多言語子育て日記

[Hueiの言葉] カテゴリの記事

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• ウェイ　ウエイ　ウエイ、ババ

  （今日もママが書きました。）Hueiは電話するのがすきです。最近よくおもちゃの電話やリモコンなどで電話するのまねしています。いつも、指でボタンを押し、口から「ピピピ」っと言いながら電話番号を押します。次は、電話を耳につけ：「ウエイ、ウエイ、ウエイ（中国語のもしもし）…うん…うん…うん…○×△◇□☆…bye-bye」という順番でやっています。なぜか、「うん」は２～３回くらいしないと気が済まないみたいです。こんなに電話をするのが好きですが、実際におじいちゃんとおばあちゃんに電話するときに何にも言えなくままで終ってしまいます。２日前にババひとりで出張に出かけました。空港から電話が来ました：「空港に着いた。飛行機遅れている。今夜遅くなる。」「今晩ご飯食べ終わったところ。これからお風呂だ。Hueiはいい子にしているよ。」など普通のことを話していたところに、Hueiは突然：「ババ？」話始まりました。ババはよろこんで、「ババだよ。今はね…」と答えました。でも、Hueiは静かになりました。「やっぱりまだ話せないかな」と思って、ババとママは大人の会話に戻りました。そしたら、Hueiは急いで声をだして話しました。声だけでは足りなくて、ママから電話の受話器を取りました。本当にババと話したかった。でも、テレホンカードはちょうど終わったところでしたから、ゆっくり話せませんでした。昨日、午前中に近所の公民館へ遊びに行きました。Hueiはまた（空想の）電話をかけ始めました。「ピピピ…ウエイ　ウエイ　ウエイ…　ババ、○×△Hueiちゃん○×△○×△」と言いました。初めて、Hueiは人（ただの真似ではなく、ちゃんといる相手です）に電話をしました。ババに楽しく遊んだことを報告したがったでしょう。ババに電話する前に、Hueiは初めて「もしもし」を言いました。公民館の公衆電話を見たとき、手を耳に（受話器を）「モヂコジ」「モヂコジ」「モヂコジ」「モヂコジ」と言いました。

  2006年10月08日

• color

  (Dad is on a business trip. Mom is writing instead.パパは出張。今日代わりにママが書く)Yesterday morning as I was dressing, Huei pointed at me and asked: 「これなんに？」I answered:「mama的衣服（イーフー）mommy’s clothes.」Huei paused and then shouted out: ”Blue (in English)!” I see. She was referring to the color of my t-shirt. So I corrected her: “Red.” She repeated after me. Huei was wearing red flower pattern shirt yesterday, so I pointed at her shirt and said “red.” She seemed surprised to find that she was also wearing red. I then pointed to her blue jeans and said “blue.” She liked that, too. I brought my blue sweater and dad’s blue-striped shirt next to her blue jeans and said “blue.” She seemed puzzled a bit that all those (different shade of blue) colors go by the same name. She asked me: “yellow?” I pointed at the pillowcase and said “yellow.” We continued the color naming game for a while.昨日の朝着替えしたときに、Hueiは私に指さし「これなんに？」と聞きました。「mama的衣服（イーフー）ママの服」と私は答えました。Hueiはちょっと考えましたら、「blue」と言いました。「そうか、いろのことか」とわかった私は「red」と言い直りました。Hueiは私のまねをして「red」と言いました。ちょうどHueiも赤い服を着いているので、私はHueiの服を指さして「red」と言いました。それにちょっとびっくりしたような顔（「わたしも？」）をしました。次は、Hueiのジーパンを指さし「blue」と言いました。さらに、私の青いセーターとパパの青いシャツを彼女のジーパンの上にのせ「blue」と教えてあげました。それにHueiは「これ全部違う色に見えますが、みんなblueなんの？」と理解できなさそうな顔をしました。今度Hueiは「yellow」と言いました。私は黄色い枕カバーをゆびさし「yellow」と答えました。しばらくいろ遊びをしました。Until now, Huei has not shown much awareness toward colors. So even though we often read the color book together and talk about crossing the street when the traffic light turns green, Huei’s dad and I have never been sure if she has the concept of color. The incidence described above marked the first sign of understanding of color for her. The fact that she initiated the conversation is significant.いままでHueiは色に関して無関心でした。一緒に色絵本を読んでも、「信号が青くなってから道を渡るよ」という話をしても、「いろ」という概念を持っているかどうか確認できませんでした。今回のことでHueiは初めて「いろに注意を向いた」という行動を見せてくれました。しかも自分から「色を教えて！」というのは本当にすごい。感心しました。I am so glad that she just recently got a box of coloring pencils from her grandparents. The timing is perfect! I am sure she would love drawing with colors from now.ちょうど、この間おじいちゃんとおばあちゃんから色鉛筆をいただきました。完璧なタイミングではありませんか？これから色でいっぱい画くことが楽しみですね。

  2006年10月07日

• 免客気（ベンケーキ）

  　私たち家族はヒッポファミリークラブという多言語活動のグループに参加している。全部で19ヵ国語のCDを聞きながら、そのまねをしたり、多言語で自己紹介の練習をしたりする。　今日、台湾語のCDを聞いているとその中で「免客気（ベンケーキ　どういたしまして）」というフレーズが聞こえてきた。　するとHueiはパッとママの方を見て、「ケーキ？ケーキ？」と聞き返していた。何語かわからない言葉の音を聞いていても、自分が知っている言葉に似た音が聞こえると、ちゃんと反応するんだ、と感心。　何度か「ケーキ？」を繰り返していたHuei。どうも、雰囲気としては「ケーキって音が聞こえたよ！」という感じではなく、「ケーキ食べたい！ケーキあるの？」という感じだった。そういえば最近、近所のケーキ屋さんにも行ってないなぁ。　この連休パパは出張だから、帰ってきたらみんなでケーキを食べに行こう。

  2006年10月05日

• からい　しょっぱい

  　電車にのっておでかけ。　お昼は大きい本屋さんの中にある喫茶店でランチ。Hueiのにはシナモントーストを注文し、ママはカレーを食べることに。Hueiはトーストが気に入ったようだが、やっぱりママが食べているものも気になる。食べたそうにしていたので、一口食べさせる。すると「からい、からい」と言うではないか。「辣辣（ラー、ラー　辛い辛い）」と返してあげるが、「ラーラー」とは言わず、やはり「からいからい」と言う。　最近のお風呂での流行はいろんな食べ物の「食べるまね」だ。「いたたた（いただきます）」と言っては何かを食べるまね。「吃shenma（チーシャンマ）?」とたずねると、「鶏蛋（チータン　たまご）」と答える。今日はゆで卵を食べているらしい。「好吃？」と聞くと「鹹鹹（シェンシェン　しょっぱい）」と答える。　Hueiはソースやたれをなめたがる。ゆでたまごを食べるときも、いつもお皿に出した塩をなめたがる。さすがにそれは困るので、いつも「シェンシェンダ」と言ってやめさせようとする。そうは言っても、なかなか言うことは聞いてくれない。ママの目を盗んで塩やソースを指につけてはなめ、親の方を見てにっこりする。少なくとも、しょっぱいということはわかっているようなのだが・・・

  2006年10月04日

• さんま

  　お風呂の中でよくふり遊びをする。　８ヶ月の頃からふり遊びは始まっていた。　なにかをつまんで食べるまねをし、「好吃ma（ハオチーマ　おいしい）？」とたずねると、ベビーサインで「おいしい」を表現していた。　それから１年、お風呂の中での「食べるまね」は、かなりバージョンアップした。　手を出してその上から何かをつまんで食べるまねをし、食べ終わると「ごーちーた」を言う。　それを何度か繰り返す。　最近、少しずつ「いたできます」もできるようになってきたので、その練習もした。最初に、「いたたた」→食べるまね→「好吃！」→「ごーちーた」というパターンができた。　そこで、一つ質問をしてみた。「Hueiちゃん、在吃shenma（ツァイチーシャマ　今何食べてるの）？」。すると「×◎◇△…」何かわからない食べ物の名前が返ってくる。そして「ママは？」と聞き返してくる。　ママは「蘋果（ピングォ　りんご）」と答える。　ここでひとまず「ごーちーた」　また「いたたた」を言って、また何か食べるまね。何を食べているか訪ねると「ぷぱ（Hueiの言葉で“ぶどう”）」と答える。つまんで食べるまねだけでなく、皮を「ぺっ」と出すまねをするではないか。これはなかなかすごい。　「ママは」とたずねられたので、「香蕉（シャンヂャオ　バナナ）」と答える。「好吃ma？」「好吃」で「ごーちーた」。　またまた「いたたた」をやって、今度はママが納豆をまぜるまねをする。糸が引いている箸を器からひきあげるようなまねをすると、ママがたずねる前に「なっとう」と答える。これには驚いた。ジェスチャーゲームができるではないか。「対対対（ドゥエ、ドゥエ、ドゥエ　そうそうそう）」と喜んで答える。　Hueiは何かつまんで食べるまねをするので、「Hueiちゃんは？」とたずねると、「魚（ユウ）」と答える。なにかをはき出すまねをするので、「這是shenma（ジョシシャマ）？」とたずねると「皮（ぴー）」と答える。「魚有皮ma（ユウヨウピーマ）？」とたずねると、「ない」と答える。さらに「△＠◇◎×…パパ※○皮」と続ける。　よくわからなかったが、昨日の夕食でさんまを食べたときのことを思い出したのではないかと思う。食べやすいようにとパパが骨と皮を取ってHueiに食べさせていたのだ。それで、魚には皮があるんだけど、パパがとってくれたから、皮がなくなった、ということを言いたかったのではないだろうか。　まだまだ話せる（こちらが理解できる）言葉は少ないけど、一日前のことでもかなりはっきりとした記憶があって、それをジェスチャーで表し、言葉で説明することもできるようだ。　１歳９ヶ月でも、親が考えているよりずっと多くのことがわかっているような気がしてきた。　さんまを食べ終わって「ごーちーた」を言うと、もう次を食べようとはしなかったので、お風呂から出ることにした。何度も繰り返してかなりたくさん食べたから、おなかがいっぱいになったかな。

  2006年10月02日

• わんわん　こわいよ

  　午前中に買い物に行った先で、駐車場で大きなシェパードをつれたおじさんに会った。重さはHueiの２、３倍はありそうだ。犬がいると「わんわん」と言って指さすHueiだが、ママにくっついてだまって見ていた。　車に戻り、チャイルドシートに座らせると「Hueiちゃん　わんわん　こわいよ」と言った。かなり理解可能な文章になってきたこと、そして、自分の気持ちを伝えようとしたことに感心した。　「そうだねー、大きかったね、こわかったねー。」と返してあげる。そうすると、また「こわいよ」と言っていた。　夕方に別のお店に行ったときにも、犬に出会った。今回はかなりかわいい白い中型犬だったが、やっぱり「わんわん　こわいよ」と言っていた。吠えられたわけではないのに、どうしちゃんたのかな？　散歩に出かけると、いつも「わんわんは？」と言って犬に会いたがるんだけど・・・

  2006年09月30日

• だっこして・たい！

  Hueiの言葉がだんだん複雑になってきている。ママが夕食の準備をし始めると、ママに「だっこ」「だっこ」と要求。無視して準備を続けていると、「だっこして」「だっこして」と連発。さらに、準備を続けると、だんだん大きな声になり、「だっこしてよ！」「だっこして・たい！」「だっこして・たい！」どうやら、「だっこしてちょーだい」と言う意味らしい。手が離せなかったので「等一下（ダンイーシャ、ちょっと待って）」と答えると、「だっこして・たいよ！！」やっと準備が一段落してだっこしてあげるとHueiはにこにこ。だっこ要求の５段活用が、なんともおもしろかった。

  2006年09月27日

• こわいよ

  　Hueiが自分の感情を表現できるようになってきた。　今、言えるのは「こわいよ」だ。　　何の音かわからない音が聞こえたとき、怖がってママの手をぎゅっと握り、ママにぴったりくっつこうとする。私の住んでいる地域では、地区ごとにちょっとしたお祭りをやることが多く、たいていその最後に少しだけ花火が上がる。　大きな花火大会ならいいのだが、そういった小さなお祭りでは、妙に花火と花火の間が開くから困ってしまう。「どーん」と音がして、「なに？」「こわいよ」と言うから「花火だよ」と教えてあげる。きれいなものだとわかれば、怖くないだろうと、外に出て「どこであげてるのかなー」と言いながら少し待ってみる。しかしなかなか次が上がらない。最近は朝晩が少しヒンヤリしているので、風邪をひかないよう、あきらめて家に入ると、またまた「どーん」と音がする。「こわいよ」とHuei。当然、音がしてから外を見ても、何も見えない。花火がどんなものかわかってもらうためには、大きな花火大会に一度連れて行く必要がありそうだ。　さて、もう一つ怖いものがある。車に乗っていて、道が少しアップダウンしているときがある。そんな時のふわっとした感覚、それが怖いらしい。実家から帰る車の中でも、小さな川を渡る橋の前後でちょっとふわっとしたとき、「こわいよ」と一言。　パパはジェットコースターが好きなのだが、ママはまったくダメ。東京ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンで涙目になり、カリブの海賊では、わずか数十センチほどの落差がある水路で「だまされた」と怒るほどだ。　パパはひそかにHueiとジェットコースターに乗れるようになる日を楽しみにしていたのだが、こんなわずかな車のアップダウンを怖がるようでは、ジェットコースターは無理かもしれない。

  2006年09月25日

• じいちゃんばあちゃん

  　車をとばして、じいちゃんとばあちゃんに会いに行った。前回じいちゃんとばあちゃんが遊びに来たとき、じいちゃんのことは呼べたが、ばあちゃんを呼ぶことはできなかった。しかし、二人が帰った後に、ばあちゃんと言えていた。今回はばあちゃんと呼ぶことができるだろうか。　じいちゃん、ばあちゃんの家につくと、最初こそちょっと恥ずかしがっていたが、すぐに慣れてにこにこしていた。なかなか、「おばあちゃん」と呼ぶ場面がなかったが、居間からおばあちゃんが台所の方へ行くと、「じいちゃんばあちゃんは？」と一言。　「じいちゃんばあちゃん？じいちゃんは居間にいるんだけど・・・」と思いつつ、「おばあちゃんは台所へ行ったよ」と教えてあげる。　次の日、みんなで撮った写真を見ているとき、いつものように写っている人を指さし、「これは誰？」とたずねていく。　「パパ、ママ、Hueiちゃん、じいちゃんばあちゃん」　「むむむ」と思って、今度はじいちゃんの写っていない写真を見せ、おばあちゃんを指さしながら、「これは？」とたずねると、やはり「じいちゃんばあちゃん」と言う。　そうか、Hueiはおばあちゃんのことを「じいちゃんばあちゃん」だと思いこんでいるんだ。実家に電話するとき、いつもHueiに「じいちゃんばあちゃんに電話するよー」と言っていた。Hueiにとって「じいちゃん」はすでに覚えていたので、「じいちゃんばあちゃん」がいつも「じいちゃん」と一緒にいるもう一人の人のことだと思ったんだ。　その後も滞在中、なんども「じいちゃんばあちゃんは？」と言っていた。そのたびに「おばあちゃんはちょっと外に出かけたよ」「おばあちゃん写ってるねー」とかいってフォローする。しかし、なかなか「おばあちゃん」にはならない。　これから電話をするときには「おばあちゃんだよ」といったり、写真を見せながら「おばあちゃんだねー」とかいったりしなければ。なんとか、次に会うときまでには「おばあちゃん」と言わせたいものだ。

  2006年09月24日

• これここ？

  　Hueiは片付けるのが好きである。　「お片付け」は「歯みがき」「早寝早起き」と並んで、「できるようになってほしい」という親の願いとは裏腹に、なかなか思い通りにやってはくれないことの一つである。　Hueiはまだほとんど言葉もでないころから、物をあるべき場所に持って行くということをやっていた。ゴミをゴミ箱に捨てたり、私が脱ぎ散らかした靴下を洗濯物かごに持って行ったり。これは、どう考えても片付けが苦手な私にはない遺伝子だ。　今日は保育園の日だったのだが、ママが迎えに行くと、それまで遊んでいたおもちゃを先生に見せて、「これここ？」「これここ？」と言いながら、正しい場所に片付けようとしていた。これには先生も感心。ママも鼻高々である。　がんばってしつけているわけでもないのに、できることってあるもんだ。も生まれながら片付けが好きな気質ってあるのかな。

  2006年09月22日

• なにこれ？

  　Hueiは毎日「なにこれ？」を連発している。一日中、会話のあちこちで、「なにこれ？」と聞いてくる。ものには名前があるということを理解するようになり、その名前を知りたいという気持ちが強いのだろう。　この「なにこれ？」に少し変化が出てきた。繰り返し聞くのは前とかわらないのだが、パパとママが両方いる場面では、交互にたずねることが増えてきたのだ。ママはだいたい中国語で答え、パパは日本語、もしくは英語で答える。同じものについてたずねても、パパとママでは違う答えが返ってくるということを楽しんでいるように見える。　パパの言葉、ママの言葉が違うということを理解して、使い分けられるようになると理想的なんだけど、現実にはなかなか難しい。「なにこれ？」とは言うけど、「這是shenma?（これなに）」とは言わないし・・・

  2006年09月21日

• 葡萄

  Hueiは今でも葡萄のことを「ぷぱ」という。ママは中国語で「葡萄（プータオ）」、パパは普通に「ぶどう」といっているので、どこから「ぷぱ」がきたのかはわからない。しかし、この夏、Hueiはずっと「ぷぱ」で通してきた。最近、一つ発見があった。イタリア語で葡萄のことを「uva(ウーヴァ)」というらしい。Hueiの言い方はイタリア語に似ていなくもない。ママは「葡萄って中国にもともとなかったんじゃないか、地中海の方から来たんじゃないかと」と考えた。中国語のプータオも「ウーヴァ」となんとなく似ているといえば似ている？中国語ではカタカナがないから外来語も意味で漢字化するのが基本だが、実際に音が似ている漢字をあてはめるというのはよくあることだ。例えば、サラダは「サーラー」という。もしかしたら、プータオも地中海のどこかの国の言葉が語源になっているのかな。もし、知っている方がいたら教えてください。

  2006年09月14日

• ぴしゃぴしゃーたい

  　Hueiにとってグアム旅行で一番楽しかったのは子どもプールでの水遊びだった。首までの深さがあるプールだったが、ママやパパに手をつながれて大喜び。一度、水遊びをしてからは、すっかり気に入ってしまい、こちらが水遊びをするつもりがなくても、海が見えたり、プールが見えたりするごとに「ぴしゃぴしゃー」と言って、水遊びを要求する。　日差しが一番強い時間帯はきついので、夕方に水遊びをするようにしていたが、最終日は午前と夕方の２ラウンドをたっぷりたのしむことができた。　よっぽど楽しかったと見えて、日本に帰ってきてからも、衣装ケースの中に水着を見つけたり、テレビに海が映ったりすると「ぴしゃぴしゃーたい（水遊びしたい）」と言って水遊びを要求してきた。　私たちが住んでいる町に、通年で利用可能な温水プール（そのうちの一つは市営の室内レジャープール）があるのだが、問い合わせたところおむつがはずれていない子どもは利用禁止らしい。最近は水遊びパンツとかも開発されているんだけど、市営のプールではルールが社会の変化についていっていない。　Hueiには、「ごめんねー、来年また水遊びしようねー」と言って我慢してもらうしかないのが残念だ。

  2006年09月11日

• かわいいよ

  まったく親ばかな話になるが、Hueiのしぐさを見ていて、ほんとにかわいいと思うことは少なくない。今日もそんな場面があり、ママが「Hueiちゃん、かわいい」と言うと、なんだか得意そうな、すました顔をしてながら「かわいいよ」と一言。日本社会の中で生きていくためには、「謙遜」ということを学ばなきゃだめだよ。

  2006年09月02日

• triangle（三角形）

  水を使ってお絵かきができる「お絵かきシート」は、まわりを汚すこともなく、乾くと描いたものが消えてまた新しい絵が描けるというスグレモノのおもちゃだ。お絵かきシートに何か描いてくれとせがむHuei。イカを描こうと△を描く。「ほら、三角だよ」と言うが特に反応はない。続けて胴体と足を描こうとすると、キッチンの方で私の声を聞いていたママが「tiangle！」と言う。すると、突然ぱたぱたとかけだし、ベビーサークルにある三角形のところを指さす。「おー、三角がわかるんだ」と感動していると、こんどは別の方向にかけだし、形合わせパズルを持ってくる。パズルのピースを全部取り出すと、その中から三角形のピースをつかんで、「ほらっ」という感じで見せる。「そうだねー、triangleだねー。すごい、すごい」とほめてあげる。せっかくなので、「丸は？」と言いながらお絵かきシートに○を描くと丸のピースを、「四角は？」と言いながら□を描くと、四角のピースを見つけることができた。どうやら、形の概念ができてきたらしい。そうこうしているうちに、私が描いたイカの絵はHueiに注目されることなく、乾いて消えていった・・・

  2006年08月23日

• ない

  　ここ数日、「ない」「ないよ」と言うことがとても多い。何かが「ない」、「いない」時にももちろん言うが、何が「ない」のかよくわからないときも多い。　読んでほしい絵本があるのだが、それが見つけられないとき「ないよ」。朝のお散歩で、いつも犬に会うのに見あたらず、「わんわん、ない」。お風呂上がりのママにパジャマをとどけようとするが、まだ出てきていないこと気づき「ママ、ない」。　何かをいじっていて、突然「ない、ない」と怒り出すときもある。　何がないのか、よくわからない。Hueiの中ではきっと何かの具体的なイメージがあって、それが見つからないということなのだろう。　新しい言葉を覚えても、それを使いまくるとは限らない。　ただ、新しいものの名前を覚えたというのとは明らかに違う。　なにか今までにない感覚、今までとは違った考え方ができるようになると、それをとにかく使ってみたいという感じになるのではないだろうか。　新しいおもちゃが手にはいると、とりあえず、それで遊びたい。新しい何かができるようになると、必要が無くてもやってみたい。そんな感じだろう。　新車を買うと、用もないのにドライブに行きたくなる。新しい、家電品を買うと、とりあえず使ってみたくなる。大人になってもその感覚はいっしょだ。　「ない」というのはおもしろい言葉だ。　そこにあるものを名付けるのではなく、その場に存在しないものを頭の中でイメージできて、それが現実に「ない」時に初めて使うことができる。　今、どんどんHueiの中でイマジネーションが広がっているところなのかもしれない。

  2006年08月20日

• mama的nai

  　Hueiはまだおっぱいを飲んでいる。栄養のためというよりはほとんど嗜好品、もしくは精神安定剤だ。寝る前には必ず必要だし、いらいらしたり、何か思い通りにいかないことがあったりすると、必ずおっぱいをほしがる。　それがかなりの頻度になることもあり、あまりに多いとさすがにママもイライラする。　Hueiは、「ん」とか言いながら自分の胸をたたいて、おっぱいを要求する。なんとかはぐらかそうと、「喝牛nai好不好（ハ　ニョナイ　ハオブハオ：牛乳飲む）？」と聞いてみる。　するとHueiは、きっぱり「んーん」と拒否する。　「喝麦茶好不好？」力強く「んーん」。　続けていろいろためしてみる。　「喝果汁（ゴージー：ジュース）好不好？」「んーん」　「喝水（シュエイ）好不好？」「んーん」　最初に戻って「喝牛nai好不好？」さらに力強く「んーん」　「喝麦茶好不好？」「不要不要（ブヤオ　ブヤオ：いらない、いらない）」　違う答え方、しかも中国語が出た！　「喝果汁好不好？」間髪を入れずに「んーん」　もとに戻った。　「喝mama的nai好不好？」「うん」　フェイントで入れてみたが、ひっかからない。ちゃんと聞いてるんだ。　思わず笑ってしまった。Hueiも一緒になって「ははは」と笑う。　仕方ないので、あきらめておっぱいをあげることにした。

  2006年08月17日

• ジェジェワ

  　ママがHueiと遊んでいると突然「ジェジェワ」と言う。意味がわからず、「おじいちゃん？」とききかえすと「んーん」、「Hueiちゃん？」ときいても「んーん」。わかってもらえずイライラしたHueiは自分の顔をぱんぱんたたく。最近、いらいらすると自分をたたいたりするのだ。しかし、たたくのをやめ、しばらく何かを考えている様子。そして、何かに気づいたようにぱっと表情が変わったかと思うと、「パパは？」と言う。「パパは仕事」と答えると間髪を入れず、再び「ジェジェワ」と言う。ここで理解できた。「姐姐は？」ときいていたんだ。「あー姐姐」と大きな声で返すとにこにこして「うん」と答える。「姐姐回家了（ジェジェ、フエィ　ジャア　ラ、お姉さんはおうちに帰っちゃったね）」。　まったく文脈の手がかりが無く、昨日遊びに来たお姉さんのことだとは気づかなかった。　うまく伝わらずにイライラするHuei。しかしHueiの様子を見ると、イライラしてかんしゃくを起こしながらも、途中からどうすれば伝わるかを考えていたように見える。そして、「パパは？」はぜったいわかってもらえるはずだし、それに続けて言えば理解してもらえると思ったのではないか。　「姐姐は？」ときいてきたら、一緒に撮った写真を見せてあげることにしているが、次に会えるのは来年だ。それまで覚えているのは、ちょっと難しいだろうなぁ。

  2006年08月14日

• 写真撮るよ

  　小学校の先生をやっている友人が遊びに来た。最初は固まっていたが、昼寝から起きてくると、一緒に遊ぶことができた。しかも「姐姐（jeje、お姉さん）」と呼ぶこともできた。　さて、姐姐が帰る時間になり、「じゃあ、みんなで写真で撮ろうか。そっちのカベの前がいいかな」と私。すると、Hueiは横のふすまの前にぱたぱたといき、ちょこんと座って私の方を見ている。　実は、もう３週間も前になるが、ふすまの前でパスポート用の写真を撮ったのだ。カメラに向かってポーズもできないHuei。ビデオを撮っていれば、映っている自分を見るためにカメラのところまでやってきてしまうHueiの顔を正面から無背景で撮ることは可能なのか。ちょっと心配していたが、意外にもふすまの前でおとなしくカメラに向かって座り、デジカメで写真を撮るごとにどんな感じで写ったか、見に来て「きれいに写ってるね」と言うと、けっこう喜んでいた。　それを覚えていたのだろう。写真を撮るならふすまの前、そう思ってふすまの前に行ったのではないか。３週間も前のたった一回の経験を記憶していたのか。「写真を撮る」という言葉を理解していたのか。両方できていたとすれば、たいしたものだ。　ふすまの前に座っているHueiはママに抱っこされてカベの前へ。タイマーを使って全員で記念撮影。写った写真を見せてあげると熱心に見入っていた。「これだーれ」と順番にきいていく。お姉さんのこともちゃんと「姐姐」と言うことができた。

  2006年08月12日

• 葡萄

  　Hueiは葡萄が大好き。ママが冷蔵庫を開け閉めしているときに葡萄の姿を見かけると、もう「ちょうだい、ちょうだい」の嵐となる。　食事の後、葡萄をたべたがったが、「パパが帰ってきてからね」と言うと、そのときは食べるのをあきらめた。　しばらくして、パパが帰ってくると、いつものように玄関まで迎えに出る。　パパを指さして一言「パパ」。　ぱたぱたとママのところへ戻っていったかと思うと、「ぷぱ（葡萄の意味）」と言って葡萄を要求する。　「パパが帰ってきてから」という意味がわかったのか。わかって、待つことができたのか。本当にそうならすごいんだけど、やっぱり、偶然かなー。

  2006年08月11日

• おいしいよ

  　お昼に納豆を食べた。からしの小袋が気になったHuei、「なにこれ、なにこれ」ときいてくる。「這是芥末（これはからしよ）。辣辣的（からいのよ）」と教えてあげる。Hueiはからしをつまんでママの方にさしだし「あーむ」と言って食べさせようとする。そのまま食べるものではないということを教えようと、まずそうな顔をして、「べー」とはきだすまねをする。その顔が気に入ったみたいでHueiは大笑い。　すると自分で「あーむ」と言って、食べるまねをする。そして、「おいしいよ」と言って再びママにむかってからしを差し出す。そこで、もう一回まずそうな顔をして「べー」と言ってはき出すまねをする。またまたHueiは大笑い。　さらにまた、食べるまねをしたかと思うと、「おいしいよ、おいしいよ」と言ってママに食べさせようとする。よっぽどママのまずそうな顔がおもしろかったのだろう。さらに３回、４回と繰り返す。　　ただ「まね」をしたり、なにかの「ふり」をするばかりでなく、ふざけてやっているところがおもしろい。実際に「おいしいよ」と言うときの顔は、ママの反応を期待して、にやにやした何とも言えない表情だった。--------------------------------------------------------------------------------------　他に、今日の新しい表現として、食べ終わった時に「食べた」と言っていた。

  2006年08月10日

• 出た！

  　ママに向かっておむつをさわり「出た！」と言うHuei。そうやってママの注意を引いたかと思うと、自分からおむつをかえる場所（昼寝ふとん）のところに行く。おしっこかうんちがでたことを知らせたんだ。１日に３回も。１回はうんち、２回はおしっこだった。　まだ１歳８ヶ月だから、おむつはずれについては、まだそんなにあせっていなかった。でも、はっきりおしっこやうんちについて伝えられるようになってきたと言うことは、そろそろトイレットトレーニングについて考えなければいけないかな。　しかし、おむつをかえようとすると逃げ出してしまった。結局、いつものようにおむつを持って追いかけ回すことに・・・。しかも、その３回の後は、教えてくれなくなってしまった。　教えたら、おむつ替えをされてしまうということを予測して、あえて伝えないようにするっていうのも、賢くなってきた証拠かな。

  2006年08月09日

• 扇風機

  　我が家にはエアコンがない。暑いときには扇風機を使う。Hueiにとって扇風機はかなりエキサイティングなおもちゃだ。押せば「ピッ」と音を出すボタンがたくさんあって、うまく押せば風が出る。強にしてブンブンまわる羽に向かって「あーーー」と声をだす遊びも、早速覚えてしまった。誰も教えてないのに、なぜすべての子どもは扇風機に向かって「あー」と言うのだろうか。　さて、我が家の扇風機には緑、ピンク、紫、黄色のボタンがある。　扇風機にあたりながら仕事をしていたら、「ピッ」とピンクの「切」ボタンを押され、風が止まってしまった。「Huei、黄色のボタン押してよ。黄色だよ。き・い・ろ」と言うと、なんと黄色の「入」ボタンを押すではないか。　色の名前をまねすることはあったが、色の概念はまだ理解できていなかったはず。「え、わかったの？」びっくりして、「じゃあピンクのボタンを押して」。　すると、おしりをさわって「ここ？」とたずねる。　中国語でおしりのことは「屁股(pigu)」、たしかに、ピンクと音は似ている。　「そうだねー、屁股だね、よくわかったねー」といちおう、ほめてあげる。　「じゃあ、また黄色のボタンを押してみて」と言ってみたが、緑のタイマーボタンを押す。　いや、私に言われなくても、つぎつぎといろんなボタンを押しまくる。　うーん、色がわかっているかどうか、試すのはまた次の機会にしよう。　そう思っていると、強風モードになった扇風機はうなりをあげ、Hueiは大喜びで「あーーー」と言い始めた。

  2006年08月08日

• 阿姨　叔叔　姐姐

  　おじさん、おばさんという概念ができてきたようだ。　今まで、年配の男性を見て「じいちゃん」と言うことはあったが、一般的に年を取った男性を「おじいさん」と言っているのか、自分のおじいちゃんに似た感じの人に対して「おじいちゃん」と言っているのかはっきりしなかった。　これに対し、「姐姐（お姉さん）」はかなりわかっていたようだ。大学生のお姉さんやホームステイの受け入れなど、「お姉さん」的な人たちと交流することが多かったからだろうか。　おばさんとおじさんがはっきりわかっているなと感じられるようになったのは、ここ数日だ。テレビや写真でも、いわゆる「おばさん」に相当する年配の女性を見て「阿姨（a-i、おばさん）」と言うようになったし、「おじさん」年齢の男性を見ると「叔叔(shu-shu、おじさん)」と言う。　そう言えば、赤ちゃんという概念もあるようだ。　金曜の早朝に出産した友達の赤ちゃんを、日曜日に見に行った。ほんとに小さくて、懐かしい。比べてみると、いかにHueiが大きくなったかがわかるし、もう赤ちゃんというよりは、幼児という感じになってきている。その赤ちゃんが写った写真を見て、「bebe」と言うことができた。　おもしろいのは、動物の赤ちゃんも同じように「bebe」と言えることだ。オーストラリアに行ってきた友達からカンガルーのぬいぐるみをもらった。カンガルーのお母さんを指さして、「これは？」とたずねると「わんわん」と答える。　これはまあいいとして、お腹のポケットに入って顔を出している赤ちゃんカンガルーを指して、「これは？」とたずねると、「bebe」と答える。親カンガルーを「ママ」とは言わないけど、大きい動物にくっついている、小さい動物は「赤ちゃん」と理解しているようだ。　一方、絵本に出てくる動物の親子を見るとき、擬人化された熊ちゃんなどは「ママ」と言ったりする。姿形は動物でも、人間の活動をしていれば、ママなのか？　Hueiの中で、どうやって「わんわん」「ママ」「bebe」を区別しているのだろうか？

  2006年08月07日

• これなに？

  　ここ数日、新しい表現がどんどん増えている。　特に目立つのが、「これなに？」と「なにこれ？」だ。二通りの語順で出てくるところがおもしろい。もちろん、説明してもわからないと思うが、一応名前を教えてあげる。まだまだ始まったばかりなので、それほど頻繁ではないが、これから、なんでもかんでも「これなぁに？」と聞いてくるようになるのかな。できるだけ忍耐強く、答えてあげなきゃ。　他にも「ママ見て」、「パパやって」、「パパいた」、「ママいた」など、こちらがわかる表現がずいぶんと増えてきた。

  2006年08月06日

• くちゃいよ！

  　布団の上でお休みモードに入り、ママのおなかに頭をのせる。昔はよくママのお腹に顔をふせて寝たりしていたが、最近あまりやっていなかった。　ママがHueiの頭の感触を懐かしいなぁ、重くなったなぁと思っていると、突然「くちゃいよ」みたいな感じのことを言う。「くさいよ」に聞こえたが、今までこれは言ったことがないし、文脈的にもよくわからない。「臭臭（cho cho：正しい漢字は「自」の下が「大」ではなく「犬」）？」とたずねると「うん」と答える。「臭いの？」とたずねても「うん」と答える。　適当に言っているのかと思い、似た音の言葉を聞いてみる。　「加油（cha yo：「がんばれ」の意味）？」　「んーん」と否定する。　できるだけHueiが言った音に近い音をそのまま、まねてみる。　やっぱり「んーん」と否定する。　いろいろ他の言葉を言ってみても、結局「臭いよ」と「臭臭」の時だけ「うん」と答えるから、本当に「くさいよ」の意味で言っていたようだ。　うんちが出ていることを確認するような場面では「臭いよ」とか「臭臭」とか言っていたから、それを覚えたのだろうか。この単語に関しては日本語で言われても、中国語で言われても、Hueiにとっては同じように理解できているというところが興味深い。　しかし、なにが臭かったのかは謎である。ママに呼ばれてパパがにおいをかいでみたが、別に臭くはない。Hueiなりになにか感じたにおいがあったのかな。　ちなみにパパもおへそをだして、「ほーらにおいをかいでごらん。こっちもくさい？」と誘ってみた。にこにこしながらも、なぜかさりげなく拒否されてしまった。

  2006年08月04日

• Row, row, row your boat♪

  　最近歌える歌が増えてきた。「ちょうちょ」や「げんこつ山のたぬきさん」などこちらが歌ってあげると、部分的に歌っぽく声をだしている。　今日はお風呂で機嫌が悪いので、歌を歌ってあげる。しかし、いつも歌っている「ちょうちょ」、「げんこつ山のたぬきさん」などを歌っても、やっぱり「やだやだ」。そこで、今まであまり歌ってなかったRow, row, row your boat♪を歌ってみる。すると、「やだやだ」が止まって、真剣に集中して聞いている。ママが歌い終わると、指をつきあげてもう一回のサイン。すかさず、歌ってあげる。また、じっと聞いていたかと思うと、もう一回のサイン。５、６回歌うと、部分的に一緒に歌い始めた。まだまだしっかりと歌になってはいないが、歌を覚えようとして、覚えるということができるようになってきたようだ。

  2006年08月01日

• ありがとう

  　人とのコミュニケーションで、あいさつは重要だ。いい人間関係を作る第一歩とも言える。しかし、これまで、あまりあいさつを教えてこなかった。　今日初めて、Hueiが「ありがとう」の意味で「あーとっ」みたいな感じのことを言った。私が「おー、すごい。初めて『ありがとう』が言えたぞ」と言うと、「This is not the first time（初めてじゃないわよ）」とママ。むむ、私には感謝してくれてなかったのか？

  2006年07月31日

• 給食

  　保育園に迎えに行くと、玄関先に今日のお昼とおやつが一食分、見本としておいてある。今日、子どもが何を食べたかがわかるのはありがたい。その見本の近くを通ると、Hueiがそれを指さし、お話が始まる。トマト、ドリンクヨーグルト、カレースープなどを順番に指さしながら、さかんにしゃべっている。驚いたのは、メロンを指さしたときに「瓜（gwa）」という音が聞こえたことだ。スイカ、カボチャ、キュウリなど、瓜の仲間には「瓜」という語がついている。メロンは「ha蜜瓜（ha mi gwa、haは口へんに合）」という。これが瓜の仲間だとわかったのだとしたらすごい。さらに、ただ順番に指をさすばかりでなく、指でつまんで口に運ぶまねなどもする。Hueiは給食の見本を見て、自分が食べた食事を思い出し、その様子をママに伝えようとしていたのだ。Hueiにとって言葉がそこにあるものの名前を言ったり、要求や拒否を伝えるメッセージ以外の役割を持ってきたようだ。　最近、こちらが理解できないことを延々としゃべり続けることが増えたが、これはその場にないできごともだんだんはっきりとイメージ化できるようになってきたからなのかもしれない。そういったことは以前からあったが、以前はなんの脈絡もなく食べるまねをするくらい。つまり一つの動作だった。それはちょうど、何かおいしいものを食べた場面を写真のように思い出して、それを伝えようとしたのかもしれない。今は、ビデオクリップのようにかなり長い場面が動画として思い出されるのではないだろうか。それとも、もともとイメージがあっても、それを言葉と結びつけて伝えることができなかっただけなのか。　もちろんまだまだ伝わる言葉は少ないのだが、明らかに特定の場面とHueiなりの言葉が結びつき、言葉を使ってその場面を伝えようとしている。あとは、その言葉がだんだん周りの人と共有できる言葉に置きかわっていくだけだ。

  2006年07月28日

• ジャンプ！

  　Hueiはバルコニーで遊ぶのが好き。特に危ないものもないので、時には一人で遊ばせる。今日も洗濯物を干している間、調子よくバルコニーで遊んでいたので、そのまま遊ばせながら部屋の掃除をする。しばらくすると、「あ」という声が聞こえたので様子を見に行く。特に何も無かった様子だが、ママの顔を見ると駆け寄ってきて、座っておしゃべりを始める。　ほとんど意味がわからないが、何かを伝えようと一生懸命話す。「これ」、「こっち」、「ここ」などという言葉が部分的に聞き取れる。今日は身振り手振りもはいる。手を上下させたり、何かを指さしたりする。こんどは「ジャンプ」という言葉も聞き取れた。両手を前にだして、前のめりに転ぶようなポーズもする。何かをつまんでひっぱるようなしぐさも見せる。ベランダのフェンスに朝顔のつるをはわせているので、そこから葉っぱを取ったのかもしれない。結局、何を言っているかはよくわからなかったが、なんとなく、一人で遊んでいる間に起きたことを伝えたかったのではないか、と思えてきた。　言葉の発達として１語文、２語文などというが、Hueiの中ではもう長いストーリーを語れるようになっているようだ。

  2006年07月27日

• じょうぶ？

  以前から、ママやパパに「だいぶ？」と聞くようになっていた。何かにぶつけて痛そうにしていたり、くしゃみをしたりしたときに「だいじょうぶ？」という意味で「だいぶ？」と聞いてくる。それが今日はなぜか「じょうぶ？」と聞いてきた。風邪をひいてしまい、私が朝からずっと布団で横になっている。なんどかやってきては「じょうぶ？」と聞いてくる。何ともほほえましい。のども痛くてしゃべるのもつらいのだが、「だいじょうぶだよ」と返す。しかし、また別の時には空のペットボトルを投げつけてきたり、寝ている私のお腹をふみつけていったりする。うーん、ほんとにいたわってくれるようになるまでには、もう少し時間がかかりそうだ。

  2006年07月24日

• ママがいい！

  　今日は保育園で、お昼寝の時間にちょっとぐずぐずしていたらしい。保育士さんがやさしく寝かしつけようとしても、「ママは？」、「ママ？」と言っていた。そこで、保育士さんが「パパは？」とたずねると、「ママがいい！」と言ったそうだ。やっぱりパパじゃなくてママじゃなきゃだめなんだ。おっぱいがほしかったのかな？　また少し、文の形で言えることが増えてきた。

  2006年07月21日

• あ、パパいた！

  　おふろにも入って、もう寝る時間。おやすみ前のおっぱいを飲んでいる。Hueiはもう１歳半だが、寝る前にはおっぱいが必要だ。今日もそんな感じで飲んでいると「パパは？」ときいてくる。「パパ在客廰看電視（パパはリビングでテレビを見ているよ）」と答えると、突然ごろんと横に転がってだっこしているママの手からおり、「バイバイ」と言って手をふる。ぱたぱたと、テレビを見ながら爪を切っているパパのところへとやってきて「あ、パパいた！」と一言。　この表現は初めてだったが、見つけたときに言うのではなく、パパのところまでやってきてから、聞こえるように言ったのが、なんだかおもしろかった。

  2006年07月20日

• パパ也、ママ也（パパも、ママも）

  Hueiが何かをやっていて、その後に「パパゆー」とか「ママゆー」とか言うことがある。どうも、ただ「パパ」、「ママ」と呼んでいる感じではない。たとえば、何かおいしいものを食べているとき、お出かけ前に靴下をはかせてもらったとき、おもちゃの家を帽子に見立ててHueiの頭にのせてあげたとき。最近、状況からから「パパも」「ママも」という意味で言っているらしいことに気づいた。「も」と「ゆ」はずいぶん音が違うな、と思っていたが、どうやらここは中国語らしいこということもわかった。「パパも」は中国語で「パパ也(ye)」。そういえば「ゆ」と「ye」は近い。単語やきまったフレーズばかりでなく、「助詞」も言葉のレパートリーに入ってきたようだ。

  2006年07月18日

• 音まね

  最近言葉をまねするばかりでなく、言葉以外の音もまねをする。体温計で計測終了の時に「べべべ」と言う話は前に一度書いた。救急車のサイレンを聞いて、「えーえーえーえー」とか言いながら、異なる音程の二つの音を使うあたりはなかなかうまい。物語を読んでくれるストーリーＣＤを聞いているときに、笑い声が聞こえると「ははは」と言ってまねをする。家のすぐ隣が高校なのだが、吹奏楽部の練習などもよく聞こえてくる。フルートでちょっとしたメロディーが聞こえたときに、あまり正確ではないが、管楽器っぽい音（？）を「うーうー」とか言ってまねをして、しかも最後に「って言ってる」（後半はここまではっきり聞きとれないが、何となくそんな感じ）というようなおまけがついたりする。また、おもちゃのキーボードでいろんな楽器の音が出せるのがあるのだが、その中でマンドリンの音は気に入ったらしい。あの、細かい、トレモロの音を聞いて、舌をべろべろだしながら「れられられら」とか言っていた。これはかなりおもしろかった。

  2006年07月16日

• 果汁（guoji、ジュース）

  ジュースが飲みたかったらしいHueiが「果汁（guoji）」とリクエストしてくる。十分に中国語の「果汁」と判断できるレベルの発音だった。しかし、そう言った直後にさらに自分で発音を修正してもう一度「果汁」といった。今度はさらにクリアーに、アナウンサーがしゃべるようなはっきりした中国語だった。特に最後の「ji」の音。これは、少し舌を丸めながら発音すると中国語らしくなるのだが、２回目は１回目よりもはっきりと舌を丸めながらこの音を発音していた。「要喝果汁ma?（ジュース飲みたいの？）」とたずねながら、ジュースを飲ませてあげる。感心したのは、まるで自分で自分の発音が満足できなかったかのように、言い直したこと。こうやって、少しずつきれいな発音を身に着けていくのだろうか。

  2006年07月14日

• パパこっち向いて!

  今朝、あわただしく出勤しようとすると、Hueiがかなりはっきりと「パパこっち向いて」と一言。思わずママと顔を見合わせる。「今、はっきり言ったよね」と確認する。そうだそうだ、あんまりびっくりして、Hueiの方を向いてあげるのを忘れていた。Hueiの方を見てにっこり笑って「いってきまーす」。

  2006年07月11日

• トウモロコシ

  トウモロコシの粒をとって皮をむいて食べさせてみた。初めてだったがこれは気に入ったらしい。去年も夏にトウモロコシを食べさせたが、その頃はまだ皮をむくだけでなく、さらにすりつぶしていた。にこにこしてママの方へ行き、「○×☆□パパ＊＄△おいし◎＊」という感じのことを言う。「パパ」と「おいし」は聞き取れた。それ以外は何を言っているかよくわからない。ママは「パパ給ni吃おいし的東西（パパがおいしいものをくれたんだねー）」と返してあげる。私とママは目を見合わせて、「しゃべってるねー」と感心する。また、私のところに来るのでさらにトウモロコシをあげる。またにこにこしながらママの方に行き、「○×☆□パパ＊＄△おいし◎＊吃（chi-食べる）」と聞こえた。さっきと、どのくらい似ていたか、忘れてしまって比較できないが、文末が「吃」という音になったのがわかった。「パパがおいしいものをくれたんだよー」とママに報告している感じだろうか？ちなみに、聞き取れない部分の音は、まだ中国語か日本語かも判然としない。

  2006年07月10日

• ラップの芯

  　ママがラップの芯を使って、Hueiの耳元にこしょこしょと話しかけてみた。これを気に入ったらしく、大喜び。しばらくママの話を聞くと、今度はHueiがママに話しかける。ただ、「ママ」と呼ぶだけでなく、こしょこしょと何かしゃべっている。依然として、何を言っているかわからないが、明らかに何か意味のあることを文にして言っている。何度か聞いていると、同じことを言っているフレーズが聞き取れるようになる。意味はわからないが、それを聞こえたままに繰り返すと喜んでいる。すると、そのフレーズの一部の音が微妙に変化して、また繰り返している。Hueiの中に文法が育ち始めているようだ。　最近、あきらかに文で何かを言って伝えようとしていると感じる場面が増えている。何かはよくわからないが、その文の中に、時々聞き取れる言葉も混じったりする。それを手がかりに、Hueiの言いたいことを想像しながら何か言葉を返してやる。それでうれしそうな顔をするときもある。外から見れば、会話が成立しているように見えるだろう。なんだか、お互いに共通理解できる言葉を持たない人とがんばって会話しているような感じがする。わずかに聞き取れるいくつかの言葉や、状況から相手の言いたいことを理解しようとしながら、できる範囲の理解で、何とか返していく。今のHueiとのコミュニケーションは、まさに外国語を習得しつつある段階に似ている。　明日は私もラップの芯を使って話しかけてみるかな。

  2006年07月08日

• げんこつ山のたぬきさん♪

  　おじいちゃん、おばあちゃんが帰っていった。４日間の滞在だったが、最後まで「おばあちゃん」とは言えなかった。今回は、なんとか言わせようと、私が耳元で「おばあちゃん、おばあちゃん」とささやいたりしてみたが、効果がなかったようである。おじいちゃん、おばあちゃんの二人がいても、とにかく「じいちゃん、じいちゃん」である。二人が帰った日の午後、それまでおじいちゃんの車が停まっていた場所を指さして、「じいちゃん、じいちゃん」と言ったし、次の日も、その次の日も、時々思い出したように「じいちゃん」と言ったりしていた。　今回、おばあちゃんに教えてもらった「げんこつ山のたぬきさん」の歌が、Hueiとても気に入ったようである。歌詞に合わせて、げんこつを付き合わせたり、だっこやおんぶのまねをしたりする、手遊び歌だ。Hueiは、両手をグーにしてこつこつとぶつけながら、それを歌ってくれとたのんでくる。ママの歌と手振りに合わせて、微妙に簡略化しながら、それでも一通りまねをするのがかわいらしい。「またあした♪」に合わせたじゃんけんポーズが終わるやいなや、指を高くつきあげて「もう一回」とお願いしてくる。これを最低でも６、７回は繰り返す。　あるとき、一回歌い終わったところで「じいちゃん」とつぶやいた。ママが「おじいちゃん？」とたずねると「んーん」と首を振る。そこで、「おばあちゃん？」とたずねると、「うん」と答える。　そうか、Hueiの「じいちゃん」は「おばあちゃん」を意味することがあるんだ！考えてみたら、ずっと「ママ」が言えなくて、ママのことも「パパ」と呼んでいた。おばあちゃんのことを「じいちゃん」と呼んでも、不思議ではない。　今回の滞在では、おばあちゃんも家事ばかりではなく、けっこうHueiと遊ぶ時間が取れた。Hueiも「げんこつ山」の歌を何度も歌ってもらって、よっぽど楽しかったのだろう。　それでも、やっぱりHueiが「ばあちゃん」って呼ぶことができれば、おばあちゃんもうれしいに違いない。次に会うときも、やっぱり耳元で「おばあちゃん、おばあちゃん」とささやき続けよう。

  2006年07月07日

• 体温計

  　Hueiは時々指をそろえて、鎖骨の下あたりにあてる。これは、「体温を測って」というサインだ。首のところから体温計を入れるという様子を表している。なぜかわからないが、体温を測ってもらうのが好きで、何の脈絡もなく要求してくることがある。　今日も突然のリクエストに一瞬なにをしてほしいのかわからなかったが、サインを見せながら「べ、べ、べ」とか言っていた。どうも、計測が終了したときの電子音をまねしているらしい。かわいかったので、リクエストに応えて体温を測ってあげる。今日は暑くて、キャミソールのような服を着ていたので、いつものように首のところから体温計が入っていくのでなく、いきなり腕を持ち上げられて、体温計が腋の下にやってくる。いつもと違う体温計のアプローチに一瞬「ん？」という表情を見せるが、体温計が腋の下に収まると、じっと待つ。ピピピという電子音で計測終了。当然、熱はない。しかし、いちおう体温を報告する。　すると、今度はママの方を指さし「mama的（ママの）」という。「mama也要量体温ma？（ママも体温測るの？）」とたずねると「うん」と答える。しかたないので、リクエストに応えてママも体温を測る。まだ測っている途中でHueiは「べ、べ、べ」とか言っている。「還没有bibibi（まだ、びびびじゃないわよ）」と答えていると、体温計が「pipipi」と計測終了を告げる。当然、熱はない。しかし、いちおう体温を報告する。どうやらこれで満足したようだ。いったい、何がおもしろいのだろうか。

  2006年06月28日

• ヨーグルト　食べたい！

  今日はママが仕事なのでパパが保育園にお迎えに行く日であった。家に帰ると何か食べたいというサインを示す。「何か食べる？」と私がたずねると「ヨーグルト食べたい」と言った。yogurtは今までも何度か聞いていたからはっきりわかったが、「食べたい」と言ったは今まで聞いたことがない。どのくらいはっきり言えていたか、思い出せと言われても再現できないが、なんとなく理解できたし、そう聞こえたような気がした。そこで、「ヨーグルト食べたいの？」ときいてみる。するとHueiは冷蔵庫を指さし「ヨーグルト　これ」と言う。これは、はっきり聞き取れた。もちろん「ヨーグルトはここにあるよ」という意味だろう。私は早速ヨーグルトを冷蔵庫から取り出し、小皿に少し入れて、「さあ、どうぞ」と持って行く。Hueiはうれしそうにヨーグルトを食べ始めた。今まで、ママから「親ばかかもしれないけど、『○○』と言っているように聞こえた」というのを何度か聞かされていたが、私はそういった場面に遭遇することがなかった。本当にはっきりとそう言ったかどうか確信が持てないけれども、たしかに「言葉」として伝わってくる体験ができておもしろかった。ところで、ついこの前、ママに向かって中国語で話しかけてびっくりしたということがあったが、私だから日本語で話しかけてきたのだろうか。今後の変化が楽しみだ。

  2006年06月27日

• Hueiちゃん喜歓姐姐

  友達がホームステイの受け入れを始めた。中国から来た高校生の女の子で、１ヶ月にわたる比較的長期のステイである。その友達の家に、週末に家族３人で遊びに行った。Hueiはいつものようにママにべったりだが、この日はいつもに比べるとわりと落ち着いた感じだった。１時間もすると、パパを仲立ちとしながらも、友達の３歳の息子さんと少し遊ぶことができた。しばらくすると、姐姐にも慣れてきて、ママが近くにいなくても、姐姐と遊べるようにもなった。予定より少し長居をしてしまい、夕食の時間になるまで、たっぷり半日遊ぶことができた。　さて、夜寝る時間になり、布団で横になりながら、ママが今日のできごとをHueiに話してあげていると、理解できたかどうかわからないが、会話をするように何か、言葉を返してくる。そんな言葉のなかで、あるフレーズが「Hueiちゃん喜歓姐姐（Hueiちゃんはお姉さんが好き）」と聞こえた。まさかとは思ったが「Hueiちゃん喜歓姐姐ma？」と疑問文にして聞き返してみる。すると、「うん」と答える。　本当にHueiがその文を言ったのかどうかはわからない。前の文と関係なくても、ママの質問に答えることは可能である。しかし、遊びでよく「Ni喜歓mama ma？」ときいたりしているので、フレーズとしてなじみがあるのは確かだ。しかし、自分を主語にしてちゃんと言えたとしたら、かなりの進歩である。　いや、こちらが理解できないだけで、Hueiなりにこれまでもずっと長い文を話していたということも言える。これまで、「○○だよ」といった形で日本語の語尾をまねたりすることもあった、今回は中国語として文が言えたというのもおもしろい。今後の進歩が楽しみだ。

  2006年06月26日

• Yogurt

  　おやつの時間が近づいて、Hueiは指を口に持って行きながら「yogurt」と言う。「Ni要吃yogurt ma？（ヨーグルト食べる？）」とたずねると、「うん」と答える。今日は朝にもヨーグルトを食べていたので、コーンフレークも別の皿に出してみた。コーンフレークが久しぶりだったので、そちらの方に気持ちが行ってしまい、Hueiはひたすらコーンフレークを食べ続ける。ひとしきりコーンフレークを食べていたかと思うと、満足したのか、ヨーグルトはまったく食べずに遊び始めてしまう。　片づけられずに困ってしまい聞いてみる。Wen：「Huei、要不要吃yogurt？（ヨーグルト食べるの？）」Huei：（首をふりながら）「んーん」Wen：「那、mama吃好不好？（じゃあ、ママが食べていい？）」Huei：「うん」Yogurtを食べ始めるWen。Huei：「おいしー？」Wen：（Hueiが「おいしいか」とたずねてきたのは初めてだったので少し感心しながら）「うん」Huei：（自分を指さしながら）「△×◎＊Hueiちゃん×◇☆□△」Wen：「小Huei也要吃yogurt ma？（Hueiちゃんも食べるの？）」Huei：「うん」　Hueiと言葉のやりとりがこんなに続いたのは初めてだ。まるで会話をしているみたいだった。いや、Hueiは本当に会話のつもりだったと思うし、コミュニケーションが成立しているってことは、「みたい」じゃなくて立派な会話だ。

  2006年06月23日

• 姐姐　再見！

  　中国から県内の企業に１年間ほど来ている研修生が、週末に１泊２日で我が家にホームステイした。20代前半のやさしそうな姐姐（jeje、お姉さん）がやってきてHueiも大喜び。と、いきたいところだったが、やはり見知らぬ人にはなかなかうちとけられないHuei。夕方顔合わせがあってからずっとWenにしがみつき、他の受け入れ家庭と一緒に夕食会をやっている間になんとかWenから離れてもだいじょうぶになったが、やはり姐姐に話しかけられても、硬い表情をくずせない。５時間近く一緒にいても、そんな調子のまま、１日目の夜は寝てしまった。二日目になればなんとか慣れてくれるかと思ったが、姐姐に話しかけられても、遊びに誘われても、朝食のパンを勧められても、まるで「あなた何でここにいるの」と言いたげな表情で拒絶する。ごきげんをとりながら、Wenが何かを食べさせようとしても、まったく口にしない。これにはさすがにまいってしまった。これでは、中国からのお客さんも、居心地が悪いに違いない。そうこうしているうちに、眠そうなしぐさを見せ、布団のところにつれていくと、まもなく寝てしまった。二日目は一緒に受け入れをしている他の家族と一緒に朝からサクランボ狩りに出かける予定だったのに、「Hueiが寝てしまっていつ起きるかわからない」と断りの電話を入れるしかなくなってしまった。しかし、変化は突然訪れた。たしかに昨日は寝るのが遅かったし、しばらく起きないだろうと思って朝食を３人で食べていると、15分もしないうちに「ママー」と呼ぶ声がする。リビングに連れてくるとなんとなく雰囲気が違っている。にこにこしながら朝食を食べ終わると、いつもの朝のように遊びモードに入る。姐姐に話しかけられてもそれまでのように拒否的な感じがなくなり、一緒に遊べるようになった。姐姐にだっこされても平気になり、お昼頃にはHueiの方から「遊んで」という感じで姐姐を追いかけるようになった。寝起きで最初は眠かっただけなのか。なぜ突然様子が変わったのかよくわからないが、とにかく姐姐もHueiもハッピーに過ごせたのは何よりだ。短期のホームステイではゲストも気をつかうことが多いだろうが、子どもと遊んでいれば、けっこう気楽に過ごせるものだ。そんな感じで、短いホームステイもお別れの時間が近づいてきた。研修生達の集合場所に着くと、見慣れない人がたくさんいる状況にHueiはちょっと不安な感じになって、またWenにべったりとくっついてしまった。姐姐がだっこしようと手を伸ばしても、硬い表情のまま、Wenにしがみついている。お別れの前に、姐姐にもう一度だっこしてもらえればと思ったが、無理にWenから離しても大泣きしてしまうのは目に見えていた。いよいよ最後となり、「跟姐姐説再見（お姉ちゃんにバイバイ言おうね）」とWenが言うと、驚いたことにHueiは姐姐に向かって両手を伸ばした。姐姐はうれしそうにHueiを抱きしめる。しかし、Hueiはふり返ってWenの姿が目にはいると、すぐにWenの方に手を伸ばす。姐姐からHueiを受け取るWen。ここでまたふり返って姐姐の方を見ると、Hueiは泣き出した。姐姐と一緒にいたい。でも、もう会えない、それが切なくて泣いているように思えた。もしかしたら、親の思いこみなのかもしれないが、お腹がすいた、思い通りにいかない、眠くてぐずぐず、そんないつもの泣き方とは明らかに違っていた。１歳半でも、「お別れ」の意味が理解できるのかな。姐姐はまだ半年日本にいる。だから会おうと思えば、まだ何度か会うことができる。しばらくして会っても、たぶん、Hueiは姐姐のことを覚えていないだろう。しかし、そのときはまた、ゼロからスタートして仲良くなっていけばいい。きっと、今回よりずっと短い時間で大好きな姐姐になるはずだ。謝謝そして再見、姐姐。

  2006年06月21日

• ミッキー

  最近はミッキーマウスのビデオがお気に入り。かなり昔からの短編アニメを集めたものである。一日に何度も見たがるが、基本的には１日に２、３のエピソードまでと決めて見せている。今日は朝に一度見せたのだが、午後にまたビデオを見たい様子。ビデオの置いてある棚の方に向かって突然、「テープ」と言う。これは初めての単語。すごい、と思ったが、もうビデオは見せないつもりなので、「すごーい」と言いたい気持ちをなんとか抑えて、何のことを言っているかわからないふりをする。すると、ミッキーマウスのぬいぐるみをもってくる。「ミッキーだねー」と言ってあげると、直後にテレビを指さす。「ミッキーのビデオが見たいんだ」と伝えたいことがよく理解できる。またまた、すごい、と思ったが、ここでもあえて気づかぬふり。すると、今度ははっきりとミッキーを指さし、直後にテレビを指さす。ここまではっきり要求されては、わからないふりができない。しかたがないので、ちょっとだけミッキーのビデオを見せてあげることにする。それにしても、「これをやりたい」という強い思いがあると、あらゆる手段を使ってけっこう意志が伝わるものだ。「ミッキーのビデオをみせて」というメッセージが、言葉を使わなくてもはっきり伝わってしまう。こんな調子なら、外国に行ってまったく言葉がわからない環境でも、けっこうコミュニケーションがとれてしまうだろう。それに合わせて相手が繰り返しその場面で言うべき言葉を言ってくれれば、自然に話せるようにもなるのかな。

  2006年06月16日

• えーっと

  今日はドラッグストアに行って買い物をすることにした。いくつか買わなければいけないものがあったので、忘れないようにリストを作り始めた。紙とペンを持ってきて「えーっと、えーっと」と声に出しながら考えていると、横で「えーっと」という声が聞こえる。言い方があまりにも自分と同じだったので、「すごーい」と言いながらHueiを見る。Hueiは得意げに何度か「えーっと」を繰り返すと、なぜか両手を後ろに組んで、ほんとに考えているように、「えーっと」と言う。こんなポーズ、どこで覚えたんだろう。買い物リストに戻ろうとすると、Hueiが「紙(jur)」と中国語で言う。「紙がほしいの？」とたずねると、今度は右手をあげてにぎにぎのポーズをする。「ん？これは『もこ　もこもこ』の絵本を意味する『ぎらぎら』のポーズ？」と思い、「ぎらぎら？」とたずねると「んーん」と首をふり、また手をにぎにぎしながら「ぺ」と言う。さらに「ん？」と言う感じだったが、今度はママが手にしているペンを指さす。「あー、筆(bi)」と答える。これも新しい言葉だ。 午後には、近づいてきて突然「なあに」という。これも初めての表現でびっくり。何が「なあに」なのかわからずにいると、お気に入りの歌絵本を持ってくる。いっしょにページをめくっていると、「おかあさん」という歌に「♪おかあさん。なあに？」というフレーズがある。「まさか、この歌？」と思いながら、出だしを歌ってみると、「なあに」の部分をぴったりのタイミングで一緒に歌う。今まで、そんなにこの歌を歌ったこともなかったし、もちろんリクエストしてきたこともない。保育園で覚えたのかな。他にも最近、何かしてほしい時に、「パパ　て」と言う。「て」の前に微妙な空白があり、「○○して」という雰囲気に聞こえる。なにかわけのわからない音を続けた後、「だよ」を言うようにもなった。こんな感じで、このところ、どんどん言葉が増えている。今までは話せない赤ちゃんという感じで接していただけに、短いフレーズでも大人と同じような調子で言葉が出てくるとびっくりするし、なんだか不思議な感じがする。

  2006年06月15日

• だいじょうぶ？

  最近、Hueiはママにくっついていないと落ち着かない。ママの姿が見えないと「ママー」と呼びながら探し回る。いつもぴったりとくっついてくるので、Wenもなかなか思い通りに動けない。家事をやろうとして、「ちょっと待ってて」と言っても、大泣きしてしまうこともある。そんな時はWenもいらいらしてしまうし、ママがいらいらすればHueiも気持ちが不安定になり、ちょっと思い通りにいかないだけでかんしゃくをおこしたりする。今日はいつも以上に激しくて、朝からなかなか家事が進まない。いっしょに遊ぶわけではなくても、すぐそばにママがいないとだめらしい。しかたないので、キッチンで洗い物をしながら足下で遊ばせる。リサイクル用に置いてあったペットボトルで遊んでいたようだが、なにかが思い通りにいかなかったらしく、「きーっ」となってペットボトルをあたりに投げ始める。何事かと思いHueiに目を向けると、食器洗い機に注いでいた水があふれだして床が水浸しになってしまった（我が家の食器洗い機は水を注ぎ入れるタイプ）。さすがにWenもイライラが爆発して思わず「もーーーっ！！」と大きい声を出してしまった。そんなWenを、Hueiはちょっと心配そうな表情で見上げながらはっきりと「だいじょうぶ？」と言った。Hueiよりもずっと大きな子どもが話しているような感じに聞こえて、本当に驚いた。他の人を心配して声をかけるということができるんだ。なんだか涙が出そうになり、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」とHueiを抱きしめながら頭をなでてあげる。そんなハッピーな時間もあったが、今日は一日Wenにべったりで、昼寝もいつもより短めで、かなりWenもまいってしまったようだ。昨日が保育園で、一日ママと離れていたからだろうか。Wenは何度かイライラが爆発しそうになるたびに、「だいじょうぶ？」の一言を思い出してしのいだという。今日はHueiも疲れたのか、お風呂にも入らずに９時に寝てしまった。１日の終わりに、少しゆっくりする時間ができたのが、ちょっと救いになった。

  2006年06月14日

• 眼鏡ふき

  我が家では両親ともに眼鏡をかけている。Hueiは眼鏡の存在に気づいていて、それを入れる眼鏡ケースについても理解している。今日は、Wenの眼鏡をひっぱり、それをはずさせると眼鏡ケースに入れようとする。まだ自分でケースを開けることができないので、ケースをWenに渡し、「開けて」とサインで頼んでくる。ケースを開けてもらうと、中に入っている眼鏡ふきが気になったようだ。最近、食事の後など、おしぼりやティッシュで自分の口や手をふくことを覚えたHueiは、その眼鏡ふきで口をふく。そこで、Wenは「這個不是擦嘴巴的。這個是擦眼鏡用的。（これはお口をふくんじゃなくて、眼鏡をふくのよ）」と教えてあげる。どうやらこれは理解できたようだ。こんどは目のあたりを拭くしぐさをする。「對對（そうそう）」とほめてあげるが、もしかしたら勘違いかもしれないという気もする。実は中国語で「眼鏡」とおめめを意味する「眼睛」は発音が非常に似ている。中国語では４種類の音の抑揚（四声）が異なると、母音や子音が同じでもまったく違う意味になるが、「眼鏡」と「眼睛」は二つ目の漢字の抑揚が異なるだけなのだ。まぁ、Hueiは眼鏡をかけていないし、目のあたりを拭くのはあたらずとも遠からず。理解できる言葉は確実に増えているようだ。ところで、しばらく目をふくしぐさをしたあと、なぜか耳もふいていた。ほめられて調子に乗ったのか、本当に意味がわかってはいなかったのか・・

  2006年06月13日

• パパ　＜　アンパンマン

  Hueiが「ba」と言うとき、「パパ」を意味するときがあると思うと、「パン」を意味するときもある。最近、これに加えて、「アンパンマン」を意味する場合があることがわかった。HueiがWenと一緒に育児雑誌の広告を眺めていたときに「ba」と言ったので私が「はーい」と返事をしたのに、反応がないHuei。広告にアンパンマンの絵が描いてあったのでWenが「アンパンマン？」とたずねると「うん」と答えた。ちなみに我が家にはアンパンマンに関するビデオもなければ、アンパンマンのおもちゃもない。当然、アンパンマンの絵がついた服も食器もない。どうやら保育園でアンパンマンのビデオを見たりおもちゃで遊んだりすることが多いらしく、それが気に入ったらしい。今日はWenがHueiとお風呂に入っているとき、「ba」とか言っていたので「Ni喜歓baba？（パパ好き？）」とたずねるが反応がない。「Ni喜歓mama？（ママ好き？）」とたずねると「うん」と返事。次に「Ni喜歓アンパンマン？」とたずねると「うん」と返事をしたという。うーん、パパがアンパンマンに負けてしまった。アンパンマンのビデオでも買ってやるかな。いや、やっぱりやめておこう。最近、保育園に行くことがちょっとストレスになってるみたいだから、好きなアンパンマンが見られるのは保育園だけという状態にしておいた方が、納得して保育園に行ってくれるかもしれない。

  2006年06月11日

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