Bon Jovi Greatest Hits を聞いて
12月に東京ドームでライブがあったばかりだったので、なんとなく記憶に残っていましたが、思わず買ってしまいました。 さすがにこの年になってオリジナルアルバムを買うこともなく(どうしてもレンタルって世代ですから)、ベスト版だと買ってもいいかな、という心理に陥りやすい。 久々にまじめにBon Joviを聞きました。ベスト版は2枚組みで、1枚目は本当に売れた曲が中心で、2枚目は商業的な成功より、コンサートとかでファンに人気があった曲を中心にしたそうです。全曲を紹介するときりがないので、1枚目のCDに入っている曲を紹介。 1.Livin' on a prayer 2.You give love a bad name3.It's my life4.Have a nice day5.Wanted dead or alive6.Bad medicine7.We weren't born to follow8.I'll be there for you9.Born to be my baby10.Blaze of glory11.Who says you can't to go home12.Lay your hands on me13.Always14.Runaway15.Tokyo road16.What do you got?17.No apologies 曲はLivin' on a prayer と You give a love bad nameで始まり、そしてIt's my life と続きます。いきなりトップギアって感じですね。どうしても洋楽を聴いていたのは80年代が多く、彼らのインパクトもその時代が一番大きいと思います。1枚目の曲も「Slippery When Wet ('86)」と「New Jersey ('88)」の曲が中心になっています。 Tokyo roadもしっかり1枚目に入っていて、日本人びいきの彼ららしい(Bon Joviはアメリカより先に日本でヒットした)。 90年代以降のBon Joviでよく知っている曲というのは、It's my life と Alwaysぐらいですが、それでも時折TV、ラジオで流れるのでいくつかの曲は聴きなれています。 私は80年代以降、Bon Joviのバラードは演歌に通じるのではないか(当時も、一部でそのように言われていたはず)と思いますが、いかがでしょうか?I'll be there for youAlwaysなんてサビが演歌みたい。日本でほかの外タレ以上に人気があるのはこのような感性もあるのではないか(圧倒的にジョンがイケメンというのが理由だと思いますが)。 Bon Joviと比較してしまう、欧州系バンド、それはU2。スターダムにのし上がった時期、年齢、米系対欧州系などの比較論で見てしまいがちです。U2も‘87のThe Joshua Treeでついに人気がグローバル化しました。 多分、人格も曲もBon Joviはアメリカ人気質を出しているように思います(派手で、激しく、気さくで、明るいところ)。ついでに言えばジョンはブロンドヘアー。ボーカルのしゃがれた声はBruce Springsteenに通じる。 一方、(今経済面で話題の)アイルランド出身のU2は一般的な欧州系(英国、ドイツ、スウエーデンなど)ほど曲作りがテクノっぽくないものの、凝ったサウンドで、モノクロな雰囲気は欧州英国系の陰気くさいイメージがよく出ています。斜に構えたところがBon Joviとは対照的です(しかしながら、米アップル社はU2をI PodのCMに起用していたなあ。なぜだろう)。ボノは黒髪。ボーカルは高音も低音もしっかりした万能型。 ただし、これらのバンドが時代を経て長続きするのはメンバーの結束(Bon Joviはメンバーの入れ替えがあったが)が強いのでしょう。また、音楽をビジネスとして捉えているのかもしれません。 同時期にグローバル化した、Guns & Rosesや彼らより先輩格のVan Halenはメンバー間のイザコザが頻繁にありました(ちなみに日本のBowieも同じ運命をたどった)。Queenはフィレディの不幸な死がありました。私生活の乱れ等もバンド寿命を縮めますね。かつてのロックスターは酒・麻薬に女は自由自在っていう奔放さが売りでしたが、この2つのバンドは結構、清く正しい?バンド生活を送っているように思います。 事実上引退しているRolling Stones(これも麻薬に染まっていた)の後を継げるロックバンドはU2とBon Joviだと思います。 ちなみに私は確実にU2にお金と時間をより多く費やしております(笑)。 ジョンってあんまり年取っていないなあ。ボノとは違って、未だに現役のセックスシンボル。まだ10年以上現役でがんばってほしいものです。