モーツアルト生誕250周年記念ニコラウス・アーノンクール訪韓公演
モーツアルトに新しい解釈を施したというアーノンクールが韓国に来た。1929年ベルリン生まれの77歳、 世界的な指揮者だというので、妻と聴きに行くことにした。演奏はコンチェントゥス・ムジクス・ウィーン、ソリストはソプラノがジュリア・クライタ、メゾソプラノがベルナルド・フィンク、テナーがベルナ・グィラ、ベースがルベン・ドゥロル、合唱の指揮がエルヴィン・オルトゥナ、そして、アーノルド・シンベルク合唱団という構成だった。会場はソウルの芸術の殿堂、午後八時が開演だった。曲目は一曲目は《主日のためのヴェスペレ Vesperae de Dominica 》 Kv.321、二曲目はレクレイムだった。3階席の一番後ろで、一人11万ウォン(1万4,5千円くらい)。モーツアルトといえば、ヴァイオリンとピアノの競演曲が優雅にして軽快、快活にしてシック、縦横無尽の天才的な才能を感じさせてくれて大好きなのだが、今回はミサ曲っぽいものに初挑戦だ。去年テジョンでイギリスのロイヤル・バレーを観たときみたいに、途中で寝てしまうのではないかという不安もあったが、男女の合唱に、多様な楽器、そしてソリスト、という多彩さはそれなりに楽しめた。やはり一流の芸術家たちなんだな、と納得もし、指揮者の円熟味を感じさせる秋の夜となりました。隣に座っていたレディとも意気投合、ミョンドン聖堂の合唱団をされ、また、カトリック大学の合唱団にも所属されているとか、、ともかく、一流に触れられてめでたし、めでたし。