日本最高峰をめざす
今年の春頃に日本最高峰の富士山に登る計画が浮上し、今日その日がやってきました。ワクワクすると共に少し不安でもあります。一年前までは、富士山に登るなど考えも及びませんでした。参加者は6クラブのメンバーがほとんどで、8人で山頂を目指す計画です。しかし当日急遽お一人が病気のため、欠席となり7人で行くことになりました。朝7時に豊橋を出発し、河口湖口5合目をクルマで向かいます。心配していた天候はどうやら大丈夫?だと思っていましたが、向かう途中、雲行きが怪しくなってきました。途中、静岡県富士宮市にある浅間神社に寄り、霧が立ち込める中、無事登山が出来るようお祈りしてきました。 ここまで着くと、小雨がぱらついてきました。その後も段々と雨が強くなり、いきなり合羽着用で登らなければならないのか、あるいは中止になってしまうのか、と少し不安になってきました。とにかく、5合目まで行ってみて、それから判断することにしました。しかし不安は一気に解消します。クルマで5合目まで向かう途中の4合目付近で、徐々に晴れ間が見えてくるようになったのです。時折、頂上も見えました。駐車場到着まじかのゲートで、既に5合目駐車場は満車であることを告げられます。数十台が待ち状態です。一台下りてくれば、一台が入られる、そういった状態です。5合目駐車場の他に、道路わきには、いつかの駐車場があるので、そこへ止めたほうが早いのではと考え、しばらく歩く覚悟でそこへ止めることにしました。その時、山小屋関係の方から連絡が入り、先導してくれるとの事。そのまま一気に5合目 佐藤小屋まで行くことができました。5合目と言っても、そこは標高2,200m。お昼を取りながら、体を慣らすためにしばし休憩。そして身支度をし、いざ登山開始です。ここからしばらくの間のこの山道は、一般的にはあまり知られていない細い山道で、草木が茂った山らしい道です。周りには霧が立ちこめて、遠くが見渡せません。途中、「聖徳太子」と書かれた石碑を発見。よく見てみると、そこには、聖徳太子が黒駒に乗ってこの登山道を駆け登った旨が書かれていました。しばらく行くと、周りが少し騒がしくなってきました。別の登山口からの6合目の合流地点です。霧が一瞬引き、頂上が見えたりもします。 6合目合流地点を過ぎると、人がかなり増えてきました。みんな列を成して登っていきます。登山道は整地されており、そのためか、私はなぜか山を登っているように感じられません。また霧が立ち込め、周りの景色を楽しむことが出来ずに、黙々と登るのみです。ふと見ると、白の地下足袋を履いた方が、軽快に登っていかれました。常連さんでしょうか?私はというと、空気が徐々に薄くなっているのでしょう、よく登っている本宮山のようにはいきません。ところで、霧のため自分が今どの地点にいるのか、まったく見当がつきません。しかしやはりここでも、一瞬霧が引き、山頂付近が見渡せました。皆さん「ワ~」と声を上げ、上方を眺めていました。そして、7合目の休憩小屋にやっと到着です。 <つづく>