Can I speak English?
今朝も元気に5時起床。自販機で買ってきた野菜ジュースを飲みながら、マップルマガジンを読み直しました。本日の目的地は、ブリティッシュヒルズ。去年、テレビドラマのロケにも使われたという英語研修施設です。施設内では英語がメインなどとオソロシイことが書いてあります。博士論文は英文で出版したのだし、返還前の香港、スリランカ、USA、UKとこれまで旅行した英語圏の国々でも、なんとか(ボディランゲージを駆使して?)楽しんできましたが、実際のところ英会話はアッカンベエなので、少々不安です。なんせ、ベラベラしゃべれる夫も義弟もいないわけですから。でも、イギリス大好きなワタシとしては、是非とも行かなくては。このために、昨日一昨日と長女のゴキゲンをヨイショしてきたのですよ。 それにしても今日も素晴らしいドライブ日和です。ヘアピンカーブ続きの山道はありがたくなかったけれど、8時半には目的地に辿り着いていました。マップルマガジンやHPから得た情報では、テーマパークのようにイギリス風の建造物が建ち並んでいることしか判らなかったのですが、英語研修目的の宿泊じゃなくて観光目的の日帰りで訪れてもよさそうでした。でも、掲示物を見たところ宿泊者しか入れないところが大部分のよう。どうやら単なるビジターだと、半分も楽しめないカンジで不安が大きくなってきました。 Receptionと書かれた看板をたよりに、ホテルのフロントを兼ねるらしいカウンターへ。早速、金髪碧眼のお姉さんがなにやらしゃべりかけてきました。チーン!わっかりませーん!”We are visiter…” などとモゴモゴ言ってみましたら、”Today, we have a event. You can not seeなんたらかんたら。どうも、今日はあまり良い日ではなかったのかな?と困惑した表情になったのでしょう。奥の方から、さっと日本人のおじさんが現れました。後は日本語で普通にオハナシして、結婚式があるので、内部の見学が制限されること。ショップ、ティーハウス、パブはビジターも利用できること。宿泊者対象のクラフト教室もまだ申込者が定員に達していないので受講が可能なこと。プールとジャグジーも利用できることなどが判りました(残念ながら、イギリスで最も美味しいブレックファーストを味わうには宿泊しなくてはならないようです。)。 そのあとは、長女と二人でショップに行って、例のごとくたくさんのガラクタを買い込み(家にあるのと同じ陶製のネッシーの置物が、ネス湖のショップの半額で売られていたのにはショックを受けましたが、ナショナルトラストに寄付したのですから良しとしましょう。)、クラフト教室ではカワイイ籠と苔玉を作り、ティーハウスでは本格的アフターヌーンティーに感動し(20数年来、雑誌やエッセイ、ミステリー小説などの様々な印刷物から想像していたのと全く同じスコーンを、遂に味わうことができました。これまでイギリスの国道(いわゆるAナントカという道路)沿いのティーハウスやフロリダのテーマパークのイギリス村で食べたスコーンだって、絶対にニセモノではありますまいが、ナンカ思っていたのとは違うなあ?というカンジだったのです。果たしてミス・マープルがバートラムホテルで言った「ほんものの」というのがこれなのかどうかは知るよしもありませんが、ワタシ的には「ほんもののスコーン」にやっと巡り会えたと思えたのでした。)、ほぼ貸し切り状態のプールで、思いっきりバシャバシャし、ラウンジで長女と下手なチェスをし、最後にパブでフイッシュ&チップスを堪能しました(これも、ロンドンで食べたのよりもはるかに美味しかった。量もかなりイギリス的でしたので、二人で分けて正解でした。メニューにパスティやハギスが無かったのは日本人にはクセがありすぎて食べられないからでしょうねえ。)。どこに行っても、最初に応対してくれた外国人スタッフには英会話の及第点はもらえず、すぐに日本人スタッフを呼びに行かれてしまいましたが、「いいところだったねえ。」と長女と二人で非常に満たされて一日を過ごし、夕日の中、名残り惜しくはありましたが会津若松に向けて出発したのでした。今度はお金をためて、英語研修宿泊コースを申し込みたいな。 3時間後、長い山道をドライブして辿り着いた会津若松のスーパーで食糧を買い込んでいたときに、ハッとしました。パブのコート掛けに水着の入ったバッグを忘れて来ちゃったのでした。ヤレヤレ、いきなりハローなんていわれたらまごついちゃうだろうなあなんて思いつつ、おそるおそる電話しました。「はい、ブリティシュヒルズでございます。」と普通の日本語が聞こえてきました。ホッ。