パスポート更新と領事館で相談
大学から光化門行きのバスに乗る。今日は自分のパスポートの切替で、日本領事館に出かける。日本の場合、パスポートは期限が1年を切った時点から、切替ができる。私のパスポートは今年の11月が期限である。(10年目)韓国での現在の在留資格は1年ごとの更新で、2月いっぱい。パスポートを切替えないと、 韓国の出入国管理局で、11月のパスポートの期限までしか、在留期間として、認めてもらえない。だから、日本領事館でパスポートを切替えた上で、入管で在留期間の1年延長を申請しなければならない。その上で、私の家族として妻の査証も延長できる。ソウルの日本領事館は、光化門の近く、アメリカ大使館のすぐ側にある。簡単なボディーチェックを受けて、中に入る。日本は10年で14万8千ウォン、中国の3倍以上だ。申請してから3日くらいでできるのはいいけど、高すぎる気がする。引換証を受け取り、日本は高すぎるんじゃないか、と伝えていただけるよう窓口の人にお願いする。せっかくなので、査証に関する面接・相談の窓口に行き、最近、韓国の大学で働く日本人教師を悩ましている問題について、相談することに。その問題とは、去年の11月か、12月に国会を通過した「非正規職雇用法」といういうのか、正式名はよくわからないが、大学で1,2年の契約で働き始めた教員に対して、同じような契約の更新をしなくなり、大学の必要に応じて定年制で雇わなければならない、という内容の法案だ。来年の下半期から執行されると聞いている。これは、皆が定年制で雇用されるわけでもなく、現在韓国の大学で働く日本人教師はほとんどが1,2年の契約職なので、更新が法的に認められなくなると、毎年のように、別の大学に移籍しなければならなくなるかもしれない。うまくいけば、定年制で就職できるかもしれないが、そんなに甘くないだろう。ともかく、昨年末から、そんな噂が広がっていて、その法案が事実かどうか、そして、外国人も対象になるのかどうかを確認してもらうために、相談をお願いした。幸い、副領事につないでもらえ、上の内容を来週中に、確認してもらえることになった。最近、韓国では外交部(日本では外務省)の職員が、国民に冷淡な態度を取ったということが話題になっているせいかどうかわからないが、 日本の外務省スタッフが誠実に接してくれたので、うれしかった。帰りに、韓国最大の教保文庫という書店で、小木新造『東京時代』、平川祐弘『和魂洋才の系譜』(文庫)、『短編小説集 朴泰遠「小説家仇甫氏の一日」ほか十三編(朝鮮近代文学選集3)』、モンテーニュ『エセー』などを買った。