ドナー候補になりました。
書類の日付は12月21日でした。大きなオレンジ色の封筒を開けると「貴方様と骨髄バンクに登録されている患者さんのHLA型(白血球の型)が一致しドナー候補者のおひとりに選ばれました」と書かれた書類などが入っていました。誕生日の11日に骨髄バンクに登録して、ちょうど10日で、ドナー候補になりました。「登録選手が足りません」のCMを思えば、チームに入団後、健康診断の結果、即出場ってことでしょうか。急展開にびっくりしています。早速コーディネートをお願いする問診表を骨髄移植推進財団に送付をしました。具体的な検査や話し合いは年明けになります。でも、さまざまな方の体験記を拝見すると、ここから最終候補になって、提供者と決まるまでにはまだまだ、プロセスがあるようです。その中で気になっていること。普通は150日ほどを目安に行われる移植が、今回は80日前後なのだそうです。移植を待っていらっしゃる方の体調が気になります。皆さん、楽しいクリスマスをお過ごしください。▽追記ドナーズネットのHPで、適合する確率に関する記事を見つけました。「1992年から2004年11月までにドナー登録された方々は、累計25万4000人余になりますが、患者さんとHLA型が適合した方は、何と1/3にあたる7万2000人もおられ、そのうち実際に骨髄提供された方は6034人にものぼります。つまり、ドナー登録者42人に1人の割合で提供しており、おおざっぱにいえば「40人に1人」ということになります。世界一の骨髄バンクのアメリカでは、約400万人のドナー登録者で提供者は2万人ですので、その確率は「200人に1人」ということになります。日本での提供する確率は世界的に見るとまれにみる高い確率といえます。その背景となっているのは「日本人のHLA型の均質性」です。HLA型からみると単一民族と言っても良いほど似ている型をもっている人が多いと言うことです。「人種のルツボ」と言われるアメリカは、白人、黒人、アラブ、東洋系、アメリカインディアン、ヒスパニックなど、世界各地から移民した民族がおりなす国であることから、日本とは比較にならないほどHLA型が多様化しており、それは骨髄移植に不可欠な「HLA適合率」を下げる結果となっているのです。患者さんにとっては、最終的に提供を受けるドナーは1人ですが、コーディネート段階では複数のドナー候補者がいるのが通例です。頻度の高いHLA型を持つ患者さんのなかには数百、数千人と適合ドナーがみつかる場合もあります。しかし、珍しい型の患者さん(約1割を占めています)には、依然として適合するドナーさんを1人もみつけることができていません。また、1~3人という少数の適合者しか見つからない患者さんも全体の2割近くになります」