仕事中の夫を垣間見ちゃいました
昨夜遅く、内視鏡検査に行く準備をしていてタイヘンなチョンボに気がつきました。夫に検査の承諾書への署名捺印を頼むのを忘れていたのでした。マズイ。検査できなくなっちゃう。こういう書類の体裁って、病院事務ではスゴクうるさいのですよ。夫の筆跡は独特なので、本人に書いてもらうしかありません。慌てて夫にメールしましたら、折り返し電話がかかってきました。「バぁカ!なんで日曜に言わないんだよ。オレ、明日は当直だぞ。病院に着いたら電話しろよ。」ワタシのこの手の不始末は、今始まったことじゃないので、バカとは言いながらも怒ってはいないようです。でも往復で2時間半はかかるなあ。ハンセイしなくっちゃ。 塾に行った次男の夕食をテーブルに用意して、長女といっしょに出発しました。丁度、郵便局に夫が買った荷物が来ていたので、遠回りして受け取り持って行くことにしました。渋滞を避けて高速に上がり50分ほどで、夫の病院が見えてきました。17,8年前には非常勤で外来に出ていたことがあるのですが、当時の記憶はすっかり忘れ果てており、駐車場は何処で出入り口が何処だったかと病院の周囲をウロウロしていたら、運悪く救急車がやってきました。あちゃちゃちゃ、当直医センセイにちょっとサインを頂くというわけにいかなくなっちゃいました。ようやく適当な駐車場所を見つけ、助手席に眠り込んでしまった長女を車内にのこして、トコトコと救急車が行った方へと歩いていくと出入り口は見つかりました。でも、なんだかすごいヒトの数です。守衛さんが「これて救急車が5台続けて入ってるんですよ。」と誰かに言っているのが聞こえました。救急患者様1人につき、家族が5,6人駆けつけて待合い室には入りきらないことになったようでした。 廊下の壁によりかかると、丁度処置室を駆け回っている夫の姿が見えました。夫のこういう姿を見るのは久しぶりです。若い頃に比べると、随分と身のこなしがなめらかになったなあ。でも、どうみても若作りのオッサン(しかもジイサンになる寸前の!)だなあ。なんて思いながら、ずっと見てしまいました。今日は朝から普通に働いて、今夜は一晩中救急患者様に対応し、明日も普通に勤務するから32時間の連続勤務なんですよね。ワタシはここ数年、当直や日直があっても、24時間以上の勤務はしなくてすむように調整(つまり、他のDrにシワヨセしている)させてもらっているのですが、普通の病院勤務医はホントウにキツイんですよね。みんなワーカーホリックになっていて平気な顔していますけどね。ワタシはもう、あんな働き方はできないなあ。やっぱ医者は体力だなあ。などとしみじみする内に、処置が終わって入院することになった方が一人、また一人とご家族に付き添われてストレッチャーで運ばれていきました(そういえば、子どもの頃にも病院の敷地内の官舎に住んでいて、やっぱり父があんな風に働いているのを見ていたこともあったけか。)。 1時間半ほどして、最後の方が終わったところで、夫は廊下にいたワタシに気がついたようでした。「何時から待ってたの?書類かせよ。」と6,7秒でサイン終了。「いやあ、こんなに忙しかったのは久しぶりだったよ。一度に何台も救急車がきたからなあ。あ、ついでに(遠隔地)保険証(長男に送るもの)も持って行けよ。」「あ、郵便局に寄って荷物も持ってきてるよ。」「おお(歓)!じゃ、車まで取りに行くよ。」ま、用件が3つ片づいたのだから来た甲斐も待った甲斐もあったと言えるでしょう。この間の週末も、ワタシも長女も忙しくて夫とはすれ違いだったしね。 別れ際に「(内視鏡の)結果が出たら、すぐにメールしろよ。」と夫。うっ!うっうっうっううう!けっこうシンパイされてると思うと、ナンカ嬉しい。アホなワタシです。