柔道・山下さんの話に共感
少し古いニュースになりますが、個人的に深く頷ける話を発見しました。 柔道家・山下泰裕さん 自閉症の次男に「感謝している」と語る オリンピックの金メダル獲得に国民栄誉賞受賞......。柔道家の山下泰裕さんはさまざまな人との出会いを重ね、栄光の半生を歩んできた。恩師のほかにも、山下さんの人生に大きな影響を与えた人物がいる。それは、実の息子さんだそうだ。山下さんはこう語る。次男は自閉症なんです。その彼の存在は、私にとって非常に大きい。子供のころから体も大きく丈夫だった私は、幸いなことに、自分の努力がすべて成果につながった。その結果、私は、強者の立場からしかものが見られない人間になっていました。指導者時代、結果を出せない選手には「真剣にやったのか。お前の努力が足りないんじゃないか」と叱責ばかりしていました。ところが、その後、大学の監督を辞め、少し余裕ができて、次男と向き合い、痛感させられたんです。ハンディキャップを背負い、努力してもなかなか結果を出せない人がいる、という当たり前のことを。もしも、次男にハンディがなかったら、私は、今の私がもっともイヤだと考えるような、傲慢な人間になっていたと思います。だから、次男には本当に感謝しています。週刊朝日 2012年7月20日号IMG_0909 posted by (C)りと様山下さんといえばロサンゼルスオリンピックの活躍が印象に残ってます。当時わたしは子供でしたが、オリンピックが終わった夏休み明けに「山下さんが金メダルをとった姿に感動して涙が出た」と学校で久々に会った違うクラスの友人が言った言葉を未だに覚えています。子供心に失礼ながら「変わった感性をしてるな〜」とビックリしたものでした。(私は女子マラソンでフラフラ、失神寸前でゴールした外国人選手の方が印象に残っていました。選手の名前は失念。)当時何年生だったのかは、歳がばれるので伏せます(^皿^)。 あれから30年以上が過ぎ、我が子が特別支援学級に在籍している身になった者にとって「もしも、次男にハンディがなかったら、私は、今の私がもっともイヤだと考えるような、傲慢な人間になっていたと思います。」との言葉には全く同感です。 最近、娘の2歳頃の画像や動画を発掘し、あらためて驚愕することが多かったです。2歳半当時で1歳代にしか見えない外見、動画では単語が出ずに不明瞭な発音の連発であの頃の状態を客観的に判断すると、満3歳で二語文、3歳6ヶ月で日常会話が可能になったのは奇跡に近かったんだとあらためて思いました。(当時言葉が遅れていることは分かっていました。)言葉の発達が奇跡に近かった事実を思うと「それ以上求めてはいかん!」と実感させられます。これからも娘の容量以上の能力は求めないつもりです。「ママのところに生まれてきてよかった」「◯◯(本名)って名前をつけてくれてありがとう」「わたし◯◯学級(特別支援級)でよかった」と、いうような時々ハッとするようなことを娘から言われます。 柔道・山下さんから話は飛んで、個人的に大江千里さんの歌が好きなのですが、歌詞の「きみ=娘」に思える私です。 ・きみと出逢えてよかった 愛だけが今力になる( GLORY DAYS)・もしもきみに逢わなければ違う生き方ぼくは選んでいた(格好悪いふられ方) にほんブログ村