないだろうと思います．なんでだろう？）に置いてあった車で家に向かいました．家の近くまで来たら，迎えに出ていた長女に出会いました．昨夜と今日の彼女のことは，おばあちゃんに頼んでおいたのですが，やはり淋しかったらしい．少しゴキゲンナナメになっていた彼女は，２人だけでファミレスへ行きたいと言いました（夫はバイクで遊びに行っているし，長男と次男もずっと群馬のじいちゃんばあちゃんのところに行っているので．）．たまごっちで遊びながら，好物の枝豆とドリンクバーを口にして，ゴキゲンはすこし直ってきました．　今夜と明日はたっぷり甘えてくっついてもいいからねというと，早速べっちゃりしてきて少々暑苦しい．でも，留守番している間中，ビデオ・漫画・ゲームを思う存分やっていたせいか，９時過ぎには寝てしまいました．　年がら年中というわけにはいきませんけれど，たまには，こういう贅沢な休日をもらって，イノチのセンタクができるのは，本当にシアワセ．

  2004.08.07

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• 洗濯！洗濯！また洗濯！

  　水漏れの修理が終わりました．請求書は８月末に来るでしょう．今回はそんな大出費にはならないでしょうが，原因となった配管の接続部のトラブルは工事後１０年くらい経つとよくあることだそう．これから，キッチンやバスルームやランドリー，トイレもトラブルかもと思うとぞっとしました．当時の施工業者さんはバブル崩壊に伴って廃業されており，文句をたれる相手もいないんです．代わりに来て下さるようになった今の業者さんがきさくで親切なのが，まだ救いではありますが．ブツブツブツブツブツブツ．　ま，そのときはそのときとして，とりあえずは今回の騒ぎで水拭きに動員したリネン類がビショビショのまま山積みです．家族の普段の洗濯物もここ数日の暑さで大量の汗をかいたためにどっさりと出ています．更に長男が，明日からの東京の大学のオープンキャンパス参加とその後の群馬の祖父母宅訪問のために荷造りをしたいのに，自分の衣類を洗濯できないじゃないかと困っている様子です．　全自動洗濯機が３台もあってよかったなあと思いつつ，次から次ぎへと流れ作業で，汚れ物を洗濯槽に入れては出して，ハンガーにかけたり，乾燥機に放り込んだりと，し続けています．普段は大嫌いな，衣類の収納作業も腹をくくっているせいか，明日から長男が１人減り，更に水曜日からは長男と次男の２人が減ってくれるかと思うと嬉しくなってくるせいか，わりと順調にはかどっています．　わーい(^O^)！来週は散らかすヤツがいないから，余裕の日々をすごせるぞお！好きなチャンネルも見られると思うと，超ウレシクて，洗濯なんぞなんのそのという気になっているのでした（手抜き家事ができない性分の姑と義弟のオクサンたちがちょっと気の毒だったりして．ウチの息子どもを存分にこき使って下さいとは，お願いしましたけどね）．

  2004.08.01

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• ベッドルームが水浸し！

  　元は病院だった建物にむりやり住んでいる我が家のベッドルームは，元はといえば当直室でした．ワタシは子連れ当直をしていましたので，この部屋にはそこそこのキッチンセットとユニットバスが付いています．　昨夜，ベッドルームでも一番散らかっているスペースであるキッチンセットの食洗機のあたりの床が濡れているのに気がつきました．誰かが水をこぼしたのかと拭き取りましたが，拭いても拭いてもジワジワと水が湧いてきます．ドライバーを持ってきて食洗機の化粧板をはずし，いろいろといじってみましたが，水は止まりません．どうやらキッチンセットを解体しないと水漏れ箇所は見つからない雰囲気です．　とりあえず，洗濯する予定だったシーツやらタオルやら捨てようかと迷っていた衣類やらを掻き集めでキッチンからユニットバスまでの床に連続して敷きつめました．毛細管現象で水がユニットバスの床から排水されればラッキーかななんて思ったのですが，そうは問屋はおりませんでした．　２，３時間後の深夜１時，２階に水漏れが始まったと母が言いに来ました．母の茶の間（食品食器関係のガラクタが散らかしてある部屋です．）と冬の寝室（ベッド上もそのまわりにもあまりにもモノが散らかっていて，最近は寝る場所がなくなり別の部屋で寝ているようですが，二重サッシにしてあげたので，冬は一番暖かくなる部屋です．）の天井のあちらこちらからポタリポタリと滴が落ちてきて，母の大事なガラクタが濡れていました．　夜中に配管屋さんに電話するわけにもいきません．母娘ともほとんど徹夜でガラクタをのけてはバケツや洗面器，鍋や花瓶を並べました．　ようやく朝になり，配管屋さんに電話をしましたが，「忙しくて夕方でないと来られない．」とのこと．屋根に登ってタンクからの給水を止めるか，機械室にある井戸のポンプの電源を切ってしまうかすれば水漏れは止まるはずですが，トイレもキッチンも使えなくなります．１階の賃貸の方もいるし，子どもたちもいますので，そういうわけにもいきません．　で，ずっとシトシトピッチャン状態で一日が過ぎました．さっき配管屋さんから「これからそちらに向かいます．」と連絡がありヤレヤレです．　結果として，水漏れエリアとその周辺を死に物狂いで片づける羽目になったので，我が家は今，かなりキレイです．「神様が，イイカゲンに片づけなさいと仰っているのかねえ．」と母と顔を見合わせて苦笑いしているのでした．　

  2004.07.30

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• 一人娘に夫はメロメロデレデレ

  　来月，夫が初めて長女を本格的な登山に連れていくことになりました．上の２人の息子たちは，小学校に入る前に立山を泣きながらの縦走．その翌年には富士山登頂（やはりベソをかいてたらしい．）．さらにお次は槍ヶ岳へ２年連続で連れて行かれ，「もお，山はタクサン！」と，夫がいくら誘っても応じようとしません．４年ぶりに，子どもを連れていくことになった夫は，かなり嬉しそう．戸棚からひっぱりだしてみたお兄ちゃんたちの装備の中で使えそうなものは雨具だけと，いそいそとお買い物に出かけることになりました．　まずは，登山用の靴．キャラバンシューズは２２cmが最小サイズ（次男は小１くらいで，この靴を履いていましたが）なので，ハイキング用の靴で１８cmのがないかとあちらこちらのお店に電話．県庁近くの「マンゾク」というお店にあるということで，ワタシに運転しろと言い出しました（マンゾクには駐車場がありません．）．　次ぎは，速乾性の素材でできた衣類が必要とユニクロへ．夫と長女の双方が気に入るモノは無かったのですが，浴衣を見つけた長女は盆踊り用に欲しいとおねだりして，まんまとゲット．衣類は学校の体育服でいいんじゃないかというワタシの意見には，耳を貸さず婦中町の大型量販スポーツ店のデポに行こうと言い出しまた．大雨・洪水警報も出ている雷雨の中，来た道を逆戻りして２０分．ここに気に入るモノがなかったら，高岡のＩＯＮまで運転させられそうな勢いでしたが，幸い，夫の思い通りの素材でできた衣類が見つかりました．ところが，長女は赤いのもいいけど青いのも，白いのもいいなと，迷いだしました．試着させてみても，それぞれカワイク決めがたいなとワタシも思ったのですが，夫は「全部買っちゃえ．山に行くとき以外にも着ればいいじゃん．」とデレデレしながらレジへ．　結局，Ｔシャツ４枚にジャージ２枚のお買いあげ．その上にサングラスまであれこれかけさせて（スキー用のがあるのに），帽子（おさがりがたくさんありますのに）も被らせたりと，着せ替え人形で遊んでいるみたい．その間の夫の表情は終始メロメロデレデレとゆるみっぱなしでした．　あんな表情は，ワタシのウエディングドレス姿を見たときにもしなかったような気がします．　まったく，父親というのは一人娘にはかなわないみたいです．　

  2004.07.25

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• 一日に一間分づつ片づけています．

  　いよいよ夏休みが始まり，一日中子どもたちが家にいるようになって３日目です．例年だと，ＬＤＫがどんどん散らかっていくのにウンザリしているはずですが，今年はちょっと違っています．　まず，例年と違って今年は休み前から既に極限状態にまで，家中いたるところが散らかっていました．先週の週末には，単身赴任先から戻ってきた夫が，さらに宅配便の梱包ゴミなどを散らかしかけたのにバクハツして，「毎日毎日，あんたがたがほったらかしにしたゴミや洗い物を拾い集めるだけで終わってしまう．ホコリの掃除とか料理とか食器洗いとかいった普通の家事をする前に，気力も体力も尽きました．もう知りません．疲れたから寝かしてもらいます．」と片付けストライキ宣言をして早寝したのでした．　その夜，夫と息子たちはしぶしぶながら，ゴミ拾いと洗い物をしたようでしたので，翌朝のＬＤＫは見違えるほどではないものの，怒りがおさまる程度の状態になっていました（もともとワタシが散らかしたモノもかなりあり，その辺は手つかずでしたから．）．次男によると，「お父さんと兄ちゃんが命令して，オレがヒトリで９割くらい働かされたんだからね．」とのこと．夫と長男のキャラクターを考えればさもあらんと，ちょっと次男がカワイソウになりました．　でも，それからというものは次男は自分の部屋にいる時間がぐんと多くなり，ＬＤＫをあまり散らかさなくなりました．　今のこの好機を逃してはなりません．隅っこの方のガラクタのふきだまりをなんとかしなくては．　期限は夫が山の診療所に入る２日前までです．登山の準備をする作業スペースや関連物品を詰め込んである戸棚の扉がスムーズに開けられるスペースを確保しておかないと，とんでもない忘れ物をしてしまうかもしれません．今年は長女が初めて同行するので，準備も例年よりもたつくことになりそうですしね．それに，５日後に下山してきたら，山岳部の学生さんたちが晩ご飯を食べに来て，ちょっとしたホームパーティになるのも慣例になっていますしね．　というわけで，我が家をお客さんになったつもりで眺めて，目障りなところを一日に畳一枚の幅分（一間分）ずつ，片づけるように心がけることにしました．特に部屋の隅っこは，一度片づけるとしばらくは効果が持続するのがウレシイ．　それにしても，若い頃に較べると気力も体力もなくなったなあと思います．以前ならば，こんな好条件のときならば一両日で家中をピッカピカにしていたもんなのですがねえ．もちろん，リタリンをのんでの徹夜作業でしたけど．

  2004.07.24

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• 全部消すっきゃない？

  　３月のワタシの誕生日に，自分で自分にＤＶＤ＆ＨＤＤレコーダーをプレゼントしてから，ほぼ４ヶ月．我が家では，このレコーダーのおかげでチャンネル争いもエスカレートしなくなり，快適なＴＶライフが展開されていましたが，ついに３５５時間も録画できるというＨＤＤに空きがなくなってしまいました．まあ，永久保存したいような映像もないのですが，特にいらないいくつかを消去しようとしました．ところが，いつのまにかプロテクトがかかっていて削除できません．　長男がマニュアルを見ながら，先日の停電のときに自動的にプロテクトがかかったらしいよと判定してくれました．全部初期化して消すしかないみたいだよとのこと．ワタシはキカイのマニュアルを読みながら操作することは非常に不得手なので，長男におまかせすることにしました（誰かやってくれるヒトがいると，自発性が著しく低下するのはワタシの悪い性癖です．やるっきゃない情況ではやるのですがね．）．　夕方，買い物に出ている間に初期化は完了していて，「はいよ．終わったよ．」と，長男がマニュアルを返してくれました．彼は普段から長期保存したい連ドラなどはＤＶＤに直接録画していましたが，こういう事態を見越していたのでしょうか？　将来，息子たちが独立しちゃったら，長女と２人のお気楽暮らしができると楽しみにしているのですが，そうなると炊事洗濯掃除は格段とラクになるでしょうけれど，キカイ関係では苦労することになるのかなあ．　

  2004.07.17

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• 見つかった!?

  　ようやく昨年のラジオ体操係の方に電話がつながりました．昨年の夏休みの終わりといえば，私たち一家は九州旅行で留守にしていたので，お神輿をしまっている町内会のプレハブ倉庫（御座所と呼ばないと爺さんたちに叱られるのですが）の方に保管してあるとのこと．ヨカッタア．　確認のため，御座所のカギを保管されているお隣の家に行き，カギを借りようとしたのですが，玄関先で待つこと２０分あまり．「いやああ，おかしいがいちゃ．どこにやったもんやらねえ．カギ，見あたらんがいちゃ．町内会長さんのところにもあるはずながやけどねえ．」と恐縮される隣家のご主人．そのキマリの悪さ，よおーくわかりますよ．　うーーーーんでもねえ，町内会長さんの家は遠いのですよ．　ま，いっか．たぶん大丈夫でしょう．今度の土曜日に見にいこうっと．

  2004.07.13

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• 巨大ゴミ屋敷に住むボケ母娘

  　ワタシが今住んでいるのは，かつて父がやっていた病院だった鉄筋コンクリート３階建てです．１階は賃貸しておりリサイクルセンターになっています．２階のモト病室の内１４室とナースステーションは母が使っています．先月からはその内の１室が次男の部屋になりました．その他に町内会の児童クラブの備品を保管している部屋があり，町内に公民館がないので，この部屋は児童クラブのちょっとした会議室としても機能していました．この春まではね．　この会議室も５年ほど前に，母がガラクタを放り込んでしっちゃかめっちゃかに散らかしていたのを，ワタシが片付けて夫に壁のペンキ塗りをしてもらい，イスや簡易台を持ち込んで，会議室の体裁を整えたのでした．そのとき母には，この部屋にだけはモノを持ち込んで放置しないようにとキツく言い渡したはずでした（コワイ娘ですが，母名義の不動産の固定資産税を払っているのは実はワタシなんですから）．ところが，次男が個室を欲しがりだして，母が物置にしている内の２室を片付けている内にいつの間にか，会議室の中には別の部屋から机が持ち込まれ，更にイーゼルやら，お茶道具やら，版木に彫刻刀，和紙に鉛筆や墨汁といった母の版画製作道具一式がひろげられていました．唐突に新境地に目覚めたらしく，これまでとは一風変わった作品を次々に描く母には，ギャーギャー言うわけにもいきません．ゲージュツ家ですから．というわけで，整然としていた会議室はすっかり様変わりした母の作業部屋その４（他に３部屋，製作作業に没頭する内に散らかり果てて手の着けようがなくなった部屋が放置されているのですよ．）になりはててしまいました．　しかし，そろそろ夏休みです．児童クラブの備品の中から，ラジオ体操に必要なトランジスタラジオや出席ハンコ，開始合図の鐘などを出さなくてはなりません．母に備品の入っている整理箱付近にあるモノを撤去するように頼みながらラジオ体操カンケイ品の入った箱を取り出そうとしたのですが，記憶していたはずの箱が影も形もありません．他のお祭り用品の箱なども，ワタシの記憶とはゼンゼン違うところに違う風に置いてあります．　うーん，困った．考えられることは？１）母がどっかに移動して忘れてしまった？２）ワタシがどっかに移動して忘れてしまった？３）昨年のラジオ体操の担当者が，備品を別の場所に保管していて，ワタシのところにまだ戻ってきていない？４）昨年のラジオ体操の担当者が返しにきたときに，受け取ったワタシがちゃんともとに戻さなかった？１）と２）は，母にもワタシにも，そういうことをする必然性はないのですが，私たち母娘はときたまそういうことを無意識の内にやらかしていた前科があります．２人ともＡＤＤですから，記憶違いに思い違いは十八番の得意技です．信用してはいけません．４）もいかにもありそうな気がします．３）ならばいいんだけれど．昨年の担当者にはなかなか電話がつながりません．それに３）ならば空の整理箱があるはずです．３）以外の場合，一体どこを捜せばいいのでしょう？あらためて見直すと，この建物は６７０坪の敷地にたつ３階建ての巨大ゴミ屋敷としかいいようのない状態になっています．見つかる頃には来年の夏休みになってるんじゃなかろうか？　どうか，誰かが別の場所に保管してくれていますように．まったく，神様に祈りたい気分です．

  2004.07.12

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• 冷房病

  　昨日は，金沢までのバスの中や披露宴の会場などで，思いっきり冷房に曝されたのに，久しぶりに飲んだシャンパンやワインのせいか，それほど寒いと認識していなかったのでした．そして，今日は病院の日直で，かなり長い時間冷房が効いた診察室に座りっぱなしでした．ウィークデイだと，褥瘡の処置などのために浴室に行ったり，会議があったりと，けっこういろんな用事があって院内を移動するのですが，ずっと同じイスに座っていたら体中が痛くなってきました．それに，なんか頭痛がするみたい．何人かの夏風邪の患者さんを見ている内にいよいよ頭がしめつけられるように痛くなってきました．　家に帰ってからもずっと頭痛は続き，ワタシのいない間に子どもたちがリビングを掃除していてくれたことにさえ，なかなか気がつきませんでした．夕食も簡単にスパゲッティミートソース．　食後も頭はしめつけられるようで，テレビを見ながらウーウーと唸っている内に，首を振っている扇風機の風がこっちにくるとすごく嫌なことに気がつきました．これって悪風だ，冷房病じゃん．久しぶりだなあ．学生時代に県庁のバイトをしてたとき以来じゃないの．　早速，いつもいくマッサージさんに予約の電話をいれました．４０分くらい時間があるので，腰を温めるための機械（父の病院があったころに使っていた）を出してタイマーを２０分にセットしました．腰が温まったところで，マッサージへ出発．目と頭の疲れをとる２０分コースをお願いしましたが，頭のツボを刺激されている内に，両肩がバリバリにこわばっているのに気がつきました．延長して肩コースもやってもらおうかなと思ったのですが，次ぎの予約の方がいらしてしまい諦念．　それでも，随分ラクになったなあ．これで寝ちゃおうと思いつつ帰宅したのですが，洗濯が終わっていないことに気がつきました．ついでに，茯苓四逆湯の煎じ薬を作ろうかなあ．　何故お風呂に入らないのかって？　月光仮面がじゃましてるからですよ．

  2004.07.11

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